
「大学のレポートには序論・本論・考察・結論という型がある」ということは、姉妹記事の大学レポートの書き方完全ガイドを読んで理解できた、という人は多いはずです。ですが、いざ自分のテーマで書こうとすると、「型はわかったけれど、実際にどんな文章を書けばいいのかイメージが湧かない」という壁にぶつかりがちです。この記事は、その壁を越えるための実例特化の例文集です。型・構成そのものの解説は姉妹記事に譲り、この記事では社会問題・文学作品の読書レポート・実験レポート・時事問題の比較検討という4つの代表的なテーマについて、書き出しから結論までを通しで読める完全な例文と、良い例文・悪い例文のビフォーアフター比較、そして「テーマ・字数自由」という指定だけで戸惑う自由記述形式の課題への対処法までを、実務的にまとめました。

本題に入る前に、この記事の要点を先にまとめます。時間がない人は、この章だけでも記事全体の使い方がつかめるようにしています。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| この記事の位置づけ | 型・構成の解説ではなく、実際に書かれた例文そのものを読んで書き方のイメージをつかむための記事 |
| 掲載テーマ | ①社会問題系 ②文学・読書レポート系 ③実験・観察レポート系 ④時事問題・比較検討系の4テーマ |
| 各例文の構成 | 序論(または目的)〜本論〜考察〜結論までを一気通貫で掲載し、直後に「この例文のポイント」を解説 |
| データの扱い | 例文中の統計・データはすべて説明のための架空の数値で、実在の調査結果ではない |
| 注意点 | 例文はそのまま書き写す「型紙」ではなく、自分のテーマ・自分の根拠に置き換えて使うための参考 |
掲載する4テーマの概要は以下の通りです。
| テーマ | 課題のタイプ | この記事で読めること |
|---|---|---|
| ①食品ロス問題(社会問題系) | 論じよ型・社会課題を扱う一般的なレポート | 序論〜結論のフル例文、意識と行動のギャップを論じる展開 |
| ②夏目漱石『こころ』(文学・読書レポート系) | 読書レポート・感想文になりやすいテーマ | あらすじの要約に頼らず、1つの観点に絞って分析する例文 |
| ③振り子の実験(実験・観察レポート系) | 理系の実験・観察レポート | 目的・方法・結果・考察という文系とは異なる型の例文 |
| ④コンビニの24時間営業(時事問題・比較検討系) | 賛否・比較検討型 | 対立する2つの立場を整理し、条件つきの結論に落とし込む例文 |
「型の説明を読んだだけではイメージが湧かない」という感覚は、決して珍しいものではありません。文章の書き方は、料理のレシピと同じように、手順(型)を読むだけでなく、実際に出来上がった完成品(例文)を見たほうが圧倒的に理解が早いという性質があります。以下、それぞれの例文を詳しく見ていきます。
4つの例文を読む前に、この記事をより効果的に使うための前提知識を整理しておきます。ここを飛ばして例文だけを読んでも構いませんが、先に目を通しておくと、各例文の「どこが良い書き方なのか」がより明確に見えてきます。
感想文とレポートの違い、序論・本論・考察・結論の役割、参考文献の基本ルールといった「型」そのものの解説は、姉妹記事の大学レポートの書き方完全ガイドで詳しく扱っています。この記事はその内容を前提に、「型は理解できたが、実際にどう肉付けすればよいかわからない」という次の段階の悩みに応えるための記事です。型そのものに不安がある人は、先に姉妹記事で構成の基本を確認してから、この記事の例文を読むと理解がスムーズです。
逆に、「型はもう覚えているので、とにかく実際の文章例が見たい」という人は、この章を読み飛ばして次の「完全例文①」から読み進めても構いません。この記事は、必要な部分だけをつまみ読みできるように、各例文を独立したセクションとして構成しています。
これから紹介する例文がなぜ「良い例文」と言えるのか、判断基準をあらかじめ共有しておきます。以下の5条件は、この記事の例文だけでなく、自分が書いたレポートを見直すときのチェックリストとしても使えます。
| 条件 | チェック内容 |
|---|---|
| ①問いへの対応 | 序論で示した問いに、結論で明確に答えているか |
| ②事実と意見の分離 | 「〜という事実がある」と「〜と考えられる」が文の上ではっきり区別されているか |
| ③論理のつながり | 本論で示した事実から、考察の主張へ、飛躍なく辿れるか |
| ④具体性 | 「多い」「重要だ」といった曖昧な言葉を、範囲や角度を絞った具体的な記述に置き換えているか |
| ⑤読みやすさ | 一文が長くなりすぎず、読点で適切に区切られているか |
この5条件は、考察の書き方で解説している「考察を感想で終わらせない」ための視点とも重なります。特に②と③は、大学1〜2年生が最初につまずきやすいポイントなので、例文を読むときは「この文は事実か、意見か」を意識しながら読んでみてください。
たとえば「大学生は課題の情報収集をインターネットに頼りすぎている」という一文だけを見ると、これが事実なのか意見なのか判断がつきません。「仮に、ある調査で大学生の情報収集元の8割がインターネット検索だったとする」であれば事実の提示、「これは望ましい状態とは言えないと考えられる」であれば意見です。この記事の例文を読むときも、一文ごとに「これは事実か、意見か」を意識して読み分けてみると、5条件の感覚がより具体的につかめるようになります。
もう一つの例として、読書レポートで「『先生』は孤独な人物だと思った」とだけ書くと、④具体性の条件を満たしていません。「なぜ孤独だと言えるのか」「作中のどの記述からそう読み取れるのか」まで踏み込んで初めて、根拠のある記述になります。5条件は、テーマの種類にかかわらずそのまま当てはめて使えるチェックリストです。
先に強調しておきたいのが、これから紹介する例文は「型」を学ぶための参考であって、そのまま自分のレポートに書き写してよい文章ではないという点です。例文中のテーマ・データはすべて説明のための架空のものであり、実在の調査結果ではありません。これを実際の根拠として提出物に使うことはできませんし、文章表現をそのまま流用することは、大学によっては剽窃(盗用)とみなされ、単位不認定などの重い処分の対象になる可能性があります。
この記事の正しい使い方は、「自分のテーマ・自分が調べた根拠に置き換えたときに、どういう構成・どういう言い回しで書けばよいか」をイメージするための参考にすることです。文章を代わりに書いてもらう、あるいは例文の言葉をほぼそのまま使い回す、といった使い方は本来の目的から外れてしまうため避けてください。判断に迷ったときの目安は単純で、「テーマ名と数値を入れ替えただけで提出できる文章になっていないか」を自問することです。それができてしまう時点で、まだ自分の言葉に十分置き換えられていないサインだと考えてください。
「型は参考にしつつ、自分の言葉で書く」とは具体的にどういう作業なのか、手順に落とし込むと次の3ステップになります。
この3ステップのうち、①と③は例文の「型」をそのまま応用できますが、②だけは必ず自分自身で調べ、自分の言葉でまとめる必要があります。②を怠って例文のデータをそのまま使ってしまうと、前述のとおり剽窃や捏造のリスクにつながるため注意してください。実際の作業としては、①問いの置き換えに5分程度、②根拠集めに数十分〜数時間、③つなぎ言葉の当てはめに10分程度を目安にすると、全体の作業時間を見積もりやすくなります。
「①〜④のどのジャンルで書けばいいかはわかったが、具体的なテーマが思いつかない」という場合のために、ジャンルごとのテーマ候補を一覧にまとめました。あくまで着想のきっかけとして参考にし、実際に書くときは自分の授業内容や関心に合わせて具体化してください。
| ジャンル | テーマの候補例 |
|---|---|
| 社会問題系 | 食品ロス、空き家問題、外国人労働者の受け入れ、少子高齢化と地域社会、プラスチックごみの削減 など |
| 文学・読書レポート系 | 指定図書の登場人物の心理描写、作品と時代背景の関係、複数の作品に共通するテーマの比較 など |
| 実験・観察レポート系 | 物理・化学分野の基礎実験、身近な生物や植物の観察記録、簡易的な心理学の実験 など |
| 時事問題・比較検討系 | 再生可能エネルギーと既存の発電方式の比較、キャッシュレス決済の普及、働き方改革の是非 など |
「テーマ自由・字数自由」という形式の課題は、一見すると自由度が高く書きやすそうに見えますが、実際には指定テーマの課題より難易度が高いと感じる学生が少なくありません。理由は、テーマが決まっていないぶん、「何について、何字くらい書けばよいのか」を自分で設計する必要があるためです。自由記述形式で迷わないためのコツを3つ紹介します。
自由記述形式は、裏を返せば「自分が本当に関心を持てるテーマ」を選べるという利点でもあります。次の章から紹介する4つの例文は、いずれも指定テーマ型の課題を想定したものですが、テーマの絞り込み方・問いの立て方はそのまま自由記述形式にも応用できます。この記事の終盤にある「ビフォーアフターで見る良い例文と悪い例文の違い」の章では、自由記述形式そのものを題材にした比較も紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1つ目は、社会問題を扱う「論じよ」型の課題を想定した例文です。課題文の例:「身近な社会課題を一つ取り上げ、その現状と背景について論じなさい」。ここでは「食品ロス(まだ食べられるにもかかわらず廃棄される食品)」というテーマを取り上げます。
「大学生の食品ロスに対する意識と、実際の行動にはどのような差があるか」
「近年、食品ロスの削減が社会的な課題として広く取り上げられるようになった。大学生においても、食品ロスへの関心は一定程度浸透していると考えられる一方で、それが実際の消費行動にどこまで反映されているかは必ずしも明らかではない。本レポートでは、大学生の食品ロスに対する意識と、日常の食生活における実際の行動との関係について、身近な事例をもとに検討する。」
「食品ロス問題への関心の高まりを示す例として、大学構内の学生食堂や生活協同組合が、食べ残しの削減を呼びかける掲示を行うようになったことが挙げられる。仮に学内で実施されたアンケート(以下は説明のための架空の例であり、実在の調査結果ではない)で「食品ロスの削減を意識している」と回答した学生が7割を超えていたとすると、意識の面では食品ロス問題は多くの学生に認知されていると言える。」
「一方で、実際の行動を見ると、意識の高さがそのまま行動に結びついていない場面も見られる。例えば、一人暮らしの学生の間では、まとめ買いした食材を使いきれずに廃棄してしまう、賞味期限の管理が難しく気づかないうちに食品を無駄にしてしまう、といった声が仮に多く聞かれるとすれば、これは「意識はあるが、日々の生活の中でそれを行動に落とし込む仕組みが不足している」状態を示していると考えられる。」
「以上の事実を踏まえると、大学生の食品ロス問題は、意識の欠如というよりも、意識を具体的な行動に変換するための知識や仕組みの不足に起因している可能性が考えられる。なぜなら、多くの学生が問題を認知しているにもかかわらず、行動面での改善が十分に進んでいないという構図が見られるからである。この観点に立つと、食品ロス削減のための啓発活動は、単に「もったいない」という意識を訴えるだけでなく、保存方法や献立の工夫といった具体的な行動の選択肢を提示することに重点を置く必要があると言える。」
「本レポートでは、大学生の食品ロスに対する意識と行動の関係について検討した。その結果、両者の間には一定の差があり、その背景には意識を具体的な行動につなげる手段の不足があると考えられることを示した。今後は、こうした行動面の障壁を取り除く具体的な仕組みづくりについて、さらに検討を深める必要があるだろう。」
「食品ロスとは、まだ食べられる状態であるにもかかわらず廃棄されてしまう食品を指す言葉である。近年、環境負荷や食料資源の観点から、その削減が社会的な課題として注目されるようになった。本レポートでは、身近な存在である大学生を対象に、食品ロスに対する意識と実際の行動の関係について検討する。」
この例文は、社会問題系のレポートで特に評価されやすい「対比構造」を軸に組み立てられています。具体的には次の点がポイントです。
なお、実際にこのテーマでレポートを書く場合は、例文のような架空の数値ではなく、消費者庁や環境省などが公表している食品ロスに関する統計、あるいは大学図書館で見つかる関連文献を根拠として使う必要があります。出典の記載方法は参考文献とはで解説している基本ルールに沿って統一してください。
2つ目は、指定図書を読んで論じる「読書レポート」の例文です。課題文の例:「指定図書を読み、印象に残った点について、作品の記述を根拠にしながら論じなさい」。読書レポートは、感想文的な書き方に最も流れやすい課題形式のひとつです。ここでは夏目漱石『こころ』を題材に、あらすじの要約ではなく特定の観点から作品を読み解く例文を紹介します(作品本文の引用ではなく、一般に知られる筋書きの範囲での説明にとどめています)。
「『こころ』における『先生』の孤独は、どのような要因によって生み出されているか」
「夏目漱石『こころ』は、友人に対する裏切りという過去の出来事を抱えた『先生』の内面を描いた作品として知られている。読書レポートでは、単に作品のあらすじや感想を述べるだけでなく、作品の中の特定の要素に着目し、その要素がどのような意味を持つかを論じることが求められる。本レポートでは、『先生』が抱える孤独が、どのような要因によって生み出されているかについて、作中の人物関係を手がかりに考察する。」
「作中で『先生』は、かつて親友を裏切る形で結婚相手を得たという過去を抱えており、この出来事以降、他者と深く関わることを避けるようになる。この経緯は、単なる後悔にとどまらず、『先生』が自分自身を許すことができないという内面の葛藤として描かれている点に特徴がある。」
「加えて、『先生』は妻にもこの過去を打ち明けないまま生活を続けており、最も身近な存在にさえ心を開けないという状況が、孤独をいっそう深めていると読み取れる。物語の後半で『先生』が過去のすべてを語る相手として選ぶのが、直接の利害関係が薄い『私』であるという構成も、『先生』が身近な人間関係の中では孤独を解消できずにいたことを象徴していると考えられる。」
「以上を踏まえると、『先生』の孤独は、単に過去の出来事そのものから生じているのではなく、その出来事を誰にも打ち明けられないまま抱え続けたことによって深まっていったと考えられる。なぜなら、過去の裏切りという事実そのものよりも、それを共有できる相手がいなかったという人間関係のあり方のほうが、作中で繰り返し強調されているからである。この点から、本作は個人の過ちそのものよりも、過ちを一人で抱え込まざるを得ない人間関係の閉塞感を描いた作品として読むこともできるだろう。」
「本レポートでは、『こころ』における『先生』の孤独がどのような要因によって生み出されているかを検討した。その結果、孤独の背景には、過去の出来事そのものに加えて、それを共有できる相手を持てなかったという人間関係のあり方があることを示した。読書レポートにおいては、作品のあらすじをなぞるのではなく、このように特定の観点から作品を読み解く姿勢が重要であると言える。」
「『こころ』は、大学の授業で課題図書として取り上げられることも多い作品だが、その理由の一つに、登場人物の内面の描写が読み手によってさまざまな解釈を許す点があると考えられる。本レポートでは、数ある解釈の中でも『先生』の孤独という要素に着目し、それがどのような要因から生み出されているのかを、作中の人物関係を手がかりに読み解いていく。」
読書レポートは感想文に流れやすい形式ですが、この例文は分析の対象を1つの観点に絞ることで、それを防いでいます。具体的には次の点がポイントです。

3つ目は、理系学部の実習・実験科目で課される「実験レポート」の例文です。文系のレポートとは異なり、実験レポートは一般的に「目的・方法・結果・考察」という型で構成されます。この構造の違い自体は大学レポートの書き方完全ガイドで詳しく解説していますので、ここでは実際にどのような文章になるかを見ていきます。以下のデータはすべて説明のための架空の例であり、実際の測定値ではありません。
「本実験では、単振り子の周期が、糸の長さによってどのように変化するかを調べることを目的とする。」
「長さの異なる糸(20cm、40cm、60cm、80cm)におもりを取り付けた振り子を用意し、それぞれの振れ幅を一定にしたうえで、10往復する時間を3回ずつ計測し、その平均値から1周期あたりの時間を算出した。」
以下は、説明のための架空の測定値です。
| 糸の長さ | 10往復の平均時間 | 1周期 |
|---|---|---|
| 20cm | 9.0秒 | 0.90秒 |
| 40cm | 12.7秒 | 1.27秒 |
| 60cm | 15.5秒 | 1.55秒 |
| 80cm | 17.9秒 | 1.79秒 |
「測定結果から、糸の長さが長くなるほど、周期も長くなる傾向が確認された。ただし、長さが4倍になった場合(20cmから80cm)、周期は約2倍(0.90秒から1.79秒)になっており、長さの増加に比例して周期が増加しているわけではないことがわかる。この結果は、振り子の周期が糸の長さの平方根に比例するという理論的な関係と、おおむね対応していると考えられる。今回の測定では、振れ幅や計測の誤差による影響も考えられるため、周期の絶対値については一定の誤差を含んでいる可能性がある。」
「本実験では、単振り子の周期と糸の長さの関係を調べた。その結果、糸の長さが長くなるほど周期は長くなるものの、両者は単純な比例関係ではなく、長さの平方根に近い関係で変化していることが確認された。今後は、おもりの重さや振れ幅を変化させた場合の影響についても、あわせて検証する余地がある。」
「単振り子の周期は、糸の長さの平方根に比例するという理論的な関係が知られている。本実験では、この理論的な関係が実際の測定でも成り立つかどうかを、糸の長さを変化させながら検証することを目的とする。」
実験レポートは、文系レポートと型そのものが異なるため、まずその違いを意識することが重要です。具体的には次の点がポイントです。
実験レポートで特に注意したいのは、結果(データ)を実際に自分が測定した数値どおりに書くという点です。理論値と合わないからといって数値を書き換えることは、データの捏造にあたる重大な不正行為です。理論値とのずれが大きい場合は、数値を修正するのではなく、「なぜずれが生じたと考えられるか」を考察で論じるのが正しい対処法です。ずれの原因としては、「計測時の反応の遅れ」「振れ幅が指定より大きかった可能性」「使用した器具の目盛りの誤差」といった要因が一般的に挙げられます。自分の実験環境で実際に考えられる原因を、推測でよいので一つ以上具体的に挙げておくと、考察に説得力が出ます。
4つ目は、賛否が分かれる時事的なテーマを比較検討する例文です。課題文の例:「一つの社会的な論点を取り上げ、異なる立場の根拠を整理したうえで、自分の見解を論じなさい」。ここでは「コンビニエンスストアの24時間営業」というテーマを取り上げます。
「コンビニエンスストアの24時間営業は見直すべきか」
「近年、人手不足やコスト増加を背景に、コンビニエンスストアの24時間営業のあり方を見直す動きが一部で議論されている。24時間営業には、利用者の利便性を支えるという側面がある一方で、店舗運営やそこで働く従業員への負担という側面も指摘される。本レポートでは、24時間営業を維持する立場と見直す立場、双方の根拠を整理したうえで、どのような条件のもとであれば見直しが妥当と考えられるかを検討する。」
「24時間営業を維持すべきだとする立場は、主に利用者側の利便性を根拠とする。夜間・早朝に勤務する労働者や、急な用事で日用品・食品が必要になった利用者にとって、24時間営業の店舗は生活を支える役割を果たしていると指摘される。仮に、ある地域で24時間営業の店舗における深夜早朝の来店客のうち一定数を夜間勤務者が占めているとすると、24時間営業の縮小は、こうした利用者の生活基盤に影響を与える可能性がある。」
「一方、見直しを求める立場は、主に店舗運営側の負担を根拠とする。深夜帯の来客数が日中に比べて少ない店舗では、人件費や光熱費といった固定費に見合うだけの売上が確保できず、営業を維持すること自体が経営上の負担になっているという指摘がある。また、深夜勤務者の確保が難しく、限られた人数で店舗を運営せざるを得ない状況が、従業員の労働環境の悪化につながっているという見解もある。」
「双方の根拠を踏まえると、24時間営業の是非は一律に判断できるものではなく、立地や利用者の状況によって最適な営業形態が異なると考えられる。なぜなら、夜間の利用者数が多い立地と少ない立地とでは、24時間営業を維持する意義そのものが大きく異なるからである。この観点に立つと、一律に24時間営業を続けるか廃止するかを議論するのではなく、立地ごとの深夜の利用実態に応じて営業時間を柔軟に選択できる仕組みを整えることが、利用者の利便性と店舗運営の持続可能性を両立させるうえで妥当な方向性であると考えられる。」
「本レポートでは、コンビニエンスストアの24時間営業を見直すべきかについて、維持派・見直し派双方の根拠を整理しながら検討した。その結果、一律の結論を出すのではなく、立地ごとの深夜利用の実態に応じて営業形態を柔軟に選択できる仕組みが望ましいと考えられることを示した。」
「コンビニエンスストアの24時間営業については、利用者の利便性を重視する立場と、店舗運営の負担を重視する立場とで意見が分かれている。結論から言えば、筆者は一律の存続・廃止ではなく、立地に応じた柔軟な運用が妥当だと考える。本レポートでは、その理由を双方の根拠の比較から論じる。」
時事問題・比較検討型のレポートは、対立する立場をどう扱うかで説得力が大きく変わります。具体的には次の点がポイントです。
時事問題を扱う場合、実際のレポートでは業界団体や官公庁が公表している統計、新聞・ニュースの報道内容などを根拠として使うことになります。この例文のように架空の設定で書くのではなく、必ず出典のある情報を確認したうえで、参考文献とはで解説している書式に沿って参考文献リストに記載してください。
ここまで紹介した4つの例文は、テーマもジャンルもまったく異なりますが、「序論・本論・考察・結論のそれぞれが何を担っているか」という構造面では共通するパターンがあります。自分のテーマで書くときは、テーマの中身そのものより先に、このパターンを意識すると応用が利きやすくなります。
序論の書き出し方についても、4つの例文には共通点があります。①食品ロス・④コンビニ営業のような社会問題・時事系のテーマでは「近年、〜が課題として取り上げられるようになった」という社会的背景から入り、②読書レポートのようなテーマでは「作品は〜として知られている」という対象そのものの説明から入り、③実験のようなテーマでは「本実験では〜を目的とする」といきなり目的を提示する、という違いがあります。自分の課題がどのタイプに近いかを見極めると、序論の最初の1文が書きやすくなります。
| テーマ | 本論の組み立て方 | 考察の着地のさせ方 |
|---|---|---|
| ①食品ロス問題 | 意識(事実1)と行動(事実2)を対比 | ギャップの背景を仮説として提示 |
| ②『こころ』読書レポート | 作中の出来事を時系列に沿って積み上げ | 複数の描写から共通する解釈を導く |
| ③振り子の実験 | 測定データを表で提示(事実のみ) | データと理論値のずれを検討 |
| ④コンビニ24時間営業 | 賛成派・反対派の根拠を対比 | 対立を「条件による」という形で統合 |
この表からわかるように、本論の組み立て方には大きく分けて「対比型(2つの立場・状態を並べる)」「積み上げ型(時系列や論点順に事実を重ねる)」「データ提示型(数値そのものを示す)」という3パターンがあり、どのテーマもこのいずれかに沿って書かれています。自分のテーマがこの3パターンのどれに近いかを最初に考えると、本論の段落構成を決めやすくなります。
考察の書き方にも共通点があります。4つの例文はいずれも、考察の冒頭を「以上を踏まえると」「双方の根拠を踏まえると」のように本論の内容を一度受ける一文から始め、そのあとに「なぜなら」で根拠を示し、最後に「〜と考えられる」という形で主張を着地させています。この「本論を受ける→なぜならで根拠を示す→〜と考えられるで着地する」という3段階の型は、テーマを問わずそのまま応用できる考察の基本形です。
結論についても、4つの例文はいずれも「本レポートでは〜について検討した。その結果、〜ということを示した」という2文構成を基本にしています。序論で立てた問いを結論の1文目でもう一度受け止め、2文目でその問いに対する答えを簡潔に述べるという型を守ると、序論と結論がずれてしまうリスクを大きく減らせます。自分のテーマに合わせて言葉を入れ替えるだけでも、結論の骨格として十分に機能します。
4つの例文で実際に使われているつなぎ言葉(接続表現)を、使う場面ごとに整理しました。内容(事実・主張)は自分のテーマに合わせて考える必要がありますが、こうしたつなぎ言葉自体は、そのまま自分のレポートに応用して構いません。
| 使う場面 | つなぎ言葉の例 |
|---|---|
| 問題提起(序論の冒頭) | 近年、〜が社会的な課題として取り上げられるようになった/〜という指摘がある |
| 問いの提示(序論の終わり) | 本レポートでは、〜について検討する/〜を明らかにすることを目的とする |
| 事実の提示(本論) | 〜という調査結果がある/〜と指摘されている/仮に〜だったとすると |
| 対比・逆接(本論) | 一方で、〜/これに対して、〜 |
| 考察の導入 | 以上を踏まえると、〜/双方の内容を踏まえると、〜 |
| 根拠の提示(考察) | なぜなら、〜だからである |
| 結論の要約 | 本レポートでは、〜について検討した。その結果、〜ということを示した |
これらのつなぎ言葉は、いわば文章の「関節」にあたる部分です。関節の動かし方(論理構造)を先に決めてから、そこに自分のテーマ・自分の根拠という「肉付け」をしていくと、ゼロから文章を組み立てるより格段に書きやすくなります。
ここまでは指定テーマ型の例文を紹介してきましたが、最後に「自由記述形式(テーマ・字数自由)」の課題を例に、悪い例文(Before)と良い例文(After)を比較してみます。課題文の例:「大学生活の中で関心を持ったことについて自由に述べよ」。
「私は大学生活の中でいろいろなことに関心を持った。授業やサークル活動などを通して、多くのことを学ぶことができたと思う。これからも様々なことに関心を持ち続けたい。」
「大学生活の中で特に関心を持ったのは、所属するゼミの活動を通じて触れた『地域における空き店舗の活用』というテーマである。本レポートでは、なぜこのテーマに関心を持つに至ったのか、その背景と、実際に調べる中で見えてきた課題について述べる。」
| 観点 | 悪い例文(Before) | 良い例文(After) |
|---|---|---|
| テーマの具体性 | 「いろいろなこと」で範囲が曖昧なまま | 「地域の空き店舗活用」という一つのテーマに絞られている |
| 問いの有無 | 問いが存在せず、感想の羅列で終わっている | 「背景と課題を述べる」という予告があり、以降の文章の指針になっている |
| 文末表現 | 「〜と思う」を繰り返し使用 | 「〜について述べる」という報告的な言い回し |
悪い例文は、文章としては破綻していないものの、「自由記述形式=テーマの制約がない」ことを「テーマを絞らなくてよい」と誤解してしまったパターンです。前述の良い例文を見分ける5つの条件に照らすと、①問いへの対応と④具体性の2点で条件を満たせていません。良い例文は、自由記述であっても「このレポートは何について、何を明らかにするのか」という一文(=問いに相当するもの)を序論に置くことで、以降の本論・考察・結論の方向性が定まっています。
「地域における空き店舗の活用」というテーマで書き始めた場合、本論・考察・結論は次のように展開できます(以下も説明のための架空の内容です)。
本論
「所属するゼミでは、地元商店街の空き店舗を活用した期間限定のイベントスペース運営に、企画段階から関わる機会があった。運営を通じて、空き店舗の増加は家賃の高さだけでなく、後継者不足や利用希望者とのマッチングの仕組みが整っていないことも一因になっていることがわかった。仮に、商店街の空き店舗のうち実際に活用に至った件数が全体の一部にとどまっていたとすると、需要と供給をつなぐ仕組みの不足が課題として浮かび上がる。」
考察
「以上の経験を踏まえると、空き店舗問題の解決には、家賃補助のような資金面の支援だけでなく、空き店舗の情報と利用希望者を結びつける仕組みづくりが同じくらい重要であると考えられる。なぜなら、今回関わった事例でも、店舗自体は存在していたにもかかわらず、その情報が利用希望者に届いていなかったことが活用の障壁になっていたためである。」
結論
「本レポートでは、ゼミ活動を通じて関心を持った地域の空き店舗活用について、実際に関わった経験をもとに検討した。その結果、資金面の支援に加えて、空き店舗の情報と利用希望者をつなぐ仕組みづくりが課題であることを示した。」
このように、自由記述形式であっても、テーマを一つに絞り、問いを立ててから本論・考察・結論へと展開していく流れは、指定テーマ型のレポートとまったく同じです。本論で「関心を持ったきっかけ(事実)」を、考察で「そこから何が言えるか」を続ければ、そのまま自由記述形式のレポート全体が組み立てられます。
例文を参考にしてレポートを書くときに、実際によく見られる失敗パターンをまとめます。
この記事で紹介した例文の文章表現(言い回し・文の並び)をほぼそのまま使い、テーマの単語だけを差し替えて提出する、という使い方は避けてください。文章の組み立て方(型)を参考にすることと、文章そのものを書き写すことはまったく別の行為です。多くの大学では、提出されたレポートの独自性を確認する仕組みが導入されているとされ、他の文章と酷似した記述は剽窃(盗用)とみなされ、単位不認定などの重い処分につながる可能性があります。あくまで「自分の言葉」で書き直すことが前提です。
この記事の例文中に登場する数値やアンケート結果は、書き方の型を示すためにすべて架空の設定で作成したものです。「仮に7割が…と回答したとすると」という書き方自体は参考にできますが、その具体的な数値(7割)を、あたかも実在する調査結果であるかのように自分のレポートに書き写すことは絶対にしないでください。実際のレポートで数値を使う場合は、必ず自分で調べた出典のある情報を使う必要があります。
実験レポートでは特に、この記事の例文にある数値をそのまま使う、あるいは理論値どおりになるように自分の測定値を書き換えるといった行為は、データの捏造・改ざんにあたる重大な不正行為です。理論値とずれた測定結果が出た場合は、数値を修正するのではなく、そのずれの原因を考察の中で論じることが正しい対応です。
考察を書いているつもりが、本論で述べた事実を語尾だけ変えて繰り返しているだけ、というケースもよく見られます。考察では、本論の事実に対して「なぜそう言えるのか」「そこから何が言えるのか」という新しい視点を必ず1段階加える必要があります。考察の書き方でも解説しているとおり、書き終えたら本論と考察を読み比べて、内容がほぼ同じになっていないかを確認する習慣をつけましょう。
言い換えにとどまっている例(NG)
「本論で述べたとおり、大学生の食品ロスへの意識は高い一方、行動には反映されていない。つまり、意識と行動には差があると言える。」
この文は、本論の内容を「つまり」で要約しているだけで、新しい視点が何も加わっていません。以下のように、「なぜそうなるのか」まで踏み込むと、考察として機能します。
一段階踏み込んだ例(OK)
「本論で述べたとおり、大学生の食品ロスへの意識は高い一方、行動には反映されていない。この背景には、意識を具体的な行動に変換するための知識や仕組みが不足しているという要因があると考えられる。」
読書レポートは、書いているうちに「作品の内容を順番に説明する」あらすじ紹介に戻ってしまいがちです。あらすじの要約自体は、読み手(教員)がすでに作品を知っている前提であれば、多くの場合ほとんど評価されません。本論で扱う情報は、序論で立てた問いに関係する部分だけに絞り込み、それ以外のあらすじは思い切って省略する判断も必要です。
自由記述形式の課題で最後まで悩みやすいのが、複数のテーマ候補の中からどれを選べばよいか決めきれないケースです。この場合は、「自分がすでに多少の知識・経験を持っているテーマ」を優先して選ぶと、情報収集の負担が少なく、本論の具体性も出しやすくなります。逆に、詳しく知らないテーマをゼロから調べて書こうとすると、締切までに十分な根拠を集めきれず、結果的に内容の薄いレポートになりやすい点には注意してください。
例えば「大学生活について自由に書け」という課題であれば、「大学生活」という広いテーマのまま候補を絞れずにいるより、「所属サークルの運営」「アルバイト先で気づいたこと」「履修計画の立て方」のように、自分が実際に関わった具体的な事柄をいくつか書き出し、その中から最も具体的なエピソード・データを説明できそうな一つを選ぶ、という手順を踏むと決めやすくなります。

ここまで紹介した4つの例文とビフォーアフター比較を参考にすれば、多くの人は自分のテーマでもレポートの書き出しから結論までのイメージがつかめるはずです。実際に書いてみると、「例文のような対比構造にならない」「考察がなかなか本論とつながらない」といった壁にぶつかることもあるでしょう。それ自体は自然なことで、何度か書き直すうちに感覚がつかめてくるものです。ただし、以下のような状況にあてはまる場合は、提出前に第三者の目を通しておくことをおすすめします。
自分で書いた文章は、書いた本人ほど客観的に読みにくくなるものです。「問いと結論が対応しているか」「事実と意見が混ざっていないか」といった点は、第三者が読んだほうが見つけやすい傾向があります。単位・進級サポートでは、提出前のレポートを対象にした添削サービス(1本19,800円、提出から2営業日でPDF形式のフィードバックを返却)を用意しています。文章を代わりに書く「代行」は一切行わず、あくまで自分で書いたレポートの構成・根拠の示し方・参考文献の書式などを、第三者の視点でチェックする位置づけのサービスです。
添削では、この記事で紹介した「良い例文を見分ける5つの条件」を軸に、「問いと結論が対応しているか」「本論の事実が考察につながっているか」「表現が具体的か」といった観点から、具体的な修正の方向性をフィードバックします。成績や評価の結果そのものを保証するものではありませんが、提出前に第三者の視点を挟むことで、自分では気づきにくい論理の飛躍や表現の曖昧さに事前に対処できるという点は、多くの学生にとって実質的なメリットになります。
利用の流れは、(1)自分で書き上げたレポート・読書レポート・実験レポートのデータを提出、(2)この記事で紹介した5条件を軸に構成・根拠・表現をチェック、(3)2営業日以内に指摘事項と改善の方向性をまとめたPDFを返却、という3ステップです。提出後は自分でレポートを修正し、それを最終版として提出する形になるため、代わりに文章を作成する「代行」とは性質が異なります。
なお、レポートの書き方につまずくこと自体は珍しくありませんが、これが積み重なって単位を落とし続け、留年や進路そのものを見直す必要が出てくるケースもあります。もし「このままのペースでは卒業が難しいかもしれない」という段階まで状況が進んでいる場合は、今の大学で単位を立て直す方法だけでなく、大学編入という選択肢を含めて情報を整理してみるのも一つの手です。あくまで数ある選択肢の一つとして、頭の片隅に置いておく程度で構いません。
A. おすすめしません。例文中のテーマ・データはすべて架空のものであり、実在の根拠として使うことはできません。また、文章表現をほぼそのまま流用することは、大学によっては剽窃(盗用)とみなされる可能性があります。参考にすべきなのは「型」や「言葉の使い方」であり、自分のテーマ・自分が調べた根拠に置き換えて、自分の言葉で書き直してください。
A. まずは「大学生活について」のような広いカテゴリのままではなく、「自分が関わった◯◯について、何が言えるか」という一文の問いまでテーマを絞り込むことから始めてください。すでに多少の知識・経験があるテーマを選ぶと、情報収集の負担が少なく書きやすくなります。字数自由の場合も、序論・本論・考察・結論という分量比率の考え方自体は変わりません。
A. 問題ありません。この記事の例文は、序論で問いを示し、本論で根拠を積み上げ、考察でつなげ、結論で問いに答えるという「型」を示すためのものです。テーマそのものは自分の課題に合わせて自由に置き換えて構いません。「4つの例文から見えてくる共通パターン」の章で紹介した本論の3パターン(対比型・積み上げ型・データ提示型)のどれに近いかを見極められれば、この構成の考え方を自分のテーマに応用できるようになります。
A. 実験レポートは「目的・方法・結果・考察」という、文系レポートとは異なる型が一般的です。この記事の実験例文もその型に沿って書いています。特に「結果」には自分が実際に測定したデータのみを書き、理論値に合わせて数値を書き換えることは絶対にしないでください。文系・理系の型の違いについては、姉妹記事の大学レポートの書き方完全ガイドでより詳しく解説していますので、あわせて確認してください。
A. 「面白かった」「感動した」で終わらせず、「作品の中の何について、どう考えるか」という分析的な問いを立てることが第一歩です。あらすじを最初から最後まで説明するのではなく、この記事の例文のように1つの観点(人物関係・表現技法・時代背景との関係など)に絞って論じると、感想文から抜け出しやすくなります。
A. 自分の文章は自分では客観的に読みにくいものです。記事内で紹介した「良い例文を見分ける5つの条件」に沿って、①問いへの対応から⑤読みやすさまで一つずつ確認するのが基本ですが、それでも不安な場合は、単位・進級サポートの添削サービスで第三者にチェックしてもらう方法もあります。
A. 字数が足りない場合は、本論の根拠(具体例・データ・別の観点)を1つ追加できないか検討してください。逆に字数が多すぎる場合は、同じ主張を繰り返している箇所や、序論の背景説明が長すぎないかを見直すと調整しやすくなります。「本論に全体の半分以上を割く」という比率を保ったまま、各要素を均等に削る・増やすのが基本です。字数のために内容のない文章を水増しするのは避けてください。
A. 目安として、例文を読んで自分のテーマに置き換えたアウトライン(問い・本論の論点・考察の方向性)を作るのに30分程度、実際の執筆に本論の分量に応じて数時間、というのが一般的な進め方です。締切直前にまとめて書こうとすると、根拠の薄い文章になりやすいため、締切の数日前までには書き終えて見直す時間を確保することをおすすめします。

大学レポートの型を理解していても、実際の書き出しから結論までの文章がイメージできないという悩みは珍しくありません。「型」の説明だけを読んで書き始めようとすると、多くの場合、序論の最初の一文で手が止まってしまいます。この記事では、社会問題・文学作品の読書レポート・実験レポート・時事問題の比較検討という4つのテーマについて、序論(目的)から結論までを通しで読める完全な例文と、その「ポイント」解説、そして良い例文と悪い例文のビフォーアフター比較を紹介しました。
繰り返しになりますが、これらの例文はあくまで型を学ぶための参考であり、そのまま書き写すためのものではありません。自分のテーマ、自分が調べた根拠に置き換えながら、「良い例文を見分ける5つの条件」と「つなぎ言葉一覧」を手元に置いて書き進めれば、初めてのレポートでも一定水準の完成度に到達できるはずです。
4つの例文のうち、自分の課題に近いジャンルの例文をもう一度読み返し、序論の問い→本論の事実→考察→結論という流れを、自分のテーマの言葉に一文ずつ置き換えていく作業から始めてみてください。構成そのものについて不安が残る場合は、まず姉妹記事の大学レポートの書き方完全ガイドで型を確認し、それでも「このレポートで大丈夫か不安」という場合は、無理に一人で抱え込まず、第三者による添削という選択肢も検討してみてください。
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