
卒論の本文をようやく書き終え、最後に残った「謝辞」のページで手が止まってしまう大学4年生は少なくありません。結論から言うと、卒論の謝辞に決まった正解はなく、指導教員への感謝を中心に、調査や研究を手伝ってくれた人、そして日々の生活を支えてくれた家族への感謝を、地位が上の人から順に、大げさになりすぎない言葉で簡潔にまとめるという基本の型さえ押さえれば、誰でも無理なく書き上げることができます。この記事では、謝辞がそもそも必須なのかという基礎知識から、書くべき内容の型、長さの目安、状況別の例文パターン、実名を出す際のマナーまで、卒論の謝辞で迷いがちなポイントを一つにまとめて解説します。

本題に入る前に、この記事の要点を先にまとめます。時間がない人は、この章だけでも謝辞の全体像がつかめるようにしています。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 謝辞は必須か | 多くの大学で必須の項目ではないが、慣習として多くの卒論に書かれている。所属先の卒論要項・指導教員の指示を優先する |
| 配置場所 | 一般的には結論の後、参考文献一覧の前に独立したページとして置かれることが多いが、大学・研究室により異なる |
| 長さの目安 | 200〜600字程度が目安。長くてもA4用紙1枚程度に収めるのが一般的とされる |
| 書くべき相手 | 指導教員→その他の指導・関連教員→調査協力者・研究室の仲間→家族、の順に地位が上の人から書くのが基本 |
| 文字数への算入 | 表紙・目次と同様、本文の指定文字数には含めないのが一般的(大学により扱いが異なるため要確認) |
| マナー | 実名を出す場合は事前に本人の了承を得るのが望ましい。大げさすぎる表現・私的すぎる内容は避ける |
謝辞を書く際の作業の流れを整理すると、以下の4ステップになります。
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1. 指示を確認する | 卒論要項・指導教員の案内に、謝辞の要否・配置場所・字数の指定がないか確認する |
| 2. 感謝する相手を書き出す | 指導教員、副査・関連教員、調査協力者、研究室・ゼミの仲間、家族を思い浮かべ、具体的なエピソードをメモする |
| 3. 型に沿って書く | 地位が上の人から順に、感謝の対象・理由・一言のエピソードを簡潔にまとめる |
| 4. マナーを確認する | 実名を出す部分の了承・大げさな表現の見直し・文体の統一を提出前に確認する |
以下、それぞれの項目を具体的に詳しく解説していきます。
「謝辞」とは、論文の巻末近くに置かれる、研究や執筆の過程でお世話になった人々への感謝を述べる短い文章のことです。まず押さえておきたいのは、謝辞は多くの大学において卒論の必須項目として明記されているわけではないという点です。卒業論文の審査基準は、あくまで「はじめに」から「結論」までの研究内容そのものであり、謝辞の有無や出来栄えによって評価点が直接左右されることは基本的にないとされています。それでもなお、謝辞は慣習として非常に多くの卒論に書かれています。理由は単純で、1年〜1年半という長い期間、指導教員をはじめ多くの人の協力があって初めて1本の卒論が完成するからです。謝辞は、その協力への感謝を形として残す、卒論という一つの区切りの締めくくりの文章だと考えると位置づけが分かりやすくなります。
ここで注意したいのは、「必須ではない」という情報だけを見て自己判断で省略してしまうことのリスクです。学部・学科によっては、卒論の様式(フォーマット)そのものに謝辞のページがあらかじめ組み込まれていたり、ゼミ・研究室の慣例として謝辞を書くことが半ば当然とされていたりするケースもあります。卒論全体の構成・書き方を解説した記事でも触れているとおり、卒論には「はじめに」「先行研究」「研究方法」「結果・分析」「考察」「結論」「参考文献」という基本の型がありますが、謝辞はこの基本構成には含まれない、いわば任意の付加ページという位置づけです。まずは自分の所属する学部・学科の卒論要項、あるいは指導教員からの案内に、謝辞に関する指定(要否・書式・字数)がないかを確認することが、書き始める前の最初のステップになります。
謝辞には、主に3つの役割があるとされています。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 感謝を形にする | 指導教員・協力者・家族など、研究を支えてくれた人々への感謝を、文章という形で明確に残す |
| 研究の背景を示す | 誰の協力・指導のもとで研究が成り立ったかを示すことで、研究の成立過程を間接的に伝える |
| 区切りをつける | 長期間にわたる卒論執筆の最後に、関わってくれた人への感謝を言葉にすることで、自分自身の中でも一区切りをつける |
3つ目の「区切りをつける」という役割は見落とされがちですが、実際に謝辞を書き終えた学生の多くが「ようやく卒論が終わったという実感が持てた」と感じるとも言われています。謝辞は評価点には直結しない部分だからこそ、肩の力を抜いて、素直な言葉で感謝を綴ってよい箇所だとも言えます。
謝辞をどこに配置するかは、実は大学・学部・指導教員によって扱いが分かれるポイントの一つです。一般的に語られている配置のパターンを整理すると、次のようになります。
| 配置パターン | 内容 | 傾向 |
|---|---|---|
| 結論の後、参考文献の前 | 「結論」までの本文を書き終えた直後に謝辞のページを置き、その後に参考文献一覧を続ける | もっとも一般的とされる配置 |
| 参考文献の後(巻末) | 参考文献一覧、場合によっては巻末資料(アンケート用紙等)の後、論文の一番最後に謝辞を置く | 大学・学部によってはこちらを指定する場合もある |
| 「はじめに」の直後 | 本文の冒頭近くに、これから研究を進めるにあたっての感謝を先に述べる形式 | 分野・研究室の慣例によっては見られるが、比較的少数派とされる |
このように配置には複数のパターンがあり、「これが絶対の正解」という全国共通のルールは存在しません。多くの場合は「結論の後、参考文献の前」に独立した1ページとして置く形が採用されやすいと言われていますが、参考文献の書き方・位置づけについて解説した記事でも触れているとおり、参考文献一覧は本文とは独立した扱いを受けることが多く、謝辞と参考文献の前後関係も含めて指導教員やゼミの過去の卒論を参考に確認しておくのが確実です。迷った場合は、自己判断で決めてしまう前に、先輩の卒論の実物(製本された現物や図書館の保管分)を1〜2冊確認してみると、所属先の慣例がつかみやすくなります。
「卒論は何文字以上」という指定がある場合、謝辞の文字数がその指定に含まれるのかどうかも気になるポイントです。結論から言うと、表紙・目次・参考文献一覧と同様に、謝辞は本文の指定文字数にはカウントしないのが一般的とされています。指定文字数の対象となるのは、あくまで「はじめに」から「結論」までの研究内容そのものであり、謝辞はその外側に置かれる付加的なページという扱いです。卒論の文字数の考え方を詳しく解説した記事でも、謝辞・表紙・目次・参考文献は文字数の対象外とされることが多いと紹介しています。ただし、この扱いも大学・学部によって例外がありえるため、「本文2万字」という指定を見た際に、その範囲に謝辞が含まれるのかどうかは、卒論要項の記載を確認するか、指導教員に直接確認しておくと安心です。
なお、謝辞の文字数が本文の指定に含まれないからといって、謝辞を無制限に長く書いてよいわけではありません。後述するように、謝辞はあくまで簡潔にまとめることが望ましいとされており、長すぎる謝辞はかえって読み手の印象を損ねてしまうことがあります。
謝辞と混同されやすい文章に、「はじめに」(序論の冒頭部分)や、一部の卒論で見られる「あとがき」があります。それぞれの役割を整理すると、次のような違いがあります。
| 文章の種類 | 役割 | 謝辞との違い |
|---|---|---|
| はじめに(序論) | 研究の背景・問題意識・「問い」を提示する、論文本体の一部 | 研究内容そのものを説明する文章であり、感謝を述べる場ではない |
| あとがき | 研究を振り返っての感想・今後の展望などを自由に述べる文章(任意で書かれることがある) | 感謝以外の内容(振り返り・所感)も含まれる点で謝辞より範囲が広い |
| 謝辞 | 研究・執筆の過程で協力してくれた人々への感謝に特化した文章 | 感謝を伝えることに内容を絞る |
謝辞は「あとがき」のように研究の感想や苦労話を長々と書く場ではなく、あくまで感謝を伝えることに焦点を絞った文章です。「大変だったけれど頑張った」といった自分の感想を主軸にしてしまうと、謝辞ではなく感想文に近くなってしまうため、書く内容が感謝から逸れていないかを意識するとよいでしょう。
謝辞とあわせて混同されやすい言葉に「献辞(けんじ)」があります。献辞とは、論文や書籍を特定の人物に「捧げる」ことを示す短い一文のことで、たとえば「亡き祖父に本論文を捧げる」のような形で書かれます。謝辞が「協力してくれた人への感謝」を述べるのに対し、献辞は「この研究・作品を誰に捧げるか」という意思表示である点が本質的な違いです。学術書や学位論文(特に博士論文)では献辞が置かれることもありますが、学部の卒業論文で献辞まで求められることは多くありません。献辞を書きたいと考えている場合は、謝辞とは別の位置づけの文章であることを理解したうえで、指導教員に相談してから判断するとよいでしょう。この記事で扱う「謝辞」は、あくまで協力者への感謝を述べる一般的な文章を指します。
謝辞の書き方は基本的に自由度が高い部分ですが、大学・学部・研究科によっては次のような特別な指定がされることもあります。
| 指定の例 | 内容 | 対応のポイント |
|---|---|---|
| 英語での謝辞(Acknowledgements)を求められる場合 | 国際系・理系の一部学部では、英語論文と同様に英語で謝辞を書くよう指定されることがある | 日本語版と内容を大きく変えず、丁寧な英語表現(Thank you ではなく I would like to thank 等)でまとめる |
| 共同指導・複数教員体制の場合 | 主指導教員に加え、副指導教員・共同研究者が複数いる研究科がある | 主指導教員を先頭に、役職や関わりの深さの順に記載する。所属研究科の慣例を確認する |
| 謝辞の記載自体を禁止・省略する指定 | 一部の大学・学部では、匿名性や公平な審査の観点から謝辞のページを設けないよう指定する場合がある | 卒論要項に「謝辞不要」の記載がないか必ず確認し、指定があればそれに従う |
特に3つ目の「謝辞の記載を禁止・省略する指定」は見落とされがちです。論文審査を匿名(誰が書いたか分からない状態)で行う方針を採用している学部・研究科では、氏名や所属が特定できる謝辞の記載自体を避けるよう案内されることがあります。「謝辞を書くのが慣習だから」と思い込んで自己判断で書き加える前に、必ず所属先の指定を確認する習慣をつけておきましょう。
謝辞の内容で迷ったときは、感謝を伝える相手を「指導教員」「協力してくれた人」「家族」の3つのグループに分けて考えると整理しやすくなります。ここでは、それぞれのグループにどのような内容を書けばよいかを、具体的に見ていきます。
謝辞では、一般的に地位・関わりの度合いが上位の人から順番に感謝を述べていくのが基本の型とされています。おおまかな順序の目安は次のとおりです。
| 順序 | 対象 | 書く内容の例 |
|---|---|---|
| 1 | 主指導教員 | 研究テーマの相談から論文完成までの指導・助言への感謝 |
| 2 | 副査・関連する授業の教員 | 中間発表・口述試験での指摘、関連分野での助言への感謝 |
| 3 | 調査・研究に協力してくれた人 | アンケート・インタビューの対象者、実験協力者、資料提供者への感謝 |
| 4 | 研究室・ゼミの仲間 | 議論に付き合ってくれた仲間、励まし合った同期・先輩後輩への感謝 |
| 5 | 家族・友人 | 日々の生活面・精神面での支えへの感謝 |
この順序はあくまで一般的に語られている型であり、絶対のルールではありません。たとえば実証研究型の卒論で、アンケート調査に協力してくれた対象者の存在が研究の核心そのものであった場合、指導教員の次にその感謝を厚めに書く、という判断も自然です。重要なのは順序そのものよりも、「誰に・何を・どのように助けてもらったのか」を具体的に思い出しながら書くことです。
なお、表内の「副査」とは、主指導教員とは別に論文審査を担当する教員のことで、口述試験(口頭試問)の場で質疑応答を行うことが多い立場です。副査が複数いる研究科では、主指導教員への感謝を述べた後、副査の先生方への感謝もあわせて一言添えておくと、審査に関わったすべての教員への配慮が行き届いた印象になります。
感謝の対象となる相手やエピソードの中身は、文系・理系という学問分野の違いによっても傾向が変わってくるとされています。
| 分野の傾向 | 感謝の対象になりやすい相手 | 書かれやすいエピソードの傾向 |
|---|---|---|
| 文系(文献研究・アンケート調査が中心) | 指導教員、資料提供者、アンケート・インタビューの協力者 | 文献の読み解き方、調査対象者との調整、先行研究の整理に関する助言 |
| 理系(実験・データ分析が中心) | 指導教員、研究室の先輩・後輩、実験設備の管理者 | 実験手法の指導、長時間にわたる実験への同席、データ分析上の助言 |
ここで示した傾向はあくまで一般的に語られやすい例であり、研究テーマやゼミ・研究室の運営方針によって実際の傾向は大きく異なります。自分の研究の進め方を振り返り、実際に助けてもらった相手・場面を思い出しながら書くことが、分野の傾向以上に重要です。
謝辞の中でもっとも重要な位置を占めるのが、主指導教員への感謝です。単に「ご指導いただきありがとうございました」とだけ書くのではなく、どのような場面で、どのような指導・助言を受けたのかを一言添えると、感謝の言葉に具体性が生まれます。
| 書く内容の要素 | 具体例 |
|---|---|
| 指導を受けた期間・場面 | テーマ選定の段階から、研究の方向性を丁寧に相談に乗ってくれた |
| 具体的なエピソード | 研究が行き詰まった際に、方向性を見直すきっかけとなる助言をくれた |
| 人柄・姿勢への感謝 | 多忙な中でも面談の時間を確保し、根気強く指導してくれた |
| 結びの感謝 | ここまで研究を続けてこられたのは指導教員のおかげであるという結び |
指導教員の氏名を記載する場合は、「〇〇先生」「〇〇教授」のように、大学・学部の慣例に合わせた敬称・肩書きを用います。「〇〇先生教授」のように敬称と肩書きを重複させてしまう表記ミスは意外と多いため、提出前に見直しておきましょう。副査(サブの指導を担当する教員)がいる場合は、主指導教員への感謝の後に、副査への感謝も簡潔に添えるのが一般的です。
実証研究型の卒論(アンケート調査・インタビュー調査・実験を伴うもの)では、調査・研究に直接協力してくれた人々への感謝も欠かせません。ここで書く内容は、研究の種類によって大きく変わります。
| 研究のタイプ | 感謝を伝える相手の例 | 書く内容の例 |
|---|---|---|
| アンケート調査を実施した場合 | 回答してくれた対象者、調査の実施に協力してくれた施設・団体 | お忙しい中、貴重な時間を割いてアンケートにご協力いただいたことへの感謝 |
| インタビュー調査を実施した場合 | 取材・ヒアリングに応じてくれた対象者 | 丁寧に経験や考えを話してくれたことへの感謝、率直な意見が研究の土台になったこと |
| 実験を伴う研究の場合 | 実験機材の使用を許可してくれた研究室、実験を手伝ってくれた先輩・後輩 | 実験環境を整えてくれたこと、長時間にわたる実験に付き合ってくれたことへの感謝 |
| 文献研究が中心の場合 | 資料の閲覧に協力してくれた図書館・資料館のスタッフ | 希少な資料の所在を調べる際に助言をもらったことへの感謝 |
個人名を出すのではなく、「アンケートにご協力いただいた皆様」「〇〇研究室の先輩・後輩の皆様」のように、団体・グループとしてまとめて感謝を述べる書き方も広く使われています。特に調査対象者が匿名で多数にわたる場合は、個人名を挙げるのではなく、このような形で感謝を伝えるのが一般的です。
指導教員や調査協力者とは別に、日常的に議論に付き合ってくれた研究室・ゼミの仲間への感謝を加えることもよく見られます。中間発表での質疑応答に付き合ってくれたこと、行き詰まったときに相談に乗ってくれたことなど、研究を進める過程での具体的な支えを短く書くとよいでしょう。ゼミ・研究室単位で感謝を述べる場合は、「〇〇ゼミの皆様」「〇〇研究室の皆様」のように、正式名称に「皆様」「皆さん」を添えるのが一般的な書き方です。特定の個人に絞って感謝を述べたい場合は、個人名を出す前に必ず本人の了承を得ておく必要があります(この点は後述の「マナー」の章で詳しく解説します)。
謝辞の締めくくりとして、家族への感謝を書くケースも非常に多く見られます。指導教員・協力者への感謝が「研究面」での支えだとすれば、家族への感謝は「生活面・精神面」での支えに焦点を当てるのが自然な書き方です。
| 書く内容の要素 | 具体例 |
|---|---|
| 経済面・生活面の支え | 学費・生活費の面で進学・研究活動を支えてくれたこと |
| 精神面の支え | 研究に行き詰まったときに励ましてくれたこと、体調面を気遣ってくれたこと |
| 長期的な感謝 | 大学4年間、あるいはそれ以前からの学びを支え続けてくれたことへの感謝 |
家族への感謝は、指導教員への感謝に比べてやや個人的な言葉遣いになっても不自然ではありませんが、後述するように、あまりに私的な内容(家庭の事情の詳細など)に踏み込みすぎないよう注意が必要です。「支えてくれた家族に感謝します」という一言で終えても十分ですし、具体的なエピソードを一つだけ添える程度が、謝辞全体のバランスとしても収まりがよいとされています。
すべての項目を必ず含めなければならないわけではありません。自分の卒論の進め方に照らして、実際に協力を受けた相手だけを選び、それぞれについて具体的な感謝の言葉を添えることが、内容の濃い謝辞につながります。
研究科・学部によっては、主指導教員1名だけでなく、副指導教員や共同指導の教員が複数いる体制が取られていることがあります。この場合、謝辞では主指導教員をまず先頭に記載し、その後に副指導教員・共同指導の教員を続けるのが一般的な書き方です。全員に同じ分量を割く必要はなく、主指導教員への感謝をやや厚めに、副指導教員以下は簡潔にまとめるのが自然なバランスとされています。誰が主指導で誰が副指導にあたるのか自分の認識が曖昧な場合は、謝辞を書く前に一度確認しておくと、記載順序で失礼にあたるミスを防げます。
すでに卒業した研究室の先輩(OB・OG)から、過去の卒論やデータ、研究の進め方についてアドバイスを受けたというケースも珍しくありません。この場合、「〇〇年度卒業の〇〇様には、研究の進め方について貴重な助言をいただきました」のように、卒業年度や当時の所属を添えて感謝を述べる書き方が一般的です。すでに大学に在籍していない相手であるため、実名を出す際の了承確認は、在学中の仲間以上に丁寧に行っておくことをおすすめします。連絡が取りにくい場合は、指導教員を通じて確認してもらう、あるいは実名を避けて「研究室のOB・OGの皆様」とまとめる書き方に切り替えるのも一つの方法です。

ここでは、謝辞の分量の目安と、実際にどのような文章にすればよいかを、複数の状況を想定した例文パターンとともに紹介します。以下の例文はすべて架空の状況・架空の氏名を用いたサンプルです。実際に書く際は、自分自身の研究の進め方に合わせて内容を調整してください。
謝辞の分量について、明確な全国共通の基準はありませんが、一般的には200〜600字程度、長くてもA4用紙1枚に収まる範囲でまとめるのが目安とされています。感謝を伝えたい相手が多い場合でも、1人あたりの記述を長くしすぎず、簡潔にまとめることが読みやすさにつながります。
| 分量の目安 | 向いているケース |
|---|---|
| 200〜300字程度(簡潔パターン) | 指導教員と家族への感謝を中心に、要点だけを簡潔にまとめたい場合 |
| 300〜500字程度(標準パターン) | 指導教員・協力者・研究室の仲間・家族など、複数の相手に触れたい場合 |
| 500〜800字程度(やや厚めパターン) | 実証研究・実験を伴い、調査協力者や研究室内での協力が特に手厚かった場合 |
分量に迷ったときは、「感謝を伝えたい相手一人につき2〜3文」を目安にすると、全体のバランスを取りやすくなります。1人の相手について長々とエピソードを書き連ねてしまうと、他の相手への感謝が薄く見えてしまうことがあるため注意しましょう。
謝辞の基本的な構成は、次の3つのブロックに分けて考えると書きやすくなります。
| ブロック | 内容 |
|---|---|
| ①書き出し | 「本論文の執筆にあたり、多くの方々にご指導・ご協力をいただきました」等、謝辞全体の導入 |
| ②本体 | 指導教員→協力者→研究室の仲間→家族の順に、それぞれへの感謝を具体的に述べる |
| ③結び | 「改めて心より御礼申し上げます」等、全体を締めくくる一文 |
この3ブロックの型に沿って書けば、大きく順序を間違えることなく、まとまりのある謝辞に仕上げることができます。以下、この型を実際に当てはめた例文パターンを、状況別に紹介します。
文献・資料の分析を中心に進めた、文系ゼミの卒論を想定した例文です(架空の設定)。
【例文】
本論文の執筆にあたり、多くの方々からご指導・ご協力を賜りました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
指導教員である田中一郎先生には、研究テーマの選定から論文の完成に至るまで、多大なご助言とご指導を賜りました。特に、先行研究の整理に行き詰まっていた際には、研究の視点を見直すきっかけとなる貴重なご指摘をいただき、研究を前に進めることができました。
また、資料の閲覧にあたり、〇〇大学図書館のスタッフの皆様には、希少な資料の所在についてたびたびご助言をいただきました。深く感謝申し上げます。
〇〇ゼミの皆様には、ゼミでの発表のたびに率直な意見をいただき、議論を通じて研究の視野を広げることができました。
最後に、4年間にわたり学業を支えてくれた家族に、心より感謝いたします。
アンケート調査を実施した社会科学系の卒論を想定した例文です(架空の設定)。
【例文】
本研究の遂行にあたり、多くの方々にお力添えをいただきました。心より御礼申し上げます。
指導教員の佐藤花子先生には、研究計画の立案からアンケート項目の設計、分析結果の考察に至るまで、丁寧なご指導を賜りました。調査の実施が難航した際にも、根気強く相談に乗っていただいたことに深く感謝しております。
アンケート調査にご協力いただいた〇〇大学の学生の皆様には、お忙しい中、貴重なお時間を割いてご回答をいただきました。皆様のご協力なくして、本研究は成り立ちませんでした。改めて御礼申し上げます。
また、調査の実施にあたりご協力いただいた〇〇サークルの皆様にも、この場をお借りして感謝申し上げます。
最後に、研究に行き詰まったときにいつも励ましてくれた家族と友人に、感謝の意を表します。
実験・測定を中心とした理系研究室の卒論を想定した例文です(架空の設定)。
【例文】
本研究を進めるにあたり、多くの方々のご支援をいただきました。ここに深く感謝の意を表します。
指導教員の鈴木健二准教授には、実験計画の立案から結果の考察に至るまで、終始丁寧なご指導を賜りました。実験結果の解釈に悩んだ際には、的確なご助言をいただき、研究を前進させることができました。
研究室の先輩である高橋様には、実験装置の使用方法について一から丁寧にご指導いただきました。また、後輩の皆さんにも、長時間にわたる実験に幾度となく付き合っていただきました。皆さんの協力なくして、この研究を完成させることはできませんでした。
最後に、研究生活を支えてくれた家族に感謝申し上げます。
感謝を伝えたい相手を絞り、簡潔にまとめたい場合の例文です(架空の設定)。字数の目安は200字前後です。
【例文】
本論文の執筆にあたり、終始温かいご指導を賜りました指導教員の山本太郎先生に、心より御礼申し上げます。また、大学生活を通じて支えてくれた家族と友人にも、深く感謝いたします。
このように、感謝を伝えたい相手を指導教員と家族の2者に絞り、それぞれ1〜2文でまとめる形でも、謝辞として十分に成立します。「長く書かなければいけない」という思い込みは不要で、伝えたい感謝の中身が明確であれば、短い文章でも謝辞としての役割は果たせます。
就職活動と卒論を並行して進めたケースを想定した例文です(架空の設定)。家族・友人への感謝をやや厚めに書く例です。
【例文】
本論文の完成にあたり、多くの方々のお力添えをいただきました。厚く御礼申し上げます。
指導教員の伊藤真由美先生には、就職活動と並行しての研究となり思うように時間が取れない中でも、根気強くご指導をいただきました。面談のたびにいただいた励ましの言葉に、何度も助けられました。
また、共に研究に励んだゼミの仲間には、就職活動と卒論の両立という共通の悩みを分かち合い、互いに励まし合いながら乗り越えることができました。
最後に、多忙な時期を精神的に支え続けてくれた家族と友人に、心からの感謝を伝えます。
ゼミ内でグループを組み、共同でデータ収集・分析を進めたケースを想定した例文です(架空の設定)。個人の卒論であっても一部の調査を共同で行った場合の書き方の参考になります。
【例文】
本論文の作成にあたり、多くの方々にご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。
指導教員の中村誠先生には、研究テーマの設定から分析手法の検討に至るまで、丁寧なご指導を賜りました。特に、共同で進めた調査の結果を個人の考察としてまとめる段階で、的確な助言をいただいたことに深く感謝しております。
共同で調査を実施した渡辺さん、小林さんをはじめとするグループのメンバーには、データ収集の分担から議論の整理まで、多くの場面で助けていただきました。皆で協力して集めたデータがあったからこそ、本研究をまとめることができました。
最後に、長期にわたる研究生活を支えてくれた家族に感謝いたします。
オンライン面談を中心に指導を受けながら卒論を進めたケースを想定した例文です(架空の設定)。対面での指導が限られる状況でも、感謝を具体的に伝えることは十分に可能です。
【例文】
本論文の完成にあたり、多くのご支援をいただきました。厚く御礼申し上げます。
指導教員の松本恵子先生には、オンライン面談を中心とした限られた時間の中でも、毎回丁寧なフィードバックをいただきました。対面での相談が難しい状況においても、迅速にご対応いただいたことに深く感謝しております。
また、オンラインでの情報共有に協力してくれたゼミの仲間にも、この場をお借りして感謝申し上げます。
最後に、慣れない環境での研究生活を支えてくれた家族に、心より感謝いたします。
ここで紹介した例文は、あくまで書き方の「型」を示すためのサンプルです。先輩の卒論の謝辞を参考にすること自体は一般的な進め方ですが、文章表現をそのまま丸写しすることは避け、必ず自分自身の状況・エピソードに置き換えて書くようにしてください。謝辞は形式的な文章に見えても、実際には自分自身の言葉で感謝を伝える文章であり、他者の文章をそのまま流用してしまうと、本来の意味を失ってしまいます。
ゼロから文章を組み立てるのが難しい場合は、以下のような言い回しを部品として組み合わせ、自分の状況に合わせて肉付けしていく方法もおすすめです。
| 用途 | 言い回しの例 |
|---|---|
| 書き出し | 「本論文の執筆にあたり、多くの方々からご指導・ご協力を賜りました」「本研究の遂行にあたり、多くの方々にお力添えをいただきました」 |
| 指導教員への感謝 | 「終始丁寧なご指導を賜りました」「行き詰まった際には的確なご助言をいただき、研究を前に進めることができました」 |
| 協力者への感謝 | 「お忙しい中、貴重なお時間を割いてご協力いただきました」「皆様のご協力なくして、本研究は成り立ちませんでした」 |
| 仲間への感謝 | 「議論を通じて研究の視野を広げることができました」「互いに励まし合いながら乗り越えることができました」 |
| 家族への感謝 | 「学業を支えてくれた家族に、心より感謝いたします」「精神的に支え続けてくれた家族と友人に感謝いたします」 |
| 結び | 「改めて心より御礼申し上げます」「ここに深く感謝の意を表します」 |
これらの言い回しをそのまま単独で使うだけでなく、自分が実際に受けた指導・協力の内容を一言添えて肉付けすることで、既製品のような印象を避けた、自分自身の謝辞に仕上げることができます。
謝辞は感謝を伝える文章であると同時に、卒論という公的な文書の一部でもあります。ここでは、謝辞を書く際に押さえておきたいマナー・注意点を整理します。
謝辞では、指導教員のように所属・立場が明確な相手であれば実名を記載するのが一般的ですが、調査協力者や研究室の仲間、家族など、個人の立場によっては実名を出す前に一言確認しておくことが望ましいとされています。氏名は個人情報として扱われる情報であり、本人の同意を得ないまま公開される文書に名前を記載することは、たとえ感謝の意図であっても配慮に欠ける行為と受け取られる可能性があります。特に次のようなケースでは、事前の確認を意識してください。
| 対象 | 確認のポイント |
|---|---|
| 調査・インタビューの協力者 | 個人名を出してよいか、それとも匿名・団体名でまとめるべきかを事前に確認する |
| 研究室・ゼミの仲間 | 特定の個人名を挙げる場合は、一言「謝辞に名前を載せてもいいか」を確認しておく |
| 学外の協力者(施設・企業等) | 組織としての謝辞掲載の可否について、担当者・窓口に確認する |
迷った場合は、個人名を出す代わりに「〇〇の皆様」「ご協力いただいた皆様」のように、団体・グループとしてまとめて感謝を述べる書き方に切り替えるという選択肢もあります。実名を出すかどうかで判断に迷ったときは、無理に個人名にこだわらず、安全な書き方を優先することをおすすめします。
謝辞は感謝の気持ちを込めて書く文章ですが、卒論という公的な文書の一部である以上、大げさすぎる表現や、必要以上に私的な内容には注意が必要です。避けたほうがよい表現の例と、置き換えの例を整理すると次のようになります。
| 避けたい表現の傾向 | 具体例 | 置き換えの方向性 |
|---|---|---|
| 過度に大げさな賛辞 | 「先生のご指導は神業のようで、一生忘れません」といった誇張表現 | 「丁寧なご指導のおかげで研究を進めることができました」等、事実に即した表現に |
| 私的すぎる内容 | 家庭の事情や個人的な悩みの詳細を長々と記述する | 「支えてくれた家族に感謝します」等、要点にとどめる |
| 研究内容そのものの自慢 | 「今回の研究は非常に高く評価されるはずだ」といった自己評価 | 謝辞では研究の評価に触れず、感謝のみに焦点を当てる |
| 特定の人物への不満・愚痴 | 指導が十分でなかった等の不満をにおわせる記述 | ネガティブな内容は謝辞に含めない |
謝辞はあくまで感謝を伝えるための文章であり、自分の苦労話や不満を吐露する場ではありません。感謝の対象・理由をシンプルに述べることを意識すると、自然と適切な分量・トーンに落ち着きます。
卒論の本文は「である調」で統一されているのが一般的ですが、謝辞については「ですます調」で丁寧に書かれることが多いとされています。謝辞は研究内容を論述する文章ではなく、感謝の気持ちを伝える挨拶文に近い性質を持つため、本文とは異なる文体が使われても不自然ではないという考え方です。ただし、これも大学・指導教員によって「本文と同じである調で統一するように」という指定がある場合もあるため、迷った場合は指導教員に確認するか、所属先の過去の卒論の慣例に合わせるのが確実です。一つの謝辞の中で「である調」と「ですます調」が混在してしまうのは避けるべき失敗の一つなので、どちらかに統一されているかを提出前に見直しましょう。
指導教員や協力してくれた人の氏名を書く際は、敬称・肩書きの付け方にも注意が必要です。
特に指導教員の氏名・肩書きの誤記は、謝辞の中でも特に印象に残りやすい失敗のひとつです。氏名の漢字、肩書き(教授・准教授・講師等)の表記に誤りがないか、提出前に必ず確認してください。
謝辞のページの体裁についても、いくつか確認しておきたい点があります。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| フォント・文字サイズ | 本文と同じフォント・文字サイズで統一するのが基本(謝辞だけ装飾的なフォントにしない) |
| 見出しの付け方 | 「謝辞」という見出しを本文の他の章と同程度の大きさ・位置で記載する |
| ページ番号の扱い | 本文と同じ体系のページ番号を振るか、指定がある場合はそれに従う |
| 提出物全体との整合性 | 目次に「謝辞」の項目を記載する場合、実際のページ番号と一致しているか確認する |
謝辞だけを特別に装飾する必要はなく、卒論全体の体裁に合わせてシンプルにまとめることが基本です。
謝辞は丁寧な表現を重ねようとするあまり、敬語が二重になってしまう「二重敬語」のミスが起こりやすい文章でもあります。提出前に見直しておきたい代表的な例を挙げます。
| ありがちな誤り | 修正例 |
|---|---|
| 「ご指導していただきました」 | 「ご指導いただきました」または「ご指導くださいました」 |
| 「お伺いさせていただきました」 | 「お伺いいたしました」または「伺いました」 |
| 「〇〇先生様」 | 「〇〇先生」(「様」と「先生」を重ねない) |
| 「大変貴重なご意見をいただかせていただきました」 | 「貴重なご意見をいただきました」 |
敬語が重複していても意味自体は通じることが多いため見落とされがちですが、丁寧に書こうとするほど誤りが増えやすい部分でもあります。謝辞を書き終えたら、声に出して読み上げてみると、不自然な重複表現に気づきやすくなります。
ここでは、謝辞を書く際によく見られる失敗パターンと、それぞれの対策を整理します。
| よくある失敗 | 具体的な内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 感謝の対象を書き忘れる | お世話になった相手を思い出せず、誰かへの感謝が抜け落ちてしまう | 執筆の早い段階から、協力してくれた人をメモに残しておく |
| 順序を誤る | 家族への感謝を最初に書いてしまい、指導教員への感謝が後回しになる | 指導教員→協力者→研究室の仲間→家族、の順序を意識して書く |
| 実名掲載の確認漏れ | 研究室の仲間や調査協力者の実名を、了承を得ないまま記載してしまう | 個人名を出す前に一言確認するか、団体名でまとめる書き方に切り替える |
| 文体の不統一 | 「である調」と「ですます調」が謝辞の中で混在してしまう | 提出前に文体が統一されているか通し読みで確認する |
| 誤字・敬称のミス | 指導教員の氏名の誤字、敬称の重複(「先生教授」等) | 氏名・肩書きは学務資料やシラバスで正式名称を確認する |
| 謝辞の書きすぎ | 感謝の言葉が長くなりすぎ、A4用紙1枚を大きく超えてしまう | 1人あたり2〜3文を目安に、全体で200〜600字程度に収める |
| 感謝と感想の混同 | 謝辞のはずが、研究の苦労話や自分の感想が中心になってしまう | 「誰に・何を感謝しているか」を軸に、感想部分は最小限にとどめる |
謝辞は評価に直結しない部分であるがゆえに、本文の執筆が一段落した後に「後で書けばいい」と後回しにされがちな箇所でもあります。しかし、提出直前になって急いで書こうとすると、感謝すべき相手を十分に思い出せなかったり、誤字脱字のチェックが不十分なまま提出してしまったりするリスクが高まります。本文の草稿が完成した段階で、謝辞に書きたい相手を簡単にメモしておき、提出前の最終チェックの時間に余裕を持って清書する、という進め方をおすすめします。
前述のとおり、先輩の卒論の謝辞を参考にすること自体は一般的な進め方ですが、文章表現をほぼそのまま使い回してしまうと、感謝の内容が自分の実際の経験と食い違ってしまうことがあります。たとえば、指導を受けた具体的な場面が異なるにもかかわらず、先輩の謝辞にあった「実験の行き詰まりを助けていただいた」という表現をそのまま使ってしまうと、実際には実験を伴わない研究であった場合に内容が矛盾してしまいます。参考にする際は、あくまで文章の「型」や構成の参考にとどめ、具体的な内容は必ず自分自身の経験に基づいて書き直すようにしてください。
謝辞は卒論の最後に位置するページであるため、「本文がすべて完成してから、まとめて考えればよい」と後回しにされがちです。しかし、実際に協力してくれた人・受けた指導の具体的な内容は、時間が経つほど記憶が薄れていきます。特に、調査を実施した時期(4年前期〜夏休み)と、謝辞を書く時期(提出直前)との間には数ヶ月の開きがあることも珍しくありません。調査・実験の段階でお世話になった相手や場面を、簡単なメモとしてその都度記録しておくことで、いざ謝辞を書く段階になって「誰に何を助けてもらったか思い出せない」という事態を防ぐことができます。
謝辞を書き終えたら、提出前に次の項目を上から順に確認してみてください。
特に3番目の実名の了承確認と、6番目の氏名・肩書きの誤字は、内容そのものとは別に見落としやすいポイントです。提出直前ではなく、草稿の段階から少しずつ確認しておくと安心です。

謝辞そのものは、卒論の評価を左右する部分ではないため、深く悩みすぎる必要はありません。とはいえ、謝辞をどう書けばよいか迷う背景には、卒論全体の完成が近づいているにもかかわらず、提出直前になって細部の確認に手が回らないという状況が潜んでいることも少なくありません。次のようなタイミングでは、謝辞だけでなく卒論全体の進み具合を一度見直してみることをおすすめします。
| 状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 謝辞は書けそうだが、結論や考察の論理展開に自信が持てない | 単位・進級サポートのレポート添削(1本19,800円)で、該当する章だけをピンポイントでチェックしてもらう |
| 提出までの残り期間で、複数の章を並行して見直したい | 単位・進級 個別指導(月4回36,000円)で、章ごとの進め方や優先順位を一緒に整理する |
| そもそも卒論全体の進み方に不安がある | 無料相談で現状を共有し、残り期間から逆算した進め方を相談する |
スプリング・オンライン家庭教師の単位・進級サポートでは、卒論の内容そのものを代わりに書く「代行」は一切行わず、学生自身が問いを立て、調査・分析し、自分の言葉で論文を完成させることを目的とした個別指導を提供しています。謝辞のようなページ単位の細かい相談から、考察の論理展開といった本質的な部分まで、提出までの残り期間に応じて必要なサポートの範囲を柔軟に相談できるのが特徴です。
特に、卒論の提出が近づいているにもかかわらず、結論・考察の論理展開に自信が持てない、指導教員からの指摘にどう対応すればよいか分からない、といった不安を抱えている場合は、謝辞のような細部にまで手が回らないまま提出日を迎えてしまうことがあります。そのような状態が続いている場合は、月4回のペースで進捗を確認しながら伴走する個別指導(36,000円/月4回)を通じて、残り期間のタスクを一緒に整理することができます。書き上げた特定の章だけを客観的にチェックしてほしい場合は、単発のレポート添削(1本19,800円)を利用することも可能です。
「レポート添削」と「個別指導」のどちらを選ぶべきかは、抱えている課題の性質によって変わります。「結論」や「考察」など、特定の章だけを提出前にもう一度客観的な目でチェックしてほしいという場合は、都度依頼できる添削が向いています。一方で、提出までの残り期間に何を優先すべきか分からない、複数の章にまたがる不安を継続的に整理したいという場合は、月4回のペースで伴走する個別指導のほうが向いています。卒論の提出はゴールが明確に決まっている分、残り期間が短くなるほど「何から手をつけるか」の優先順位づけ自体が難しくなりがちです。優先順位の整理そのものを一緒に行ってほしい場合は、単発の添削よりも個別指導のほうが、根本的な立て直しにつながりやすい形式だと言えます。迷う場合は、無料相談の段階でどちらが状況に合っているかをあわせて相談することができます。
相談から利用開始までの流れは、次のとおりです。
「謝辞の書き方くらいで相談していいのか」とためらう必要はありません。提出直前の細かい不安を含めて、まずは無料相談で状況を共有してみることをおすすめします。
A. 多くの大学では謝辞は必須項目として明記されていませんが、慣習として非常に多くの卒論に書かれています。学部・学科によっては卒論の様式に謝辞のページがあらかじめ組み込まれていたり、ゼミの慣例として書くことが一般的だったりする場合もあるため、まずは所属先の卒論要項や指導教員の指示を確認してください。
A. 一般的には、結論の後、参考文献一覧の前に独立したページとして配置されることが多いとされています。ただし、参考文献の後に配置する大学・研究室もあり、全国共通のルールはありません。先輩の卒論の実例や、指導教員の指示を確認して配置を決めるのが確実です。
A. 明確な基準はありませんが、一般的には200〜600字程度、長くてもA4用紙1枚に収まる範囲でまとめるのが目安とされています。感謝を伝えたい相手が多い場合でも、1人あたり2〜3文程度を目安に簡潔にまとめると、読みやすい謝辞になります。
A. 一般的には、主指導教員→副査・関連する教員→調査協力者→研究室・ゼミの仲間→家族、という地位・関わりの度合いが上位の相手から順に書くのが基本の型とされています。全員に触れる必要はなく、実際に協力を受けた相手を選んで書くことが大切です。
A. 指導教員のように立場が明確な相手であれば実名を記載するのが一般的ですが、調査協力者や研究室の仲間など個人の立場によっては、実名を出す前に本人の了承を得ておくことが望ましいとされています。迷った場合は「〇〇の皆様」のように団体・グループとしてまとめる書き方も選択肢になります。
A. 卒論の本文は「である調」が一般的ですが、謝辞は感謝を伝える挨拶文に近い性質から「ですます調」で書かれることが多いとされています。ただし大学・指導教員によって本文と同じ文体を指定される場合もあるため、事前に確認し、一つの謝辞の中で文体が混在しないよう統一してください。
A. 参考にすること自体は一般的な進め方ですが、文章表現をそのまま丸写しすることは避けてください。あくまで構成や書き方の「型」の参考にとどめ、感謝の具体的な内容は必ず自分自身の経験・エピソードに基づいて書くようにしましょう。
A. 謝辞自体は本文の草稿が固まった段階で感謝したい相手をメモしておき、提出直前にまとめて清書すれば大きな負担にはなりません。それよりも結論・考察といった本文の完成度に不安がある場合は、単位・進級サポートのレポート添削(1本19,800円)や個別指導(月4回36,000円)で、残り期間のタスクを一緒に整理することもできます。

卒論の謝辞は、多くの大学で必須項目ではないものの、指導教員をはじめとする多くの人の協力への感謝を形にする慣習として、数多くの卒論に書かれています。指導教員→協力者→研究室の仲間→家族という順序で、地位が上の人から具体的なエピソードを添えて感謝を述べるという基本の型を押さえれば、200〜600字程度の分量で無理なく書き上げることができます。実名を出す際は事前に本人の了承を得ること、大げさすぎる表現や私的すぎる内容を避けることの2点さえ意識すれば、マナー面での失敗も防げます。
謝辞は評価に直結する部分ではないからこそ、気負いすぎず、素直な感謝の言葉で締めくくって構いません。それよりも結論・考察といった本文の完成度に不安が残っている、提出までの残り期間で何を優先すべきか分からない、という場合は、一人で抱え込まず、無料相談を通じて状況を整理してみることをおすすめします。
{“@context”:”https://schema.org”,”@graph”:[{“@type”:”FAQPage”,”mainEntity”:[ {“@type”:”Question”,”name”:”卒論に謝辞は必ず書かなければいけませんか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”多くの大学では謝辞は必須項目として明記されていませんが、慣習として非常に多くの卒論に書かれています。学部・学科によっては様式に謝辞のページが組み込まれている場合もあるため、まずは所属先の卒論要項や指導教員の指示を確認してください。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”謝辞はどこに配置すればいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”一般的には、結論の後、参考文献一覧の前に独立したページとして配置されることが多いとされています。ただし参考文献の後に配置する大学・研究室もあり、全国共通のルールはないため、先輩の卒論の実例や指導教員の指示を確認するのが確実です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”謝辞は何文字くらい書けばいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”明確な基準はありませんが、一般的には200〜600字程度、長くてもA4用紙1枚に収まる範囲でまとめるのが目安とされています。1人あたり2〜3文程度を目安に簡潔にまとめると読みやすい謝辞になります。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”謝辞は誰に、どの順番で書けばいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”一般的には、主指導教員、副査・関連する教員、調査協力者、研究室・ゼミの仲間、家族という順に、地位・関わりの度合いが上位の相手から書くのが基本の型とされています。全員に触れる必要はなく、実際に協力を受けた相手を選んで書くことが大切です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”謝辞に実名を書いてもいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”指導教員など立場が明確な相手は実名記載が一般的ですが、調査協力者や研究室の仲間など個人の立場によっては、実名を出す前に本人の了承を得ておくことが望ましいとされています。迷った場合は団体・グループとしてまとめる書き方も選択肢です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”謝辞は「である調」「ですます調」どちらで書くべきですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”卒論の本文は「である調」が一般的ですが、謝辞は感謝を伝える挨拶文に近い性質から「ですます調」で書かれることが多いとされています。大学によって指定が異なる場合もあるため事前に確認し、文体が混在しないよう統一してください。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”先輩の卒論の謝辞を参考にしてもいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”参考にすること自体は一般的な進め方ですが、文章表現をそのまま丸写しすることは避けてください。あくまで構成や書き方の型の参考にとどめ、感謝の具体的な内容は自分自身の経験に基づいて書くようにしましょう。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”卒論の提出が近く、謝辞まで手が回りません。どうすればいいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”謝辞自体は感謝したい相手をメモしておき、提出直前に清書すれば大きな負担にはなりません。結論・考察など本文の完成度に不安がある場合は、spring-online.jpの単位・進級サポートのレポート添削や個別指導で、残り期間のタスクを一緒に整理することもできます。”}} ]}]}