
「東京理科大学 留年率」と検索すると、「理科大は留年が多い」「学年の何割かが留年する」といった噂を数多く目にします。結論からお伝えすると、東京理科大学は「全学部の留年率は◯%です」という単一の数値を公式に発表しているわけではありません。一方で、大学は情報公表の一環として「学部別進級率」という一次データを毎年公表しており、学部・学年ごとの実際の数字を確認することができます。
この記事の核となるのは、東京理科大学が公式サイトの「情報公表」ページで開示している学部別進級率のデータ(2023〜2025年度)と、同大学が建学以来受け継いできた「関門制度」(関門科目)という独自の進級要件です。ネット上の噂やまとめサイトの数字を鵜呑みにするのではなく、大学自身が示している一次情報をもとに、学部によってどの程度進級率に差があるのか、そしてなぜこのような制度が採られているのかを正確に整理します。
そのうえで、理系・薬学系の教養科目でつまずきやすいポイントと、実際に単位を落としかけている、あるいはすでに留年が視野に入っているという場合に何をすべきかという対策まで、単位・進級サポートの専門家の立場で解説します。読者のみなさんが本当に知りたいのは「東京理科大学は本当に厳しいのか」という噂の真偽そのもの以上に、「自分(またはお子さん)は今どう動くべきか」ではないでしょうか。まずは事実を正確に押さえるところから始めましょう。

この記事の要点を先にまとめます。詳しい内容は後の章で解説しますが、まず結論だけ知りたい方はここだけ読んでも全体像がつかめます。
本題に入る前に、「東京理科大学は留年率が高い」というイメージがどこから来ているのか、その構造を整理しておきます。ここを理解しておくと、この後に紹介する公式データの意味を正しく読み取れるようになります。
インターネット上には、東京理科大学に関して「留年率が高い」「学年の何割かが進級できない」といった書き込みや記事が数多く存在します。Yahoo!知恵袋のような質問サイトや個人ブログ、まとめサイトなどで、こうした情報を目にした受験生・保護者・在学生も多いはずです。
ただし、これらの多くは在学生・卒業生の体感や伝聞にもとづくものであり、算出根拠や調査年度が明示された公式データではありません。「留年率◯割」という具体的な数字を掲げる記事であっても、その数字がどの学部・どの年度・どういう定義(単年度の留年者数なのか、在学中の累計経験率なのか)にもとづくものかが説明されていないケースが大半です。こうした噂を検証もせずに広めることは、進学を検討している受験生や、すでに在籍していて不安を感じている学生を、必要以上に不安にさせてしまうおそれがあります。
一方で、「まったく根拠のない噂」というわけでもありません。東京理科大学には、後述する「関門制度」という他大学ではあまり一般的でない独自の進級要件が実際に存在し、これが「留年しやすい大学」というイメージの土台になっていると考えられます。噂の中身を検証せずに鵜呑みにするのではなく、その噂がどのような実態の上に成り立っているのかを、一次情報にもとづいて確認していくことが大切です。
東京理科大学の「関門制度」とは、主に1年次から2年次への進級にあたって、各学科があらかじめ指定した基礎科目(関門科目)の単位を取得できていなければ、他の科目の成績や修得単位数にかかわらず進級できないという制度です。理学部第二部(夜間学部)の公式サイトに掲載されているFAQでも、「関門科目の単位をすべて取得し十分な成績をとって新年度に進級できること」という表現で、この制度が実際に運用されていることが確認できます。
一般的な大学の進級判定は、多くの場合「修得単位数の合計」や「GPA(成績評価の平均値)」といった総合的な基準で行われます。これに対して関門制度は、特定の基礎科目(数学科であれば微分積分学・線形代数学などの解析系科目、物理学科であれば力学・電磁気学の基礎科目、化学科であれば化学の基礎科目など、学科の専門性の土台となる科目群が指定されるのが一般的とされます)を「関門」として個別に定め、その科目群の単位を落とすと、他の科目でどれだけ良い成績を取っていても進級できない、という点に特徴があります。総合点で挽回できる一般的な進級判定と比べると、特定科目の取りこぼしがそのまま進級の可否に直結しやすい仕組みだといえます。
この仕組みは、大学の必修科目とは?落とした場合の進級への影響で解説している「必修科目を落とすと進級・卒業に影響する」という一般的な仕組みの、さらに厳格なバージョンだとイメージすると理解しやすいでしょう。多くの大学では必修科目を落としても再履修によって挽回できる猶予がありますが、東京理科大学の関門科目は、その挽回のタイミングが「次年度への進級」という一つの節目に強く結びついている点が特徴です。
東京理科大学は、学校教育法施行規則等にもとづく「教育情報の公表」の一環として、公式サイトの「情報公表」ページで、卒業・修了者数、退学・除籍者数などとあわせて「学部別進級率」というデータを公開しています。これは各学部・学科の学生のうち、当該年度に上級学年へ進級できた学生の割合を示したもので、噂やまとめサイトの数字とは異なり、大学自身が算出根拠を示して公表している一次情報です。
こうした情報公表は、東京理科大学に限らず、学校教育法施行規則等の改正にもとづき、すべての大学に対して社会への説明責任として求められている取り組みです。大学は自らの教育研究活動の状況について、卒業者数・進学者数・進級率・退学者数といった項目を、根拠となる一次データとして公開する義務を負っています。つまり、東京理科大学の「学部別進級率」は、大学が任意に公開している参考情報ではなく、教育の透明性を確保するための制度にもとづいた公式データだという点も押さえておきたいポイントです。
次の章では、この公式データを実際に確認しながら、東京理科大学の学部ごとにどの程度進級率(裏を返せば、進級できなかった学生の割合)に差があるのかを詳しく見ていきます。なお、全国的な大学の留年率という統計そのものの読み方については、大学の留年率はどれくらい?学部別・国立私立別データまとめで整理していますので、あわせて参考にしてください。
ここからは、東京理科大学が公式サイトの情報公表ページで開示している「学部別進級率」のデータ(2023年度・2024年度・2025年度)を、実際の数値とともに確認していきます。
東京理科大学の進級率データのうち、すべての学部に共通して公表されているのが、1年次から2年次への進級率です。関門制度が最も強く働くのがこのタイミングであり、入学後に理系の基礎科目でつまずいた学生にとって最初の大きな山になります。
| 学部名称 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|
| 理学部第一部 | 88.2% | 91.9% | 92.6% |
| 理学部第二部(夜間学部) | 66.3% | 64.0% | 74.0% |
| 薬学部 | 88.6% | 94.5% | 97.2% |
| 工学部 | 91.8% | 94.6% | 92.4% |
| 創域理工学部 | 91.3% | 91.0% | 93.4% |
| 先進工学部 | 93.0% | 94.9% | 93.0% |
この表からわかるのは、昼間部の理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部は、いずれも直近3年間で概ね88〜97%の学生が2年次に進級できているという事実です。つまり、これらの学部では2年次進級の時点で進級できない学生は1割前後にとどまっており、「学年の何割もが留年する」というネット上の噂ほど極端な状況ではないことが、公式データから確認できます。
一方で明確に傾向が異なるのが理学部第二部(夜間学部)です。2023年度66.3%、2024年度64.0%、2025年度74.0%と、他学部よりも20ポイント以上低い水準で推移しています。裏を返せば、理学部第二部では毎年およそ4人に1人〜3人に1人の学生が、1年次から2年次への進級時点でつまずいていることになります。これは東京理科大学全体を一括りにして「留年率が高い」と語ることが適切ではなく、学部によって実態が大きく異なることを示す、最も重要なデータだといえます。
東京理科大学の進級率データは、1年次から2年次への進級だけでなく、一部の学部・学年については3年次以降の進級率も公表されています。特に6年制の薬学部では、2年次から6年次までのすべての学年で進級率が開示されており、単発の関門ではなく、複数年にわたって単位取得状況が確認される構造になっていることがわかります。
| 進級先学年 | 学部名称 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|
| 3年 | 薬学部 | 87.3% | 93.3% | 93.7% |
| 3年 | 先進工学部 | 89.7% | 88.8% | 89.3% |
| 3年 | 経営学部 | 90.8% | 93.6% | 93.5% |
| 4年 | 薬学部 | 88.4% | 96.0% | 95.5% |
| 4年 | 工学部 | 87.2% | 84.1% | 82.3% |
| 5年 | 薬学部 | 96.8% | 97.5% | 93.5% |
| 6年 | 薬学部 | ー | 100.0% | 100.0% |
薬学部は6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科などから構成されており、進級率が2年次から6年次まで幅広く公表されているのは、薬剤師国家試験の受験資格に直結する専門教育が長期間にわたるためだと考えられます。6年制の薬学教育では、病院・薬局での実務実習に出る前に、全国共通の「薬学共用試験(CBT・OSCE)」に合格することが制度上求められており、これは東京理科大学に限らず、日本のすべての薬学部・薬科大学に共通する仕組みです。実習に出るための資格を段階的に確認していく必要がある分、薬学部では他学部以上に、学年ごとの単位取得状況・到達度が重視されやすい構造になっていると考えられます。表を見ると、薬学部の進級率は年度によって87〜97%台とやや変動があるものの、極端に低い年度はなく、むしろ年度が進むにつれて100%に近づいていく傾向が読み取れます。これは、早い学年でつまずいた学生がある程度絞られた後、専門性の高い後半の学年では、継続して学び続けている学生の割合が高いことを示していると考えられます。
一方、工学部の4年次進級率は2023年度87.2%、2024年度84.1%、2025年度82.3%と、他の学年・他の指標と比べてやや低下傾向にある点も見逃せません。1年次から2年次への進級率(91〜95%程度)と比べると差があり、「最初の関門さえ突破すれば安心」とは言い切れないことも、この公式データからうかがえます。学年が上がるにつれて専門科目の難易度が増し、研究室配属前の卒業要件が絡んでくることも影響していると推測されますが、これはあくまで一般的な傾向としての解釈であり、個別の年度ごとの詳しい要因までは公表データからは断定できません。
先進工学部の3年次進級率(89.7%・88.8%・89.3%)と、経営学部の3年次進級率(90.8%・93.6%・93.5%)を比べると、経営学部のほうがやや高い水準で安定していることも読み取れます。経営学部は理工系学部と異なり、関門制度の対象となる基礎科目の性質そのものが異なるため、単純に「文系寄りの学部だから進級しやすい」と一般化することはできませんが、少なくとも公表データの範囲では、学部によって3年次進級のハードルにも差があることがうかがえます。いずれの学部も、1年次から2年次への進級を無事に通過した後も、油断せず単位を積み重ねていく必要があるという点では共通しています。
先ほどの表で見た理学部第二部の低い進級率について、もう少し詳しく見てみましょう。理学部第二部の公式サイトが公開している実績データ集では、2017年度から2021年度にかけての学科別(数学科・物理学科・化学科)の2年次進級率が確認できます。これは大学全体の情報公表ページとは別の、学部独自のページで公表されている一次情報です。
| 年度 | 数学科 | 物理学科 | 化学科 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 77.1% | 71.2% | 76.7% |
| 2018年度 | 63.8% | 69.6% | 75.6% |
| 2019年度 | 77.6% | 62.1% | 71.0% |
| 2020年度 | 71.0% | 63.8% | 75.3% |
| 2021年度 | 66.9% | 67.6% | 64.8% |
2017〜2021年度という、先ほどの大学全体データ(2023〜2025年度)とは異なる期間のデータですが、いずれの学科も60%台後半〜70%台という水準が数年にわたって続いていることがわかります。つまり、理学部第二部の進級率の低さは、特定の年度だけに見られる一時的な現象ではなく、夜間学部という学びの形態に根ざした、比較的長期的な傾向だと考えられます。理学部第二部は、昼間に働きながら学ぶ学生や、社会人経験を経てから理学を学び直す学生など、昼間部とは異なる背景を持つ学生が多く在籍する学部です。学業に充てられる時間の制約が、進級率の傾向に影響している可能性がありますが、これも公表データから読み取れる一般的な傾向であり、個々の学生の状況とは切り分けて理解する必要があります。
ここまで紹介してきた「進級率」の数字を読む際には、いくつか注意すべき点があります。
これらの注意点を踏まえたうえでも、「東京理科大学の中でも、学部・学科によって進級のしやすさには明確な差がある」という事実そのものは、公式データからはっきり読み取れます。「東京理科大学は留年率が高い大学だ」という一括りの噂ではなく、自分が在籍する(あるいは志望する)学部・学科の実際の数字を確認することが、何より重要です。
この記事で紹介した数字は2023〜2025年度時点のものであり、大学の情報公表ページでは今後も新しい年度のデータが順次更新されていきます。自分自身(あるいはお子さん)が在籍する、または志望している学部の最新の進級率を確認したい場合は、次の方法が有効です。
データを確認する際は、単年度だけでなく複数年度の推移を見ることも忘れないでください。この記事で紹介した2023〜2025年度のデータのように、進級率は年度によって数ポイントから10ポイント以上変動することがあります。1年度だけを切り取って「今年は厳しい/今年は緩い」と判断するのではなく、数年分の推移を見て、自分の学部・学科の傾向をつかむことをおすすめします。

ここまで見てきた関門制度や進級率のデータは、東京理科大学が独自に厳しい学生選別を行っているというより、建学以来の教育理念に根ざした仕組みだと大学自身が説明しています。この章では、東京理科大学の公式サイトで公開されている歴史的経緯をもとに、その背景を整理します。
東京理科大学の前身は、1881年(明治14年)に創立された東京物理学講習所(のちの東京物理学校)です。東京大学理学部物理学科で学んだ平均年齢25歳の若者21名が、理学の普及を志して自主的に創立した学校であり、当初は他校の校舎を間借りし、本業を終えた夕刻に無給で教壇に立つという、手弁当の運営から始まったと大学の公式資料は伝えています。
創立当初の東京物理学校は、1943年度まで入学定員を定めず、入学試験も課さず、学ぶ意欲のある人であれば年齢・経歴・家柄・貧富を問わず全員を受け入れるという、当時としては極めて開放的な方針を採っていました。授業料も特別に安く設定され、夜間の学校であったことも特徴です。この「夜間に、意欲のある全員に門戸を開く」という伝統は、現在の理学部第二部(夜間学部)に引き継がれています。
その一方で、東京物理学校は「実力がついた者だけを社会に送り出す責任」を貫くという方針も同時に掲げていました。入学の間口は広く開放する一方、教育の質を保証するために、進級・卒業の基準は必然的に厳格にならざるを得ませんでした。大学の公式資料によれば、そのために関門制度が設けられ、卒業生のいない年度もあったとされ、学内には学生が落第しないようにと祈願する「落第神社」と呼ばれる場所まであるほど、進級・卒業の厳しさは大学の歴史の中に深く根付いてきました。この「入口は広く、出口は厳しく」という考え方こそが、「実力主義」という東京理科大学を象徴する言葉の核心です。
この理念は過去の遺産としてそのまま据え置かれているわけではありません。大学は2020年度に、時代の変化を踏まえて「次代に向けた実力主義」として理念を再定義したことも公式に明らかにしています。新しい実力主義では、「高い志とノブレスオブリージュの精神」「高い専門性と科学的思考力」「独創性と進取の気性」「共創力」の4つを、これからの学生に育成すべき力として掲げています。基礎学力の土台を厳しく問う関門制度そのものは維持しながらも、その先に育てたい人材像は、社会の変化に合わせて継続的にアップデートされている、という点も押さえておきたいところです。
もう一つの理由として大学が挙げているのが、理工系学問そのものが持つ特性です。数学に象徴されるように、理工系の学問は理論が階層的な構造をしており、ある段階でつまずくと、その先の内容がまったく理解できなくなってしまうという性質があります。文系科目であれば、ある単元の理解が多少あいまいでも次の単元に進んで挽回できる場合がありますが、微分積分学の基礎が身についていなければ、その先に出てくる力学や電磁気学、専門科目の数式展開を追うことができません。
東京理科大学は創立以来、他大学と異なり理工系の学問だけを教える大学として歩んできました。理論的な基礎を正確に理解しない限り先には進めないという理工系学問の性質上、確かな基礎力を最優先で身につけさせることが、専門教育に進む前提条件だと考えられてきたのです。関門科目に基礎科目(数学・物理・化学など)が指定されやすいのは、この考え方が反映された結果だといえます。薬学部で複数の学年にわたって進級率が公表されているのも、薬剤師として社会に出た後の人の命に関わる専門性を担保するため、各段階での確実な知識の定着を重視していることの表れだと考えられます。
これらの制度の背景には、大学の単位とは?仕組み・数え方をわかりやすく解説で解説しているような、単位という仕組みそのものへの理解も欠かせません。1つの科目の単位を「落とす」ということが、次の学年にどうつながっていくのかを正しく理解しておくことが、対策を考えるうえでの第一歩になります。
ここまでの経緯を踏まえると、東京理科大学で進級率が相対的に低い学部・学年が存在するのは、大学の教育の質が低いからではなく、むしろ教育の質を保証しようとする姿勢の表れだと理解できます。基準に達しない学生を安易に次の学年に進級させず、確かな実力を身につけた学生だけを送り出すという方針を貫いた結果として、統計上の進級率が下がって見える、という構造です。
もちろん、これは在学中の学生や保護者にとって「厳しい制度だから仕方がない」で済む話ではありません。関門科目でつまずいて留年の危機に直面している本人にとっては、大学の教育理念がどうであれ、目の前の単位をどう挽回するかが切実な問題です。次の章では、実際にこの関門制度のもとでどのように対策を立てればよいのかを、具体的に見ていきます。
ここからは、実際に東京理科大学(あるいは同様の進級要件を持つ理系・薬学系学部)で単位を落としそうな場合、あるいはすでに落としてしまった場合に、どう対策を立てればよいかを具体的に解説します。
理系学部の1年次でつまずきやすい科目には、いくつかの共通した特徴があります。
| つまずきやすい科目分野 | つまずきやすい理由 |
|---|---|
| 微分積分学・線形代数学などの数学系科目 | 高校数学と大学数学の間にギャップがあり、抽象度が急に上がる。証明中心の授業展開に慣れていないとつまずきやすい |
| 力学・電磁気学などの物理系科目 | 数式による現象の記述に慣れていないと、公式の丸暗記だけでは応用問題に対応できなくなる |
| 化学の基礎科目(無機化学・有機化学の基礎など) | 暗記事項と計算・論理的理解の両方が必要で、どちらか一方に偏った勉強法では対応しきれない |
| 実験・実習系科目 | レポート提出が必須で、出席と実験結果のまとめの両方が揃わないと単位が認定されないことが多い |
これらの科目は、多くの学科で関門科目に指定される基礎科目と重なる傾向があります。1つの科目でつまずいたことが、単なるその科目の単位不足にとどまらず、進級そのものに直結してしまうのが関門制度の厳しさです。だからこそ、「まだ1年生だから」「様子を見てから」と先延ばしにせず、早い段階でのつまずきのサインに気づくことが重要になります。
関門科目を安全圏で通過するために、1年次のうちからできる対策を整理します。
単位の取り方そのものの基本を体系的に押さえておきたい場合は、大学の単位の取り方完全ガイド|落とさないための計画法もあわせて参考にしてください。関門科目に限らず、大学の単位制度全体の仕組みを理解しておくことが、計画的な対策の土台になります。
ここまでの内容をイメージしやすくするために、理解を助けるための架空の例を2つ紹介します。以下はあくまで説明のための仮のケースであり、実在する学生の事例や、東京理科大学の統計にもとづくものではありません。
ケース1(理系昼間部・1年生):高校では文系寄りの科目選択が多く、数学IIIを履修していなかったAさんは、入学後の微分積分学の授業で早々に内容についていけなくなりました。「そのうち慣れるだろう」と前期を様子見で過ごしましたが、前期末の試験で関門科目の単位を落としてしまいます。後期は再履修と新規履修が重なり、時間割の負担が大きくなってしまいました。もし前期の早い段階で理解不足に気づき、基礎の立て直しに取り組んでいれば、後期の負担はもっと軽くできたはずのケースです。
ケース2(理学部第二部・夜間学部):昼間はアルバイトをしながら夜間の授業に通うBさんは、学業に充てられる時間が限られる中で、関門科目である物理系の基礎科目に苦戦していました。独学での復習に限界を感じ、早い段階で大学の相談窓口とあわせて外部の個別指導を活用し、限られた時間の中でも関門科目を優先的に立て直す計画を立てたことで、翌年度の進級につなげることができた、という想定のケースです。
この2つの例が示すのは、「気づいたタイミングで、どれだけ早く行動に移せるか」が、関門制度のもとでの結果を大きく左右するという点です。「まだ大丈夫」という判断を先延ばしにするほど、選べる対策の幅は狭くなっていきます。
すでに関門科目の単位を落としてしまった、あるいは落としそうだと分かった場合でも、まだできることは残っています。
関門科目でつまずいたときに取りうる立て直しの手段は一つではありません。それぞれの特徴を整理すると、状況に応じた選び方が見えてきます。
| 手段 | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| 友人・先輩との自主勉強会 | つまずきが比較的軽く、モチベーション維持が課題の場合 | 教え合う相手の理解も完全ではないため、誤った理解のまま進んでしまうリスクがある |
| 大学のチューター制度・オフィスアワー | 担当科目の教員や大学院生に直接質問できる環境がある場合 | 利用できる時間帯が限られていることが多く、混雑期は予約が取りづらいこともある |
| 市販の参考書・独学 | 基礎の抜けが比較的軽微で、自分のペースで学習を進められる場合 | 「どこから分からなくなったか」を自分では特定しづらく、遠回りになりやすい |
| 個別指導(外部の専門家) | つまずきが深刻、時間的な制約が大きい、独学での立て直しに限界を感じている場合 | 費用が発生するが、つまずきの原因を短期間で特定し、優先順位をつけた学習が可能 |
関門科目のような、進級に直結する基礎科目でつまずいている場合、独学だけでの立て直しには限界があることも少なくありません。特に、微分積分学・線形代数学・力学といった理系教養科目は、「どこでつまずいているのか」を自分自身では正確に把握しにくいという特徴があります。単なる計算ミスなのか、基礎概念の理解が抜けているのか、応用問題への当てはめ方が分かっていないのかによって、必要な対策はまったく異なります。
スプリング・オンライン家庭教師の単位・進級サポートでは、こうした理系教養科目でのつまずきに対応した個別指導を行っています。学校や予備校の一斉授業とは異なり、一人ひとりのつまずいているポイントに合わせて、基礎の理解から立て直すことができる点が特徴です。
ここまでは主に在学生向けの対策を紹介してきましたが、「東京理科大学 留年率」で検索する読者の中には、これから受験を検討している受験生・保護者の方も多いはずです。入学前の段階でも、次のような備えをしておくことができます。
次の章では、実際にどのようなタイミングで専門家への相談を検討すべきかを、具体的に整理します。
関門制度のもとで単位を落としてしまう学生に共通しやすい失敗パターンと、注意しておきたいポイントを整理します。
1年次の前期の時点では、まだ関門科目の成績が確定していないため、「まだ大丈夫だろう」「後期で挽回すればいい」と考えて対策を先延ばしにしてしまうケースが多く見られます。しかし、積み上げ型の理系科目は、一度理解が追いつかなくなると挽回に必要な時間が雪だるま式に増えていきます。前期の時点で少しでも「ついていけていない」というサインを感じたら、後期の成績が確定する前に対策を始めることが重要です。
「東京理科大学は留年率◯割」といった根拠不明な数字を見て、必要以上に不安になってしまう学生・保護者がいる一方で、「噂は誇張だろう」と油断して、実際に自分の学部で公表されている進級率を確認しないまま過ごしてしまうケースもあります。どちらも建設的とはいえません。大切なのは、噂に一喜一憂することではなく、自分の学部・学科で実際に公表されている進級率のデータと、自分自身の履修状況・成績を照らし合わせて確認することです。
時間割の都合や単位の取りやすさから、関門科目以外の科目の勉強を優先してしまい、結果的に関門科目で足をすくわれるケースも見られます。総合的な修得単位数が足りていても、関門科目の単位が1つでも欠けていれば進級できないという制度の特性上、「全体的にバランス良く単位を取る」よりも「関門科目を確実に落とさない」ことを優先する意識の切り替えが必要です。
「留年しそう」という状況を家族や大学の窓口に伝えることに抵抗を感じ、一人で抱え込んでしまう学生も少なくありません。結果として、救済措置の申請期限や再履修の手続き期限を過ぎてしまい、選択肢が狭まってから初めて周囲に相談する、というケースは避けたいところです。早めに事実を共有することが、結果的に選べる対策の幅を広く残すことにつながります。
単位を落としそうな焦りから、レポートの代行サービスや、他人の実験レポートを丸写しするといった不正行為に手を出してしまうケースも残念ながら存在します。レポート・課題の代筆や代行は学則違反にあたり、発覚した場合は停学等の重い処分につながる可能性があります。関門制度で単位取得のハードルが高いからこそ、不正行為ではなく、正当な方法での立て直しを選ぶことが、結果的に自分自身を守ることになります。
一般選抜以外の入試方式(指定校推薦・総合型選抜など)で入学した場合、一般選抜で入学した学生と比べて、入学時点での数学・物理・化学の基礎演習量に差が生じやすいことが指摘されます。これは能力の優劣の問題ではなく、受験までに解いてきた問題量や、大学レベルの数式にどれだけ事前に触れてきたかという経験の差によるものです。こうしたギャップは、本人が「授業についていけていない」と自覚しにくい形で表れることもあり、周囲と比較して初めて気づく、あるいは関門科目の成績が出て初めて気づく、というケースも見られます。入試方式にかかわらず、入学後の早い段階で自分の理解度を客観的に確認する姿勢が重要です。

ここまで、東京理科大学の関門制度と学部別の進級率データ、そして対策について解説してきました。最後に、どのタイミングで専門家への相談を検討すべきかという判断基準をお伝えします。
次のいずれかに当てはまる場合は、大学の窓口だけでなく、外部の専門家への相談も検討する価値があります。
「まだ留年が確定したわけではないが、漠然と不安がある」という段階でも、決して相談が早すぎることはありません。スプリング・オンライン家庭教師の単位・進級サポートでは、まず現在の履修状況やご不安な点をうかがい、関門科目・必修科目の理解度と、進級要件に対する現在の位置関係を一緒に整理する無料診断を行っています。診断の結果、大学の窓口をまず活用したほうがよいケースもあれば、理系教養科目に特化した個別指導が向いているケースもあり、状況に応じて率直にお伝えします。
| こんな状態の方に | 無料診断でできること |
|---|---|
| 関門科目にあたる授業の理解が追いついていない | どの単元・どの概念でつまずいているかをヒアリングし、立て直しの優先順位を整理 |
| 自分の学部の進級率データを見て、リスクの大きさが分からない | 現在の修得単位数・出席状況・成績をもとに、進級要件との距離感を整理 |
| すでに関門科目を落としてしまい、再履修の計画を立てたい | 再履修のスケジュールを踏まえた、無理のない学習計画の提案 |
| 保護者として、子供の状況をどこまで心配すべきか分からない | 学部の制度的な特徴を踏まえ、家庭でできるサポートの方向性を整理 |
相談から利用開始までの流れは、おおむね次のようになります。
「調べてみたら思ったより大丈夫そうだった」という結果であれば、それも立派な安心材料です。診断を受けたからといって必ず契約しなければならないわけではありませんので、現状を客観的に整理する目的だけでも気軽にご利用ください。なお、この記事で紹介したのはあくまで大学が公表している一次データの読み方であり、無料診断で確認するのは「学部全体の平均」ではなく「あなた自身の履修状況」です。レポートの代筆・代行のような形での支援は一切行っておらず、本人が理解し、本人の力で単位を積み上げていくための伴走に徹しています。
なお、関門制度そのものが自分の学び方に合わず、進級のたびに強いプレッシャーを感じ続けることが本質的な負担になっていると感じる場合、今の大学で立て直す道だけでなく、大学編入という選択肢を視野に入れる学生も一部にいます。編入は既に取得した単位を活かしながら別の大学の途中年次に入学できる正規の制度であり、学部・カリキュラムの厳格さそのものが自分に合わないと感じる場合の選択肢の一つとして知っておいて損はありません。ただし、これはあくまで数ある選択肢の一つであり、まずは今の大学での進級・卒業を目指すことが基本であることは付け加えておきます。

A. 東京理科大学は「全学部の留年率は◯%」という単一の数値を公式には発表していません。ただし、公式サイトの情報公表ページで開示されている「学部別進級率」を見ると、理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部は2023〜2025年度でおおむね88〜97%の学生が2年次に進級できている一方、理学部第二部(夜間学部)は66.3〜74.0%と明確に低い水準です。「東京理科大学全体が留年率の高い大学」と一括りにするのではなく、学部ごとの実際の数字を確認することが重要です。
A. 主に1年次から2年次への進級にあたって、各学科があらかじめ指定した基礎科目(関門科目)の単位を取得できていなければ、他の科目の成績にかかわらず進級できないという東京理科大学独自の進級要件です。理学部第二部の公式FAQでも、関門科目の単位取得が進級の条件であることが明記されています。総合的な単位数やGPAで判定される一般的な進級制度と比べて、特定科目の取りこぼしがそのまま進級に直結しやすい点が特徴です。
A. 公式データでは、昼間部の理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部が概ね88〜97%であるのに対し、夜間学部の理学部第二部は66.3〜74.0%と、20ポイント以上の差があります。理学部第二部の公式データを見ると、2017〜2021年度も学科(数学科・物理学科・化学科)を問わず60%台後半〜70%台という水準が続いており、一時的な現象ではなく持続的な傾向だと考えられます。
A. 東京理科大学は1881年創立の東京物理学校を前身とし、「入学の機会は広く開放する一方、実力がついた者だけを社会に送り出す責任を果たす」という「実力主義」を建学以来の理念として掲げてきたと公式サイトで説明しています。加えて、理工系学問は理論が階層的な構造をしており、基礎を正確に理解しない限り先の内容を理解できないという学問的な特性も、進級・卒業基準を厳格にしている理由として挙げられています。
A. はい。東京理科大学の公式資料(学長室が公開している「実力主義とは」と題する文書)の中で、学内には学生が落第しないように祈願する「落第神社」と呼ばれる場所があると紹介されています。これは、関門制度をはじめとする進級・卒業の厳しさが、大学の歴史の中で長く語り継がれてきたことを象徴するエピソードの一つです。
A. あります。公式データでは、薬学部について2年次・3年次・4年次・5年次・6年次への進級率がそれぞれ公表されています。6年間という長い専門教育の過程で、各学年ごとに単位取得状況が確認される構造になっており、薬剤師として社会に出た後の専門性を担保するため、段階ごとに確実な知識の定着を重視していると考えられます。
A. まず、大学の救済措置(追加レポートや再試験など)が利用できないか教務課や担当教員に確認してください。そのうえで、関門科目に該当する授業の出席・レポート提出を最優先し、理解が追いつかない部分を早期に特定して対策することが重要です。独学での立て直しが難しい理系基礎科目については、個別指導など外部の専門家を早めに頼ることも有効な選択肢です。
A. 再履修の制度がある以上、まだ挽回の余地は残っています。重要なのは、なぜ単位を落としたのかという原因(理解不足なのか、出席・レポート提出の不備なのかなど)を正確に把握したうえで、同じつまずきを繰り返さない学習計画を立てることです。一人で抱え込まず、早めに大学の窓口や家族、必要に応じて外部の専門家に相談することをおすすめします。
{“@context”:”https://schema.org”,”@graph”:[{“@type”:”FAQPage”,”mainEntity”:[ {“@type”:”Question”,”name”:”東京理科大学の留年率は本当に高いのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”東京理科大学は「全学部の留年率は◯%」という単一の数値を公式には発表していません。ただし、公式サイトの情報公表ページで開示されている「学部別進級率」を見ると、理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部は2023〜2025年度でおおむね88〜97%の学生が2年次に進級できている一方、理学部第二部(夜間学部)は66.3〜74.0%と明確に低い水準です。「東京理科大学全体が留年率の高い大学」と一括りにするのではなく、学部ごとの実際の数字を確認することが重要です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”東京理科大学の「関門科目」「関門制度」とは何ですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”主に1年次から2年次への進級にあたって、各学科があらかじめ指定した基礎科目(関門科目)の単位を取得できていなければ、他の科目の成績にかかわらず進級できないという東京理科大学独自の進級要件です。理学部第二部の公式FAQでも、関門科目の単位取得が進級の条件であることが明記されています。総合的な単位数やGPAで判定される一般的な進級制度と比べて、特定科目の取りこぼしがそのまま進級に直結しやすい点が特徴です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”学部によって進級率はどのくらい違いますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”公式データでは、昼間部の理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部が概ね88〜97%であるのに対し、夜間学部の理学部第二部は66.3〜74.0%と、20ポイント以上の差があります。理学部第二部の公式データを見ると、2017〜2021年度も学科(数学科・物理学科・化学科)を問わず60%台後半〜70%台という水準が続いており、一時的な現象ではなく持続的な傾向だと考えられます。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”なぜ東京理科大学はこれほど進級・卒業の基準を厳しくしているのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”東京理科大学は1881年創立の東京物理学校を前身とし、「入学の機会は広く開放する一方、実力がついた者だけを社会に送り出す責任を果たす」という「実力主義」を建学以来の理念として掲げてきたと公式サイトで説明しています。加えて、理工系学問は理論が階層的な構造をしており、基礎を正確に理解しない限り先の内容を理解できないという学問的な特性も、進級・卒業基準を厳格にしている理由として挙げられています。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”「落第神社」というものが本当にあるのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”はい。東京理科大学の公式資料(学長室が公開している「実力主義とは」と題する文書)の中で、学内には学生が落第しないように祈願する「落第神社」と呼ばれる場所があると紹介されています。これは、関門制度をはじめとする進級・卒業の厳しさが、大学の歴史の中で長く語り継がれてきたことを象徴するエピソードの一つです。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”薬学部は6年制ですが、途中の学年でも進級のチェックがあるのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”あります。公式データでは、薬学部について2年次・3年次・4年次・5年次・6年次への進級率がそれぞれ公表されています。6年間という長い専門教育の過程で、各学年ごとに単位取得状況が確認される構造になっており、薬剤師として社会に出た後の専門性を担保するため、段階ごとに確実な知識の定着を重視していると考えられます。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”進級が厳しい学部・学科で留年しそうな場合、何をすればいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”まず、大学の救済措置(追加レポートや再試験など)が利用できないか教務課や担当教員に確認してください。そのうえで、関門科目に該当する授業の出席・レポート提出を最優先し、理解が追いつかない部分を早期に特定して対策することが重要です。独学での立て直しが難しい理系基礎科目については、個別指導など外部の専門家を早めに頼ることも有効な選択肢です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”すでに関門科目の単位を落としてしまいました。まだ挽回できますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”再履修の制度がある以上、まだ挽回の余地は残っています。重要なのは、なぜ単位を落としたのかという原因(理解不足なのか、出席・レポート提出の不備なのかなど)を正確に把握したうえで、同じつまずきを繰り返さない学習計画を立てることです。一人で抱え込まず、早めに大学の窓口や家族、必要に応じて外部の専門家に相談することをおすすめします。”}} ]}]}「東京理科大学 留年率」というキーワードで検索しても、大学が公式に発表している単一の全国平均のような数字は存在しません。しかし、大学は「学部別進級率」という一次データを毎年公表しており、理学部第一部・工学部・薬学部・創域理工学部・先進工学部は概ね88〜97%が2年次に進級できている一方、夜間学部の理学部第二部は66.3〜74.0%と明確に低い水準にあることが確認できます。この背景には、建学以来の「実力主義」という教育理念にもとづく関門制度があり、進級・卒業の基準を厳格にすることで教育の質を保証しようとする、大学の一貫した方針が存在します。
大切なのは、ネット上の噂やまとめサイトの数字に振り回されることではなく、単位・進級サポートのような専門家の力も借りながら、自分自身の学部・学科が公表する一次情報と、今の自分の履修状況・成績を照らし合わせて正確に把握することです。関門科目は、一度つまずくとその科目だけでなく進級そのものに影響する厳しい制度ですが、逆に言えば、対象となる科目さえ確実に押さえておけば、進級への道筋は明確だということでもあります。
「留年率が高いと言われているから不安」というだけで思考を止めず、まずは自分の学部の実際の進級率と、今の自分の理解度・単位取得状況を確認するところから始めてみてください。そのうえで、独学での立て直しに限界を感じたときは、早めに周囲や専門家を頼ることが、遠回りのようで最も確実な道です。