大学の単位・レポート・院試なら

トップ > コラム > 大学の「仮進級」とは?本進級との違いと対処法

大学の「仮進級」とは?本進級との違いと対処法

(更新: 2026年8月24日)

大学の「仮進級」とは?本進級との違いと対処法

「仮進級とは」で検索してこのページに来た方の多くは、教務課からの通知や成績発表、あるいは先輩や友人の会話の中で初めて「仮進級」という言葉を目にし、自分が今どういう状態に置かれているのか、正確に理解できないまま不安を感じているのではないでしょうか。結論から言うと、仮進級とは、卒業要件・進級要件の一部(主に必修科目の合格や修得単位数)を満たせていない学生に対して、一定の条件を付けたうえで、次の学年への進級を暫定的に認める制度です。留年(原級留置)のように同じ学年にとどまるのではなく、学年としては上がれる一方で、「未修得の単位を決められた期間内に取得すること」などの条件が課される点が最大の特徴です。

ただし、仮進級はすべての大学に共通して存在する制度ではありません。医療系・理系学部を中心に導入している大学がある一方で、そもそも仮進級という制度自体を持たず、進級要件を満たせなければその時点で留年が確定する大学も少なくありません。自分の大学に仮進級制度があるかどうか、あるとすればどのような条件が付くのかは、学部・学科ごとの学則・進級規程を確認しない限り正確には分かりません。

この記事では、仮進級の一般的な仕組みから、本進級との違い、条件を満たせなかった場合に想定されるリスク、そして仮進級の期間中に何を優先して取り組むべきかまで、順を追って詳しく解説します。すでに仮進級の通知を受け取った方にも、「自分は仮進級になるかもしれない」と不安を感じている段階の方にも、次に何を確認し、どう動けばよいかが分かる内容を目指しています。

大学の学習・大学院入試専門|無料相談でプロ講師があなた専用の学習プランを提案(相談だけでもOK・LINEで予約)

結論・要点

本題に入る前に、この記事の要点を先にまとめます。詳しい解説は後段で順に行いますので、まずは全体像をつかんでください。

  • 仮進級とは、必修科目の未修得や修得単位数の不足などが一定の範囲内であれば、条件付きで次の学年への進級を認める制度です。
  • 仮進級には多くの場合、未修得単位を一定期間内(進級後1年以内が目安になることが多い)に取得するといった条件が付されます。
  • 条件を満たせなかった場合、留年(原級留置)や、進級前の学年に戻される降級という結果につながる可能性があります。
  • 仮進級制度はすべての大学にあるわけではなく、導入の有無・条件は大学・学部・学科によって大きく異なります。
  • 医学部医学科・薬学部・看護学部などの医療系学部や、高等専門学校(高専)、理系学部など、学年ごとの積み上げが重視される分野で導入例が比較的多い傾向があります。
  • 仮進級の条件には、単位数の下限だけでなくGPA(成績評価の平均値)の下限を含む大学もあります。
  • 仮進級中は、現在の学年の授業と過去の未修得科目の再履修・追試を並行してこなす必要があり、時間割の重なりに注意が必要です。
  • 仮進級中にもっとも優先すべきは、未修得単位の早期解消です。先延ばしにするほど、条件達成までの猶予期間が短くなります。
  • 「仮進級=進級できたから安心」と誤解しやすいですが、条件を達成するまでは正式な進級が確定していない状態である点に注意が必要です。
  • 「仮進級」という名称自体も大学によって異なり、条件付き進級・準進級といった別の呼び方をする大学もあります。
  • 不安な場合は自己判断せず、必ず自分の大学の学則・進級規程、または教務課で正確な条件を確認することが第一歩です。

仮進級の基礎知識・制度の仕組み

仮進級という言葉は日常的にはあまり使われないため、まずは制度の基本的な仕組みから正確に理解しておきましょう。

仮進級とはどのような制度か

仮進級とは、進級要件(卒業要件の一部である修得単位数や必修科目の合格)を完全には満たしていない学生について、大学があらかじめ定めた一定の基準(たとえば「未修得単位が一定数以内」「不合格科目が一定科目数以内」など)の範囲内であれば、次の学年への進級を暫定的に認める制度です。「仮」という文字が示すとおり、あくまで暫定的な進級であり、多くの大学では進級後の一定期間内(1年間程度を目安とする例が多く見られます)に未修得単位を解消することが条件として付されます。この条件を満たして初めて正式な(本)進級として確定する、という二段階の仕組みになっている点が、通常の進級と大きく異なります。

仮進級を採用している学部・学科の傾向(実例)

仮進級のような制度を設けるかどうか、またどのような条件にするかは、大学・学部・学科ごとの判断に委ねられています。そのため一概には言えませんが、公開されている複数の大学の規程を見ると、次のような傾向がうかがえます。

分野・大学の例仮進級が適用される場面(例)条件の概要(例)
私立大学A(2年次→3年次)2年次終了時点の修得単位数が正規進級の基準にわずかに届かない場合修得単位数が一定の範囲内(例:40単位以上50単位未満)かつ通算GPAが一定水準以上であること
私立大学B(2年次→3年次)2年次終了時点で不足単位がある場合仮進級後の1年間で不足単位を修得すること
高等専門学校(高専)学年末時点で不合格科目が一定科目数以内の場合特別指導・単位追認試験を経て、基準点以上で単位認定を受けること
医学部医学科(臨床実習等)臨床実習の評価(知識・技能・態度)が基準点を下回った場合大学が定める解除条件(補習・再評価等)を満たすこと

※ 上表は複数大学の公開情報をもとにした一般的な傾向の整理であり、具体的な単位数・基準・呼称は大学・学部・学科・入学年度によって異なります。必ず自分の大学の学則・進級規程・履修要覧で確認してください。

仮進級制度は、医学部医学科・薬学部・看護学部といった医療系学部や、高等専門学校(高専)、理系学部など、学年ごとにカリキュラムが積み上げ式で組まれ、学年間の到達度管理が厳格に求められる分野で導入されている例が比較的多い傾向があります。たとえば医学部医学科では、臨床実習(いわゆるポリクリニック等)に進む段階で、知識・技能・態度それぞれの評価が一定の基準に届かない場合に仮進級の判定を行い、大学が定める条件(追加の指導・再評価等)を満たすことで正式な進級を認める、という運用を公表している大学があります。

また、私立大学の一般学部でも、2年次から3年次への進級時に仮進級制度を設けている例があります。ある私立大学では、2年次終了時点の修得単位数が正規の進級基準(例:50単位以上)にわずかに届かないものの、一定の範囲内(例:40単位以上50単位未満)にあり、かつ通算GPAが一定水準以上である場合に、仮進級として3年次への進級を認め、3年次終了時点までに追加の単位を修得できなければ4年次への進級を認めない、という基準を公表しています。別の私立大学では、仮進級後の1年間で不足単位を修得できれば正式な進級として認め、4年次に進級させるという規定を設けています。高専でも、学年末時点で不合格科目が限られた科目数(目安として2科目程度)以内であれば仮進級を認め、特別指導と単位追認試験を経て、基準点以上を取得すれば仮進級が解除されて正式な進級となる、という仕組みを採用している例があります。

仮進級の具体的なケース(2つのシナリオ)

制度の説明だけではイメージがつかみにくいため、よくある2つのシナリオを想定して整理してみます。いずれも一般的な傾向をもとにした架空の例であり、特定の大学・個人を指すものではありません。

ケース1:語学の必修科目を1科目落としたまま進級判定を迎えた場合
2年次で履修した語学の必修科目を1科目落としてしまい、2年次終了時点の修得単位数が正規進級の基準にわずかに届かなかったケースです。修得単位数が仮進級の範囲内(基準に近い水準)に収まっており、他の必修科目はすべて修得済みだったため、大学の判定会議で仮進級が認められました。3年次に進級した後、落とした語学科目を再履修クラスで受講し直し、学期末の追認試験に合格したことで、3年次の途中で正式な進級として確定しました。このケースのように、未修得科目が1科目にとどまり、早い段階で再履修に着手できれば、比較的短い期間で仮進級が解除されることもあります。

ケース2:複数科目の未修得とGPA基準の両方に抵触していた場合
専門基礎科目を含む複数科目を落とし、修得単位数だけでなく通算GPAも仮進級の基準ぎりぎりだったケースです。仮進級としての進級は認められたものの、条件として「進級後1年以内に未修得単位をすべて解消し、かつ通算GPAを一定水準まで回復させること」という2種類の条件が同時に課されました。現在の学年の授業と未修得科目の再履修を並行してこなす必要があり、当初は時間割の重なりにも悩まされましたが、教務課に相談してクラス変更が可能な科目を確認し、学習計画を立て直したことで、期限内に両方の条件を達成できました。このケースのように、条件が複数(単位数+GPA等)にまたがる場合は、どちらか一方だけに気を取られず、両方を並行して管理する意識が特に重要になります。

仮進級と留年(原級留置)の違い

仮進級と混同されやすいのが留年(原級留置)です。両者はいずれも「進級要件を完全には満たしていない」状態から生じる措置ですが、学年が上がるかどうかという点で明確に異なります。

比較項目仮進級留年(原級留置)
学年の扱い次の学年に進級する(条件付き)同じ学年にもう一度在籍する
授業の受け方上級学年の授業を受けながら未修得科目を並行して解消その学年の授業を最初から受け直す
付される条件期限内の未修得単位の解消・GPA基準の達成等次年度に該当学年の要件を再び満たすこと
条件未達の場合留年または降級に至る可能性があるさらなる留年(在籍年限に注意)
制度の有無大学・学部により導入の有無が異なるほぼすべての大学に共通して存在する仕組み

この違いから分かるように、仮進級は「留年を回避するための救済的な措置」として位置づけられているケースが多いといえます。ただし、仮進級によって留年を免れたとしても、未修得単位の解消という課題そのものがなくなるわけではなく、むしろ現在の学年の授業と並行してこなす必要がある分、負担が増える側面もあります。留年の基本的な仕組みや時期については、大学の留年とは何か、基準や時期を整理した記事でも解説していますので、あわせてご確認ください。

仮進級という制度がない大学も多い

ここまで仮進級の実例を紹介してきましたが、繰り返しになりますが、仮進級はすべての大学に存在する制度ではありません。進級要件(修得単位数・必修科目の合格など)を満たせなければ、仮進級のような猶予段階を経ずに、その時点で留年が確定する大学も多くあります。また、大学によっては「仮進級」という名称ではなく、「条件付き進級」「準進級」といった別の呼び方をしている場合や、そもそも学年制ではなく単位制(必要な単位を修得した順に進級・卒業していく仕組み)を採用しており、「進級」という概念自体が学年制の大学とは異なる場合もあります。自分の大学に仮進級に相当する制度があるかどうかは、学部要覧・履修規程・学則の「進級」に関する項目を確認するか、教務課に直接問い合わせるのが最も確実です。「仮進級という言葉をネットで見かけたから自分にも当てはまるはず」と思い込まず、まずは自分の大学の制度の有無を確認することから始めてください。

仮進級を知るきっかけと通知方法

多くの学生が仮進級という言葉を初めて意識するのは、学年末の成績発表のタイミングです。通知の方法は大学によって異なりますが、学務システム上の成績照会画面に「仮進級」と表示される、教務課の掲示板に学籍番号とともに掲示される、あるいは書面や大学からのメールで個別に通知される、といった形が一般的です。中には、通知そのものに「仮進級」という言葉が使われず、「条件付き進級」「進級保留」といった別の表現で示される大学もあります。大切なのは、通知の見出しの言葉に一喜一憂するのではなく、そこに記載されている具体的な条件・期限まで読み込むことです。通知の内容が分かりにくい場合や、専門用語で書かれていて理解しづらい場合は、放置せずにその場で教務課に問い合わせ、自分の言葉で説明できるレベルまで状況を整理しておくことをおすすめします。

本進級との違いを詳しく解説

仮進級の全体像をつかんだところで、ここからは本進級(正規の進級)と仮進級の違いを、判定基準・付される条件・呼び方の3つの観点からさらに詳しく見ていきます。

判定基準の違い

本進級(正規の進級)と仮進級を分ける基準は、多くの場合、あらかじめ大学・学部が定めた修得単位数やGPAの「閾値」です。たとえば、正規進級には卒業要件単位数の一定単位以上の修得を求める一方、仮進級にはそれよりやや低い範囲(例:一定単位以上・別の一定単位未満)を設定し、その範囲に収まっていれば仮進級として扱う、という形が一般的です。GPA(成績評価の平均値)を条件に含める大学もあり、単位数の基準はクリアしていてもGPAの基準を満たせず仮進級・留年になるケースもあります。GPAがどのように計算されるかについては別記事で詳しく解説していますので、自分の状況を正確に把握したい場合はあわせてご確認ください。

また、仮進級の基準は一度定められたら変わらないわけではなく、カリキュラム改訂にともなって入学年度ごとに基準が見直されることもあります。同じ学部・学科であっても、自分より上の学年や下の学年とは基準や条件が異なっている場合があるため、「先輩の代はこうだった」という情報をそのまま自分の代にも当てはめるのは避けるべきです。自分がどの入学年度のカリキュラム・進級基準の対象になるのかは、履修要覧の表紙や巻頭部分に記載されていることが多いので、あわせて確認しておくと安心です。

仮進級の判定はいつ・誰が行われるか

仮進級の判定が行われる時期は、多くの大学で学年末(2月〜3月頃)の成績確定後です。学期末試験・追試験・レポートなどの成績がすべて出そろった段階で、学部・学科の教授会や進級判定会議といった組織的な会議体が、あらかじめ定められた進級基準・仮進級基準に照らして一人ひとりの学生の進級可否を判定します。学生本人が「自分は仮進級の基準を満たしているはずだ」と自己判断できるものではなく、あくまで大学側の正式な判定を経て通知される、という点は押さえておく必要があります。判定結果は、多くの場合、学務システムでの成績通知や、教務課からの書面・掲示によって本人に伝えられます。通知を受け取った際は、「仮進級」という言葉だけで安心・落胆せず、通知書に記載されている具体的な条件・期限まで必ず確認するようにしてください。記載内容が分かりにくい場合や、条件の意味が正確に理解できない場合は、自己解釈のまま放置せず、早めに教務課へ問い合わせて確認することをおすすめします。

仮進級に付される条件の典型例

仮進級には、多くの場合、次のような条件が付されます。条件の内容・組み合わせは大学によって異なりますが、代表的なパターンを整理すると以下のようになります。

  • 未修得単位・必修科目を一定期間内に取得すること——進級後1年以内(次の学年末まで)を目安に設定する大学が多い傾向にあります。
  • 追試・追認試験に合格すること——通常の再履修とは別に、特別に実施される追認試験の受験・合格を条件とする場合があります。
  • 現在の学年の必修科目を新たに落とさないこと——仮進級後の学年で新たに単位を落とすと、条件達成がより難しくなる、あるいは仮進級自体の扱いが厳しくなる場合があります。
  • 通算GPAを一定期間内に基準まで回復させること——単位数だけでなくGPAを条件に含める大学もあります。
  • 仮進級の適用回数に上限を設けること——一度仮進級を経験すると、次に同じ状況になっても再度仮進級は認めず、そのまま留年とする規定を持つ大学もあります。

これらの条件は、単独で課されるとは限らず、複数の条件が組み合わさって設定されることも珍しくありません。たとえば「未修得単位の解消」と「通算GPAの回復」が同時に課された場合、片方だけを満たしても仮進級は解除されず、両方を期限内に達成する必要があります。また、条件の一部に「現在の学年の必修科目を落とさないこと」が含まれている場合、過去の未修得科目の解消に気を取られて、目の前の学年の必修科目まで落としてしまうと、状況がより複雑になる点にも注意が必要です。自分に課された条件が単一のものか、複数の条件の組み合わせなのかを、通知の時点で正確に把握しておくことが、その後の計画づくりの土台になります。

これらの条件は、必修科目の未修得が絡むケースが多いという点も特徴です。必修科目は選択科目と異なり代替がきかないため、仮進級の条件として指定されやすい傾向があります。必修科目とは何か、落とした場合に進級へどう影響するかについては別記事で詳しく整理していますので、未修得科目が必修に該当するかどうか分からない場合は、あわせてご確認ください。

「仮進級」に類する呼び方の違い

「仮進級」という名称は多くの大学で使われていますが、同じような趣旨の制度を「条件付き進級」「準進級」「仮進学」といった別の呼称で運用している大学もあります。呼び方が違っていても、実質的には「一部の要件を満たさないまま次の学年に進むことを認め、期限付きの条件を課す」という構造は共通しています。逆に、「仮進級」という言葉が使われていても、大学によって条件の厳しさ・猶予期間・対象学年は大きく異なるため、名称だけで内容を推測せず、必ず自分の大学の規程を確認することが重要です。

仮進級は成績証明書に記載されるか

就職活動を控えた学生から特によく聞かれるのが、「仮進級という記録は成績証明書に残るのか」という疑問です。一般的に、大学が発行する成績証明書には、各科目の成績(合格・不合格、評価点等)や修得単位数の一覧が記載されますが、「仮進級であった」という事実そのものが証明書上に明記される大学は多くありません。ただし、これは大学ごとの運用によって異なるため、絶対に記載されないと断定することはできません。不安がある場合は、証明書の記載内容について教務課に直接確認しておくと安心です。仮進級の期間中に未修得科目をきちんと解消できれば、最終的な成績証明書上は通常の修得科目として記録されるのが一般的な扱いですが、この点も大学の規程に基づいて最終確認することをおすすめします。

比較項目本進級(正規進級)仮進級留年(原級留置)
要件の充足度進級要件をすべて満たしている要件の一部が基準の範囲内で不足している要件を大きく満たしていない
進級の可否確定的に進級条件付きで進級(暫定)進級しない(同学年に留まる)
期限付きの条件基本的になしあり(未修得単位の解消等)該当なし(次年度に要件を再度満たす必要)
条件未達成時該当しない留年または降級の可能性さらなる留年のリスク

※ 実際の判定基準・条件・呼称は大学・学部・学科・入学年度によって大きく異なります。上表はあくまで一般的な傾向の整理であり、正確な内容は必ず自分の大学の学則・進級規程で確認してください。

仮進級の条件を満たせなかった場合のリスク

仮進級はあくまで暫定的な地位であり、付された条件を満たせなければ、進級したはずの学年にとどまり続けられるとは限りません。ここでは、条件を満たせなかった場合に想定される主なリスクを整理します。

留年(原級留置)になるケース

仮進級の条件を期限内に満たせなかった場合、もっとも一般的な帰結は留年(原級留置)です。たとえば、仮進級時に定められた「進級後1年以内に不足単位を一定数以上修得する」といった条件を達成できなければ、次の学年への正式な進級が認められず、仮進級で進んだ学年、あるいはその前の学年に留め置かれる形になります。どの学年に留め置かれるかは大学の規程によって異なるため、仮進級の通知を受けた時点で、条件未達成時の扱いがどうなるかもあわせて確認しておくことが重要です。

降級になるケース

留年と似た結果として「降級」という措置を設けている大学もあります。降級とは、いったん上の学年に進級した(仮進級を含む)学生が、その後の要件未達成により、より下の学年に戻される措置を指します。仮進級で3年次に進んだものの、3年次終了時点で定められた単位数(例:一定単位以上)に届かない場合に4年次への進級を認めない、という規定を設けている大学の例からも分かるように、仮進級はあくまで暫定的な地位であり、条件を満たせなければ学年が後退する可能性が制度上組み込まれています。降級・留年のどちらの呼び方をするか、実際にどちらが適用されるかは大学の学則によって異なるため、一般論として「仮進級=一度上がった学年は下がらない」と考えるのは危険です。

仮進級を繰り返せない大学もある

一度仮進級を経験した学生が、その後の学年で再び同じような単位不足の状態になった場合、大学によっては「仮進級は原則1回まで」「同じ学生が連続して仮進級の対象になることは認めない」といった規定を設けていることがあります。この場合、2回目以降は仮進級の判定を経ずに、そのまま留年扱いとなる可能性があります。仮進級を経験した学生は、「前回は仮進級で乗り切れたから今回も大丈夫」と楽観視せず、むしろ次に同じ状況に陥らないための対策を優先すべきといえます。

除籍・在籍年限との関係

仮進級・留年が繰り返されると、大学が定める在籍年限(標準修業年限に一定年数を加えた上限)に近づいていきます。在籍年限を超えて卒業要件を満たせない場合、大学の学則に基づいて除籍となる可能性があります。除籍は退学と異なり、大学側の判断で学籍を失う措置であり、証明書の発行や再入学の可否にも影響が及ぶことがあります。除籍と退学の違いについては、除籍と退学の違いを整理した記事で詳しく解説していますので、在籍年限が気になる場合はあわせてご確認ください。仮進級を1回経験した段階では在籍年限にすぐ抵触するわけではありませんが、留年・降級を繰り返すほど猶予は少なくなっていくため、早い段階での対策が重要です。

在籍年限の考え方の目安を整理すると、次のようになります。ただし、具体的な年数・算定方法は大学の学則によって定められており、以下はあくまで一般的な傾向を示すものです。

区分目安となる考え方注意点
標準修業年限4年制学部であれば4年間ストレートで卒業した場合の在籍期間
在籍年限(上限)標準修業年限に一定年数(例:2年程度)を加えた期間とする大学が多い傾向仮進級・留年による遅れが積み重なると、この上限に近づく
上限超過時の扱い卒業要件を満たせないまま在籍年限を超えると除籍対象になり得る実際の年数・運用は大学ごとの学則で確認が必須

仮進級を1回経験しただけで在籍年限に抵触することは通常ありませんが、「仮進級→条件未達成→留年」という流れが複数回続くと、卒業までに使える時間が着実に目減りしていきます。仮進級は、そうした事態を防ぐための早期警告のようなものと捉え、通知を受けた段階で早めに対策に着手することが望ましいといえます。

卒業時期への影響という観点で整理すると、仮進級の条件を期限どおりに達成できた場合は、卒業時期そのものへの影響がほとんど生じないケースが多い一方、条件未達成で留年・降級に至った場合は、標準的な卒業時期より半年〜1年以上遅れる可能性が出てきます。さらに、留年・降級が複数回重なると、遅れの幅はそれだけ大きくなり、就職活動のスケジュールや、資格試験の受験タイミングにも影響が及びかねません。「仮進級の条件達成にどれだけ早く着手できるか」が、その後の卒業時期の見通しを大きく左右するという点は、繰り返し強調しておきたいポイントです。

なお、仮進級や留年を繰り返し、今のカリキュラムとの相性に悩みが大きくなった場合、環境を変えて学び直す手段として大学編入という進路を検討する学生もいます。編入学は、これまでに取得した単位を活かしながら別の大学で学び直せる正規の入学ルートで、仮進級の条件そのものへの直接的な解決策ではありませんが、選択肢の一つとして知っておくと視野が広がります。関心がある方は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】で制度の全体像を確認してみてください。

奨学金への影響にも注意が必要

奨学金を受給している場合、仮進級という結果が奨学金の継続審査に影響する可能性がある点にも注意が必要です。多くの給付型・貸与型奨学金では、修得単位数やGPAなどの学業基準を満たしているかどうかを、学期・年度ごとの適格認定で確認しています。仮進級の基準そのものが「本来の進級基準よりゆるやかな範囲」で設定されている以上、奨学金側の学業基準を単位数・GPAの両面で下回ってしまい、警告・停止・廃止の対象になる可能性は否定できません。留年時の奨学金の扱いを整理した記事でも触れているとおり、奨学金の適格認定基準と大学の進級基準(仮進級基準)は別々の制度であるため、両方について個別に確認しておく必要があります。仮進級の通知を受け取ったら、教務課だけでなく、奨学金の担当窓口(学生支援課等)にもあわせて相談しておくと、見落としを防ぎやすくなります。

医療系学科では実習・国家試験受験資格にも影響しうる

医学部医学科・薬学部・看護学部など、国家試験の受験資格取得に向けたカリキュラムが厳密に組まれている学科では、仮進級の条件を満たせないことが、臨床実習・臨地実習への参加時期や、最終的な卒業・国家試験受験のスケジュールに直接影響することがあります。たとえば、臨床実習の評価基準を満たせず仮進級となった場合、大学が定める解除条件(追加指導・再評価等)をクリアできなければ、実習の続行や次段階への進行が認められない、という運用を取る大学もあります。こうした学科では、仮進級を「軽い遅れ」と捉えず、早期に担当教員・実習担当部署へ相談することが特に重要になります。

仮進級の判定に疑問がある場合の対応

「なぜ自分が仮進級になったのか納得できない」「成績の計算が間違っているのではないか」といった疑問を持つ学生もいます。多くの大学では、成績や進級判定に対する疑義照会・成績確認の申請窓口が教務課に設けられており、根拠となる単位数・GPA・出席状況などを確認してもらうことができます。ただし、この手続きはあくまで「事実関係の確認・訂正」を求めるものであり、判定基準そのものの変更や、成績評価の甘さを求めるものではありません。感情的に抗議するのではなく、根拠となる資料(成績通知、シラバスの評価基準等)を整理したうえで、冷静に事実確認を依頼する姿勢が重要です。疑問点を放置したまま時間だけが過ぎてしまうと、条件達成までの期限が迫ってしまうため、疑問がある場合はできるだけ早い段階で問い合わせることをおすすめします。

仮進級中に優先すべきこと

仮進級という状態が確定したら、次に考えるべきは「その期間中に何を優先すべきか」です。ここでは、仮進級を正式な進級につなげるために意識しておきたいポイントを整理します。

最優先は未修得単位の早期解消

仮進級の期間中にもっとも優先すべきは、未修得単位・必修科目の早期解消です。仮進級は「進級できた」という安心感を与えがちですが、条件を達成するまでは正式な進級が確定していない暫定的な状態にすぎません。期限が近づいてから慌てて対策を始めると、追試・追認試験の準備期間が足りなくなったり、現在の学年の授業と両立できなくなったりするリスクが高まります。仮進級の通知を受け取ったら、まず「何を」「いつまでに」満たせば正式な進級になるのかを教務課で正確に確認し、逆算したスケジュールを立てることが第一歩です。

未修得科目が語学・数学・専門基礎科目のような積み上げ型の科目である場合は、特に早期着手の効果が大きくなります。積み上げ型科目は、以前の単元の理解を前提に次の単元が進むため、つまずいた箇所をそのままにしておくと、後になるほど自力での挽回が難しくなる性質があります。逆に言えば、仮進級が確定した直後、まだ現在の学年の授業が本格化していない段階で、つまずいた単元まで遡って理解を立て直しておけば、その後の負担は大きく軽くなります。「まとまった時間ができたら取り組む」のではなく、仮進級が決まったその週のうちに、つまずいている単元の洗い出しに着手することをおすすめします。

現在の学年の授業との「二重の負担」に注意

仮進級中は、現在の学年の授業を受けながら、過去の未修得科目の再履修・追試対策を並行してこなす必要があります。この「二重の負担」は、仮進級のもっとも現実的な難しさといえます。特に注意したいのが時間割の重なりです。未修得科目の再履修クラスと、現在の学年で新たに履修すべき必修科目の時間が重なってしまうと、どちらかを優先せざるを得なくなり、結果的に新たな未修得科目を生んでしまう悪循環に陥ることもあります。成績が確定した時点でできるだけ早く次学期の時間割を仮組みし、重なりがないかを確認しておくことをおすすめします。

時間割の重なりが解消できない場合の対応は大学によって異なりますが、いずれかの科目を優先し、もう一方は次の機会に再度履修する、という判断を迫られることもあります。その際、「現在の学年の必修科目」と「仮進級の条件になっている未修得科目」のどちらを優先すべきかは、単純に決められるものではありません。仮進級の条件・期限、現在の学年の必修科目の重要度、それぞれの科目の次回開講時期などを総合的に踏まえて判断する必要があるため、自己判断だけで決めず、教務課や担当教員に相談したうえで優先順位を決めることをおすすめします。

追認試験・再試験のスケジュールを早期に把握する

仮進級の条件に追認試験・再試験の合格が含まれる場合、その実施時期・申込方法・出題範囲を早い段階で確認しておくことが欠かせません。追認試験は通常の定期試験とは別日程・別範囲で実施されることが多く、再試験・追試の一般的な違いや対策について整理した記事でも解説しているとおり、申込を忘れる、対象範囲を誤解する、といった手続き上のミスが実力とは無関係に不合格につながることもあります。仮進級の条件になっている試験であればなおさら、日程を手帳やカレンダーに登録し、直前ではなく早い段階から準備を始めることが重要です。

GPA条件がある場合は現在の学年の成績にも気を配る

仮進級の条件にGPAの回復・維持が含まれている場合、未修得科目の解消だけに意識が向きがちですが、現在の学年で履修している科目の成績も条件達成に直結します。過去の未修得科目を取り戻すことに気を取られて、現在の学年の科目の出席・課題提出がおろそかになると、GPAがかえって下がってしまい、仮進級の条件そのものを満たせなくなる本末転倒な事態にもなりかねません。仮進級中は、「過去の未修得分の解消」と「現在の学年の成績維持」の両方を同時に意識したスケジュール管理が求められます。単位の救済措置(追加レポート等での単位認定制度)を利用できる場合もありますので、該当する制度がないか教務課で確認しておくとよいでしょう。

教務課・担当教員との定期的な進捗確認

仮進級中は、一度確認した条件を自己判断だけで管理し続けるのではなく、学期ごとなど定期的なタイミングで教務課や担当教員に進捗を確認することをおすすめします。修得単位数・GPAの推移は学務システムで自分でも確認できますが、「この状態で条件を満たせているか」「このままのペースで期限内に間に合うか」という判断は、制度を熟知した教務課に確認するのが確実です。早めに相談しておくことで、万が一ペースが遅れている場合にも、対策を立て直す時間的余裕を確保できます。

家族への説明も早めに

仮進級という結果を、保護者にどう伝えればよいか悩む学生も少なくありません。「留年」という言葉ほど深刻に受け止められないこともありますが、正式な進級が確定していない暫定的な状態であることを正確に伝えないまま先送りにしてしまうと、後になって条件未達成が判明した際に、状況の説明がより難しくなってしまうことがあります。学費の負担者である保護者にとっても、卒業時期の見通しに関わる情報であるため、仮進級の通知を受けた段階で、条件・期限・今後の見通しをできるだけ具体的に共有しておくことをおすすめします。留年時の親への伝え方については、留年した場合の親への伝え方・対応を整理した記事でも触れていますが、仮進級のように「まだ挽回できる段階」であることを伝える際も、現状と今後の対策をセットで説明する姿勢は共通して役立ちます。

仮進級中にやるべきことの優先順位

仮進級の期間中は取り組むべきことが同時並行で発生しやすいため、優先順位を整理しておくと動きやすくなります。目安として、次のような順序で考えるとよいでしょう。

優先度取り組むこと理由
最優先仮進級の条件・期限を教務課で正確に確認する誤解したまま動くと、対策そのものが的外れになるため
高未修得科目の再履修・追認試験の日程を把握し、学習計画を立てる期限から逆算しないと、直前になって間に合わなくなるため
中現在の学年の時間割との重なりを確認し、必要なら教務課に相談する放置すると新たな未修得科目を生むリスクがあるため
中GPA条件がある場合、現在の学年の成績管理も並行して行う単位数だけに集中すると条件の一部を見落とすため
低〜中保護者への状況共有緊急性は低いが、先送りするほど説明が難しくなるため

以下は、仮進級中に確認しておきたい項目のチェックリストです。

  • 仮進級の条件(単位数・GPA・対象科目)を正確に把握しているか
  • 条件達成の期限がいつか、カレンダー等に登録しているか
  • 未修得科目の再履修・追認試験の日程を把握しているか
  • 現在の学年の時間割と、未修得科目の再履修の時間割が重なっていないか
  • 教務課・担当教員に直近の進捗を確認したか
  • 条件を満たせなかった場合の扱い(留年・降級)を確認しているか
大学の学習・大学院入試専門|無料相談でプロ講師があなた専用の学習プランを提案(相談だけでもOK・LINEで予約)

よくある失敗・注意点

失敗1:「仮進級=進級できた」と誤解し、対策を後回しにする

仮進級の通知を受けると、「とにかく進級はできた」と安心してしまい、未修得単位の解消を後回しにしてしまう学生がいます。しかし仮進級はあくまで暫定的な地位であり、条件を達成できなければ留年や降級につながる可能性があります。「進級できた」という言葉に安心しすぎず、条件達成までが本当のゴールだと意識しておくことが大切です。周囲に「進級おめでとう」と言われても、内心では条件達成までのタスクが残っていることを忘れないようにしましょう。

失敗2:条件の期限を正確に把握していない

「そのうち単位を取ればいい」と、期限を曖昧にしたまま過ごしてしまうケースも見られます。仮進級の条件には多くの場合、明確な期限(進級後1年以内など)が設定されています。期限を正確に把握していないと、気づいたときには残り時間がわずかしかない、という事態になりかねません。通知を受け取った時点で、期限を必ず書面や学務システムで確認しましょう。期限が「学年末」なのか「特定の学期末」なのかによっても残り時間の感覚は大きく変わるため、月単位・週単位まで落とし込んで把握しておくと安心です。

失敗3:単位数の条件とGPA条件を混同する、または見落とす

仮進級の条件が単位数だけだと思い込み、GPAの条件があることを見落としてしまう失敗もあります。単位数さえ確保すれば安心と考えて現在の学年の成績を軽視すると、GPA条件を満たせず正式な進級を逃す可能性があります。自分の大学の仮進級条件に単位数とGPAの両方が含まれていないか、必ず確認しておきましょう。通知書に条件が箇条書きで示されている場合でも、読み流さずに一つひとつをチェックリストのように確認する習慣をつけることが有効です。

失敗4:友人・先輩の体験談を自分の大学にもそのまま当てはめてしまう

「先輩がこう言っていたから自分も大丈夫」と、伝聞情報を鵜呑みにしてしまうケースも少なくありません。仮進級の条件・呼称・運用は大学・学部・学科、さらには入学年度によっても異なります。友人・先輩の体験談は参考程度にとどめ、最終的な条件確認は必ず自分の学部の履修要覧や教務課で行うようにしましょう。SNSや掲示板で見かけた「他大学の仮進級事情」も、参考程度にとどめ、そのまま自分のケースに当てはめないことが大切です。

失敗5:追認試験・再履修の申込を忘れる

「同じ授業だから自動的に対応してもらえるだろう」と思い込み、追認試験や再履修の申込手続きを忘れてしまう失敗もよく見られます。多くの大学では、追認試験・再履修も所定の期間内に自分で申込手続きを行う必要があります。登録を逃すと次の機会は翌年度以降になってしまうため、成績が確定したらすぐに手続き方法を確認しましょう。履修登録期間は数日〜1週間程度と短い大学も多いため、期間そのものをカレンダーに登録しておくことをおすすめします。

失敗6:時間割の重なりに気づくのが遅れる

未修得科目の再履修と、現在の学年で新たに履修すべき必修科目の時間割が重なっていることに、履修登録の直前になって気づき、対応が後手に回ってしまうケースもあります。成績開示後、できるだけ早い段階で次年度の時間割案を仮組みし、重なりがないかを確認しておくことが望ましい対応です。重なりが判明した場合、クラス変更・オンデマンド授業の活用などで解消できることもあるため、気づいた時点ですぐに教務課へ相談する姿勢が重要です。

失敗7:一人で抱え込み、教務課に相談しない

「仮進級になったのは自分の努力不足だから」と一人で抱え込み、教務課や担当教員に相談せずに問題を長期化させてしまうケースも少なくありません。教務課や教員は、こうした相談を日常的に受けている専門窓口です。早めに事実関係を共有することで、自分では気づけなかった対応方法が見つかることもあります。恥ずかしさや後ろめたさから相談を避けたくなる気持ちは自然なものですが、放置している間にも期限は近づいていく、という点を意識しておきましょう。

失敗8:代行サービスや「裏技」情報に頼ろうとする

追い詰められた状況で、「レポートを代わりに書いてもらう」「単位を売買する」といった代行サービスや裏技的な情報に手を伸ばしてしまう学生が一部に存在します。しかし、レポート・課題の代行や成績の不正な取得は、多くの大学で学則違反として明確に禁止されており、発覚した場合は停学・退学といった重い懲戒処分の対象になり得ます。代行に頼っても、未修得科目の理解が身につかない以上、根本的な解決にはなりません。目先の単位よりも、自分の力で条件を達成できる状態に戻すことを優先してください。仮進級という限られた期間だからこそ、遠回りに見えても自分の理解を積み上げる方法を選ぶことが、結果的に一番の近道になります。

失敗9:仮進級中に休学・留学を軽い気持ちで検討してしまう

気分を変えたい、環境をリセットしたいという理由から、仮進級中に休学や留学を軽い気持ちで検討してしまうケースもあります。しかし、仮進級には多くの場合期限が設定されており、休学期間は在籍年限の計算に含まれないとしても、条件達成までの実質的な猶予期間が短くなることに変わりはありません。休学・留学自体が悪い選択とは限りませんが、仮進級の条件・期限にどう影響するかを事前に教務課で確認しないまま決断すると、帰国・復学後に想定外の事態に直面することもあります。検討する場合は、必ず条件への影響を確認したうえで判断しましょう。

専門家に相談すべきタイミング

仮進級の状況によっては、自分ひとりの努力だけでは条件達成が難しいと感じる場面もあります。特に、①未修得科目の内容がすでに数週間分以上遅れている、②追認試験・再試験の出題範囲や対策方法が自分では分からない、③現在の学年の授業と未修得科目の再履修が重なり、学習計画そのものを立て直す必要がある、④教務課への確認だけでは学習面の遅れそのものは解消できない、といった状態にあてはまる場合は、第三者の伴走を検討するタイミングといえます。仮進級は「期限内に条件を達成できるかどうか」がすべてであるという性質上、「今の対策で本当に間に合うか」を自分だけで判断するのが難しい状況でもあります。第三者の視点を入れることで、優先順位や学習方法の的外れなズレを早期に修正できるというメリットもあります。

相談のタイミングは、仮進級の通知を受け取った後だけとは限りません。「今の成績だと仮進級になりそうで不安」「未修得科目がこのままだと期限に間に合わない気がする」といった、条件未達成が確定する前の予防的な段階で相談する学生も少なくありません。早期に相談するほど、対策できる選択肢の幅は広がります。特に、仮進級の条件に積み上げ型の科目(語学・数学・専門基礎科目等)が含まれている場合、独学で理解の遅れを取り戻そうとしても、どこでつまずいているのかを自分だけで正確に特定するのは簡単ではありません。第三者に現状を説明し、客観的な視点でつまずきの原因を洗い出してもらうことで、限られた期限の中で優先すべき範囲を絞り込みやすくなります。

単位・進級サポートでは、仮進級の条件達成に向けた学習計画の立て直しを中心に、レポート添削と個別指導の両面から支援を行っています。

メニューこんな悩みに向いている内容料金
レポート添削提出前に構成・論拠の妥当性をチェックしてほしい2営業日でPDF返却、改善ポイントの解説付き19,800円/本
個別指導仮進級の条件達成に向けて継続的に学習を進めたい60分×月4回、未修得科目・追認試験対策から積み上げ型科目まで対応36,000円/月4回
無料相談まず現状を整理し、何をすべきか相談したい現状診断と学習計画の提案0円

対応科目には、語学科目、専門基礎科目、微積分・線形代数・統計学といった積み上げ型の理系科目まで幅広く含まれます。仮進級の条件達成に向けて、つまずいている単元の洗い出しから、追認試験・再試験対策まで一貫してサポートを受けられる点が特徴です。オンラインでの指導にも対応しているため、実習・アルバイトが多い学生でも継続しやすい点も特徴です。

いずれのサポートも、代行・代筆は一切行わず、学生自身が「自分の力で理解し、解けるようになる」ことを目的としています。まだ相談するほどではないと感じる段階でも、無料相談で現状を整理し、優先して取り組むべき科目を一緒に洗い出すことができます。相談の流れとしては、まず無料相談で現在の仮進級の状況・条件・期限までの残り時間を共有し、優先すべき科目や課題を整理します。そのうえで、提出前のレポートを1本単位でチェックしてほしい場合はレポート添削を、条件達成に向けて継続的に理解を積み上げたい場合は個別指導を、という形で状況に合ったメニューを提案してもらえます。単位・進級サポートの詳細は、コースページから確認できます。

大学の学習・大学院入試専門|無料相談でプロ講師があなた専用の学習プランを提案(相談だけでもOK・LINEで予約)

よくある質問(FAQ)

Q1. 仮進級とは何ですか?

仮進級とは、修得単位数や必修科目の合格状況などの進級要件を完全には満たしていない学生に対して、一定の基準の範囲内であれば、条件付きで次の学年への進級を認める制度です。多くの場合、進級後の一定期間内に未修得単位を解消することが条件として付されます。

Q2. 仮進級と留年(原級留置)はどう違いますか?

仮進級は次の学年に進級したうえで期限付きの条件が課される仕組みであるのに対し、留年(原級留置)は同じ学年にもう一度在籍し、次年度に改めて要件を満たす必要がある仕組みです。仮進級は留年を回避するための救済的な措置として位置づけられているケースが多いですが、条件を満たせなければ結果的に留年や降級につながる可能性があります。

Q3. 仮進級はすべての大学にある制度ですか?

いいえ、すべての大学に共通してある制度ではありません。医療系・理系学部や高等専門学校を中心に導入している大学がある一方、仮進級という制度自体を持たず、進級要件を満たせなければその時点で留年が確定する大学も多くあります。制度の有無・条件は必ず自分の大学の学則・進級規程で確認してください。

Q4. 仮進級中に単位を取れなかったらどうなりますか?

期限内に条件(未修得単位の解消等)を達成できなかった場合、留年(原級留置)や、進級前の学年に戻される降級という結果につながる可能性があります。どちらの扱いになるか、また留め置かれる学年がどこになるかは大学の規程によって異なるため、条件未達成時の扱いも事前に確認しておくことが重要です。

Q5. 仮進級はどんな学部・学科で多いですか?

医学部医学科・薬学部・看護学部などの医療系学部や、高等専門学校(高専)、理系学部など、学年ごとの積み上げが重視される分野で導入例が比較的多い傾向があります。ただし同じ分野・同じ学問系統でも大学によって制度の有無や内容は異なるため、一般論としての傾向にとどまります。

Q6. 仮進級の条件はどこで確認できますか?

もっとも確実なのは、学部・学科が発行する履修要覧(履修の手引き)や学則・進級規程です。仮進級の対象学年、条件となる単位数・GPA、期限などが明記されています。自分の状況を正確に把握したい場合は、自己判断せず教務課の窓口で直接確認するのが確実です。

Q7. 仮進級とGPAは関係がありますか?

大学によっては、修得単位数だけでなく通算GPA(成績評価の平均値)の基準を仮進級の条件に含めている場合があります。単位数の基準はクリアしていても、GPAの基準を満たせず仮進級や留年になるケースもあるため、自分の大学の条件にGPAが含まれるかどうかを確認しておくことが重要です。

Q8. レポートを代行してもらえば仮進級の条件は解決しますか?

解決しません。レポート・課題の代行や不正な単位取得は多くの大学で学則違反にあたり、発覚すれば停学・退学などの重い処分対象になり得ます。また代行に頼っても科目の理解自体は身につかないため、根本的な解決にはつながりません。不安がある場合は、代行ではなく添削や個別指導など、自分の力を伸ばす形のサポートを検討してください。

{“@context”:”https://schema.org”,”@graph”:[{“@type”:”FAQPage”,”mainEntity”:[ {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級とは何ですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”仮進級とは、修得単位数や必修科目の合格状況などの進級要件を完全には満たしていない学生に対して、一定の基準の範囲内であれば、条件付きで次の学年への進級を認める制度です。多くの場合、進級後の一定期間内に未修得単位を解消することが条件として付されます。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級と留年(原級留置)はどう違いますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”仮進級は次の学年に進級したうえで期限付きの条件が課される仕組みであるのに対し、留年(原級留置)は同じ学年にもう一度在籍し、次年度に改めて要件を満たす必要がある仕組みです。仮進級は留年を回避するための救済的な措置として位置づけられているケースが多いですが、条件を満たせなければ結果的に留年や降級につながる可能性があります。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級はすべての大学にある制度ですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”いいえ、すべての大学に共通してある制度ではありません。医療系・理系学部や高等専門学校を中心に導入している大学がある一方、仮進級という制度自体を持たず、進級要件を満たせなければその時点で留年が確定する大学も多くあります。制度の有無・条件は必ず自分の大学の学則・進級規程で確認してください。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級中に単位を取れなかったらどうなりますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”期限内に条件(未修得単位の解消等)を達成できなかった場合、留年(原級留置)や、進級前の学年に戻される降級という結果につながる可能性があります。どちらの扱いになるか、また留め置かれる学年がどこになるかは大学の規程によって異なるため、条件未達成時の扱いも事前に確認しておくことが重要です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級はどんな学部・学科で多いですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”医学部医学科・薬学部・看護学部などの医療系学部や、高等専門学校(高専)、理系学部など、学年ごとの積み上げが重視される分野で導入例が比較的多い傾向があります。ただし同じ分野・同じ学問系統でも大学によって制度の有無や内容は異なるため、一般論としての傾向にとどまります。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級の条件はどこで確認できますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”もっとも確実なのは、学部・学科が発行する履修要覧(履修の手引き)や学則・進級規程です。仮進級の対象学年、条件となる単位数・GPA、期限などが明記されています。自分の状況を正確に把握したい場合は、自己判断せず教務課の窓口で直接確認するのが確実です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”仮進級とGPAは関係がありますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”大学によっては、修得単位数だけでなく通算GPA(成績評価の平均値)の基準を仮進級の条件に含めている場合があります。単位数の基準はクリアしていても、GPAの基準を満たせず仮進級や留年になるケースもあるため、自分の大学の条件にGPAが含まれるかどうかを確認しておくことが重要です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”レポートを代行してもらえば仮進級の条件は解決しますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”解決しません。レポート・課題の代行や不正な単位取得は多くの大学で学則違反にあたり、発覚すれば停学・退学などの重い処分対象になり得ます。また代行に頼っても科目の理解自体は身につかないため、根本的な解決にはつながりません。不安がある場合は、代行ではなく添削や個別指導など、自分の力を伸ばす形のサポートを検討してください。”}} ]}]}
大学の学習・大学院入試専門|無料相談でプロ講師があなた専用の学習プランを提案(相談だけでもOK・LINEで予約)

まとめ

仮進級とは、進級要件の一部を満たせていない学生に対して、一定の条件を付けたうえで次の学年への進級を暫定的に認める制度です。留年とは異なり学年としては上がれるものの、多くの場合、未修得単位の解消などの条件が期限付きで課され、達成できなければ留年や降級につながる可能性があります。そして、この仮進級という制度自体が、すべての大学に存在するわけではないという点も、あわせて押さえておく必要があります。

まず取り組むべきは、自分の大学に仮進級に相当する制度があるかどうか、あるとすればどのような条件・期限が付されているのかを、履修要覧や学則、教務課への確認を通じて正確に把握することです。そのうえで、未修得単位の早期解消を最優先に据え、現在の学年の授業との両立を意識したスケジュール管理を行えば、仮進級から正式な進級へとつなげられる可能性は大きく広がります。

仮進級の条件は、単位数だけでなくGPAや現在の学年の必修科目の状況まで含めて課されることも多く、一つの側面だけを見て安心したり悲観したりするのは早計です。通知を受け取ったら感情的に反応する前に、条件・期限・未達成時の扱いという3点をまず事実として整理し、そのうえで何にどれだけの時間を割くべきかを逆算する、という順序で向き合うことが、遠回りに見えて結果的に一番の近道になります。

「仮進級になった=もう手遅れ」ではありません。自己判断や代行サービスに頼らず、教務課への確認、担当教員への相談、そして条件達成に向けた学習計画の立て直しという手順を一つずつ踏めば、多くのケースで道筋は立て直せます。それでも一人で対策を進めることに不安が残る場合は、単位・進級サポートのような専門的な伴走を活用し、仮進級から確実な一歩につなげていきましょう。

\ 大学生・大学院生専用 /

無料相談で、今学期の乗り切り方を決めませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、いまの履修状況・お困りの科目・残り時間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 科目ごとのプロ講師が、優先順位を整理
  • 単位・レポート・院試・研究、どれでも相談できる。
  • 「何から手をつければいいか分からない」段階でもOK

\ 今学期をムダにしない/

費用は一切かかりません

今からでも間に合う? 無料相談を予約する
LINE 今学期の進め方を相談する 無料

LINE登録だけ・相談はそのあとで、でも構いません

03-5776-3649

受付時間 11:00-21:00

LINEで相談▶ 今からでも間に合う? 無料相談を予約する▶