
「帝京平成大学 留年率」「横浜薬科大学 留年率」と検索している方の多くは、志望校あるいは在学中の大学について、進級・卒業の実態を具体的に知りたいのではないでしょうか。結論からお伝えすると、「〇〇大学薬学部の留年率は〇%」という単一の数字を、大学自身が正式に公表しているケースはほとんどありません。多くの予備校サイトやまとめサイトで見かける「留年率〇%」という数字は、独自の推計や噂ベースの情報であることが少なくなく、そのまま信じてよいものかどうか判断がつきにくいのが実情です。
一方で、薬学部(6年制)を設置する大学は、文部科学省が定めた統一書式(様式5-1)にもとづき、入学者数・学年ごとの進級者数・標準修業年限内の卒業率・薬剤師国家試験合格率といった数値を、各大学自身の公式サイトで「教育情報の公表」として毎年公開しています。この記事では、帝京平成大学と横浜薬科大学という、私立の6年制薬学部を持つ2つの大学を例に、実際に大学公式サイトで確認できた数値だけを取り上げ、どこで・どのように一次情報を確認できるのかを具体的に解説します。大学公式サイトで確認できなかった数値は、この記事では一切使用していません。
なお、薬学部(特に私立6年制)の進級がなぜ全体として厳しいとされるのか、共用試験(CBT・OSCE)の仕組みや積み上げ型カリキュラムの背景については、姉妹記事の薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で、文部科学省の全国集計データをもとに詳しく解説しています。この記事は、その全国的な傾向を踏まえたうえで、「では実際に特定の大学ではどうなのか」という個別大学の切り口に絞って掘り下げるものです。あわせて読むことで、薬学部全体の傾向と個別大学の実態の両方を把握できます。

本題に入る前に、この記事の要点を先にまとめます。詳細な数値と出典は後の章で解説します。
個別大学のデータを見る前に、まず「留年率」という言葉の扱われ方と、公式データの見つけ方を整理しておきます。ここを押さえておくと、後の章で紹介する帝京平成大学・横浜薬科大学のデータの意味がより正確に理解できます。
受験情報サイトや個人ブログでは「〇〇大学 留年率〇%」という表現をよく見かけますが、これらの多くは、後述する公式データ(進級者数・卒業者数など)をもとに、書き手が独自に「留年率」らしき数値を計算・推計したものです。計算方法(退学者を含めるか、休学者を含めるか、どの学年を対象にするか等)が書き手によってバラバラなため、同じ大学について検索しても、サイトごとに異なる数字が出てくることが少なくありません。大学自身が学則等で「留年率」という単一の指標を公式に定義・公表しているわけではないという前提を理解しておくと、こうした情報に振り回されにくくなります。
大学が実際に公表しているのは、「留年率」という加工済みの数字ではなく、その元になる入学者数・学年ごとの進級者数(または在籍者数)・卒業者数・国家試験合格者数という一次データです。これらの生データから、読者自身が「進級率」「卒業率」「留年に近い状態にある人の割合」を計算することはできますが、大学が定めた公式な「留年率」という単一の指標が存在するわけではない、という点をまず押さえておいてください。
6年制薬学部を設置する大学は、文部科学省が示す統一書式(様式5-1「薬学部6年制学科における修学状況」)にもとづき、次のような情報を毎年、各大学自身の公式サイトで公開することが求められています。
| 公表される主な項目 | 内容 |
|---|---|
| 各年度の入学者数と学年別進級者数 | 入学年度ごとに、2年次・3年次…と進級した人数の推移を一覧化したもの |
| 標準修業年限内(6年間)の卒業率 | ある年度に入学した学生のうち、留年・休学を挟まず6年間で卒業できた人の割合 |
| 標準修業年限内の国家試験合格率 | 入学者数を分母とした、6年間で薬剤師国家試験に合格できた人の割合 |
| 卒業年次(6年次)在籍者ベースの状況 | 6年次に在籍している学生(留年生を含む)のうち、実際に卒業できた人の割合(裏を返すと「卒業留年率」)や、新卒者の国家試験合格率 |
この書式は全国の6年制薬学部でほぼ共通しているため、「〇〇大学 教育情報の公表」または「〇〇大学 修学状況」で検索すると、多くの場合、各大学の公式サイト内にあるPDF資料に行き着きます。この記事で紹介する帝京平成大学・横浜薬科大学のデータも、いずれも各大学自身が公式サイトで公開している資料にもとづいています。もし気になる大学がこの記事に登場しない場合は、同じ方法でその大学の公式サイトを確認することをおすすめします。
私立の6年制薬学部の多くでは、5年次以降の実務実習に進む前に、薬学共用試験(CBT・OSCE)への合格が必要とされています。これは特定の大学だけの制度ではなく、全国の薬学部でほぼ共通する仕組みです。共用試験の具体的な内容や、なぜこの試験が進級の実質的な関門になっているのかについては、姉妹記事の薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で詳しく解説していますので、この記事ではこれ以上は繰り返しません。ここで押さえておきたいのは、この記事で紹介する各大学の進級率・卒業率の数字の背景にも、この共用試験という共通の関門が存在しているという点です。
なお、進学情報サイトの集計によれば、薬剤師を養成する6年制薬学部を持つ私立大学は全国で50校台後半にのぼるとされています。同じ「私立薬学部」といっても、大学ごとにカリキュラムの厳しさ・進級判定の運用・入学者の学力層は異なり、一律に語れるものではありません。この記事で紹介する帝京平成大学・横浜薬科大学は、あくまでその中の2校の実例です。
私立薬学部がこれほど多い背景には、薬剤師養成課程が2006年度入学者から6年制に移行したのと前後して、薬学部・薬科大学の新設が全国的に相次いだ経緯があります。1990年代までは私立の薬学部数は比較的限られていましたが、2000年代以降、規制緩和にともなって新設が進み、現在の50校台後半という規模まで拡大しました。この結果、薬学部を持つ大学どうしの競争が激しくなり、各大学は入学者の確保と、卒業後の薬剤師国家試験合格率の維持という、相反しかねない2つの課題に同時に向き合うことになりました。
入学者を確保するために間口を広げる一方で、国家試験合格率を維持するためには、学力が不十分なまま最終学年まで進級・卒業させるわけにはいきません。この構造的なジレンマが、大学によって進級判定の運用を厳格にする、共用試験の対策期間を手厚く設ける、といった対応の違いとして表れていると考えられます。この記事で紹介する帝京平成大学・横浜薬科大学の数字も、こうした業界全体の構造を踏まえたうえで読むと、より立体的に理解できます。
ここからは、帝京平成大学薬学部薬学科が公式サイトで公表している「教育情報の公表(様式5-1)」の内容を、そのまま紹介します。出典は帝京平成大学薬学部の公式サイト内に掲載されているPDF資料(「薬学部6年制学科における修学状況」)です。
まず、直近の入学年度ごとに、何名が入学し、各学年に何名が進級したかを示す一覧です。空欄は、その学年にまだ到達していない(調査時点で在学途中の)ことを示します。
| 入学年度 | 1年次入学者数 | 2年次進級者数 | 3年次進級者数 | 4年次進級者数 | 5年次進級者数 | 6年次進級者数 | 卒業者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和元年度 | 210 | 194 | 176 | 170 | 165 | 164 | 132 |
| 令和2年度 | 197 | 172 | 150 | 142 | 136 | 136 | 90 |
| 令和3年度 | 202 | 189 | 152 | 144 | 125 | – | – |
| 令和4年度 | 207 | 183 | 158 | 130 | – | – | – |
| 令和5年度 | 220 | 175 | 142 | – | – | – | – |
| 令和6年度 | 215 | 164 | – | – | – | – | – |
| 令和7年度 | 165 | – | – | – | – | – | – |
この表を横方向に見ると、たとえば令和2年度に197名が入学した学年は、2年次には172名(約87%)、3年次には150名(約76%)へと人数が減っていき、最終的に卒業したのは90名だったことがわかります。学年が上がるごとに人数が段階的に減っていくのは、この大学に限らず多くの私立薬学部に共通して見られる傾向です。なお、この表の人数の減少には、留年により同学年にとどまっている学生は含まれず、進級できずに足踏みしている学生や、退学・休学した学生の分が反映されています。
より新しい入学世代の数字を、入学者数に対する割合として計算してみると、傾向の変化がさらに具体的に見えてきます。令和3年度生(202名)は2年次進級が189名(93.6%)、3年次152名(75.2%)、4年次144名(71.3%)、5年次125名(61.9%)という推移でした。これに対して令和4年度生(207名)は2年次183名(88.4%)、3年次158名(76.3%)、4年次130名(62.8%)、さらに令和5年度生(220名)は2年次175名(79.5%)、令和6年度生(215名)は2年次164名(76.3%)と、入学世代が新しくなるほど、1年次から2年次にかけての進級割合が下がっていることが計算上わかります。特に令和3年度生の93.6%と令和6年度生の76.3%を比べると、17ポイント以上の開きがあります。これらの割合はいずれも公式に公表されている入学者数・進級者数から単純計算した参考値であり、令和4年度生以降はまだ最終学年に到達していないため、今後さらに数字が変わっていく可能性がある点には注意してください。
次に、入学者数を分母とした「6年間ストレートで卒業・国家試験合格できた人の割合」を、直近の2つの入学世代(令和元年度生・令和2年度生)で比較します。
| 指標 | 令和元年度入学生(令和6年度卒業) | 令和2年度入学生(令和7年度卒業) |
|---|---|---|
| 入学者数 | 210名 | 197名 |
| 標準修業年限内の卒業者数 | 132名 | 90名 |
| 標準修業年限内の卒業率 | 62.9% | 46% |
| 標準修業年限内の国家試験合格者数 | 92名 | 73名 |
| 標準修業年限内の国家試験合格率 | 43.8% | 37% |
この2つのコホートを比較すると、入学から6年間で卒業できた学生の割合は62.9%から46%へ、国家試験合格率は43.8%から37%へ、それぞれ低下していることが公式データから確認できます。逆に言えば、令和元年度入学世代でも、6年間で卒業できたのは約6割強にとどまっており、この大学に限らず「6年間ストレートで卒業できる学生が多数派とは限らない」という傾向自体は、私立6年制薬学部にある程度共通するものだと考えられます。ただし、これはあくまで2つのコホートの比較であり、次年度以降も同じ傾向が続くとは限らない点には注意してください。
もう一つの見方として、6年次に在籍している学生(留年生を含む)のうち、実際にその年度に卒業できた人の割合を見る方法があります。これは「その年度の6年次生全体のうち、何%が留年せずに卒業できたか」に近い数字で、感覚的な「留年率」のイメージにより近い指標といえます。
| 指標 | 令和6年度時点 | 令和7年度時点 |
|---|---|---|
| 6年次在籍総数(留年生含む) | 251名 | 192名 |
| 卒業者総数 | 209名 | 133名 |
| 卒業留年率(卒業できなかった人の割合) | 16.7% | 30.7% |
| 国家試験新卒受験者数 | 209名 | 132名 |
| 国家試験新卒合格者数 | 120名 | 87名 |
| 国家試験新卒合格率(現役合格率) | 57.4% | 65.9% |
この指標で見ると、6年次在籍者のうち卒業できなかった学生の割合(卒業留年率)は、令和6年度の16.7%から令和7年度は30.7%へと増加しています。一方で、新卒者(その年度に6年間で到達し受験した学生)に限った国家試験合格率は57.4%から65.9%へと上昇しており、「卒業できる学生の絞り込みが厳しくなった一方で、実際に受験まで到達した学生の合格率は上がった」という見方もできます。これは、進級・卒業の判定を厳格に運用することで、国家試験に合格できる水準に達した学生をより確実に送り出そうとする姿勢の表れとも解釈できますが、公式データからそこまでの因果関係を断定することはできません。あくまで数字の推移として押さえておいてください。
ここまでのデータを整理すると、帝京平成大学薬学部薬学科については、次のことが公式データから確認できます。
一方で、この公式データだけでは読み取れないこともあります。たとえば、進級・卒業の判定基準そのものが年度によって変更されたのか、入学者の学力層に変化があったのか、外部環境(新型コロナウイルスの影響を受けた学年かどうか等)が影響しているのかといった「なぜこの数字になったのか」という背景要因までは、公表されている数値だけからは断定できません。数字の推移そのものは事実として重要ですが、「この大学は今後もこの水準が続く」と単純に予測することも避けるべきです。最新の数値を知りたい場合は、その都度、大学公式サイトの「教育情報の公表」ページを確認することをおすすめします。
もう一点注意したいのは、コホートの人数規模が小さいほど、パーセンテージの変動幅は大きく見えやすいという統計的な性質です。帝京平成大学薬学科の入学者数は年度によって125名〜220名程度であり、たとえば入学者200名の学年で10名の増減があるだけで、卒業率は5ポイント前後動きます。令和6年度時点の卒業留年率16.7%(6年次在籍251名)から令和7年度時点の30.7%(6年次在籍192名)への変化にも、母数となる在籍者数そのものが251名から192名へと約4分の3に減っている影響が含まれている可能性があります。パーセンテージだけでなく、その背景にある実数(在籍者数・入学者数)も合わせて確認する習慣をつけると、数字の変動をより正確に読み解けます。

続いて、横浜薬科大学が公式サイトで公表している「学生状況の公表」資料をもとに、同大学の進級・卒業・退学・国家試験合格の状況を見ていきます。
横浜薬科大学薬学部には、6年制の3学科(漢方薬学科・臨床薬学科・健康薬学科)と、4年制の薬科学科(主に研究者養成を目的とし、薬剤師国家試験の受験資格は原則対象外)が設置されています。公式サイトが公表する2026年度入試結果では、次のような定員・入学者数になっています。
| 学科 | 年限 | 入学定員 | 2026年度入学者数 |
|---|---|---|---|
| 漢方薬学科 | 6年制 | 120名 | 93名 |
| 臨床薬学科 | 6年制 | 160名 | 175名 |
| 健康薬学科 | 6年制 | 60名 | 47名 |
| 薬科学科 | 4年制 | 30名 | 24名 |
| 合計 | – | 370名 | 339名 |
以下で紹介する進級率・卒業率のデータは、原則としてこの6年制3学科(漢方薬学科・臨床薬学科・健康薬学科)を合算した数値です。学科によって個別の進級率が異なる可能性はありますが、学科別の内訳までは今回確認できた公式資料には記載がなかったため、この記事では合算値のみを紹介します。
あわせて確認しておきたいのが、入試の選抜状況です。公式データによれば、2026年度入試では入学定員370名に対し入学者339名で、入学定員充足率は91.6%でした。また、学科ごとの実質競争倍率(受験者数÷合格者数)はいずれも1.1〜1.3倍程度で、必ずしも厳しい選抜を経て入学しているわけではないことが公式データからうかがえます。これは横浜薬科大学に限った話ではなく、私立薬学部の多くに共通する傾向として指摘されることがあります。入学時点の選抜倍率が高くない大学ほど、入学後のカリキュラムの中で学力・適性を見極める必要性が相対的に高くなり、それが学年進行にともなう人数の絞り込みという形で表れている可能性があります。もっとも、これはあくまで一つの見方であり、公式データだけから因果関係を断定することはできません。
まず、2025年度における学年ごとの在籍者数・進級者数(または卒業者数)・進級率です。
| 学年 | 在籍者数 | 進級者・卒業者数 | 進級率 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 357名 | 300名 | 84.0% |
| 2年 | 319名 | 254名 | 79.6% |
| 3年 | 393名 | 344名 | 87.5% |
| 4年 | 367名 | 290名 | 79.0% |
| 5年 | 285名 | 285名 | 100.0% |
| 6年(卒業) | 391名 | 282名 | 72.1% |
2025年度単年で見ると、2年次(79.6%)・4年次(79.0%)・6年次(72.1%)で進級率がやや低くなる傾向が見て取れます。特に2年次は、1年次の教養課程から専門科目が本格化し始める節目の学年であり、4年次は薬学共用試験(CBT・OSCE)を控える学年、6年次は卒業・国家試験受験の最終学年にあたります。学年ごとの進級率の凸凹には、こうしたカリキュラム上の節目が関係している可能性がありますが、これも年度による変動があるため、単年のデータだけで断定的な結論を出すことは避けるべきです。
特に5年次の進級率が100.0%となっている点は、一見すると意外に思えるかもしれません。しかし、5年次は実務実習(病院・薬局での長期研修)に進む学年であり、その前提として4年次末までに薬学共用試験(CBT・OSCE)に合格していることが多くの大学で求められます。つまり、5年次に在籍している時点で、すでに共用試験という関門を通過した学生に絞り込まれているため、進級率が高くなりやすい構造だと考えられます。逆に言えば、数字が絞り込まれる山場は5年次より前の学年にあるということが、この100.0%という数字からも間接的に読み取れます。
次に、入学年度ごとのコホートを追跡し、各学年への「ストレート進級率」(留年せずに進級できた人の割合)がどう推移しているかを見ます。
| 入学年度(6年制学生数) | 2年次 | 3年次 | 4年次 | 5年次 | 6年次 | 卒業率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和2年度(371名) | 83.6% | 62.3% | 56.1% | 50.1% | 50.1% | 34.5% |
| 令和3年度(355名) | 80.6% | 66.8% | 63.4% | 60.8% | 60.8% | – |
| 令和4年度(374名) | 83.2% | 66.6% | 65.0% | 55.9% | – | – |
| 令和5年度(373名) | 88.7% | 82.8% | 77.7% | – | – | – |
| 令和6年度(290名) | 91.0% | 79.3% | – | – | – | – |
| 令和7年度(333名) | 87.4% | – | – | – | – | – |
この表からは、令和2年度入学世代(371名)の標準修業年限内(6年間)の卒業率は34.5%だったことが確認できます。つまり、6年間ストレートで卒業できたのは3人に1人強という計算です。一方で、より新しい入学世代を見ると、令和5年度生(4年次時点で77.7%)や令和6年度生(3年次時点で79.3%)のように、同じ学年時点での進級率がより高い水準で推移しているケースもあり、コホートによって進級率のカーブに幅があることがわかります。まだ最終学年に到達していない入学世代については、今後の学年でさらに数字が変動する可能性がある点にも留意してください。
各コホートの「3年次から4年次にかけての落ち込み方」を比較すると、さらに興味深い傾向が見えてきます。令和2年度生は3年次62.3%から4年次56.1%へと6.2ポイント低下(3年次時点を基準にした残存率は90.0%)しているのに対し、令和4年度生は66.6%から65.0%へ1.6ポイントの低下(残存率97.6%)にとどまっており、コホートによって4年次(共用試験を控える学年)での絞り込まれ方に差があることがわかります。令和5年度生も82.8%から77.7%へ5.1ポイント低下(残存率93.8%)しており、令和2年度生ほどではないものの、一定の絞り込みが生じています。3〜4年次にかけての落ち込みは、薬学共用試験(CBT・OSCE)という共通の関門と時期が重なっており、この関門の重みがコホートによって数字にどう表れるかを見る一つの手がかりになります。
横浜薬科大学は、年度別の退学率の推移も公式に公表しています(6年制・4年制の合算値)。
| 年度 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|---|---|
| 在籍者数全体の退学率 | 3.4% | 4.3% | 3.4% | 3.0% | 3.8% |
| 新入生の退学率 | 5.7% | 6.4% | 7.9% | 3.9% | 9.4% |
特に目を引くのは、2025年度の新入生退学率が9.4%と、公表されている2017年度以降の9年間で最も高い水準になっている点です。前年度(2024年度)の3.9%から大きく上昇しており、直近の入学世代で何らかの変化があった可能性がうかがえますが、公式資料からはその具体的な理由までは読み取れません。ここ数年、退学率が右肩上がりというわけではなく、年度によって上下しているため、この数字を過度に一般化せず、あくまで直近1年の傾向として捉えることが重要です。
薬剤師国家試験の合格状況については、直近5回分の受験者数・合格者数が次のとおり公表されています。
| 国家試験の回次 | 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 第107回 | 令和3年度 | 566名 | 262名 |
| 第108回 | 令和4年度 | 580名 | 300名 |
| 第109回 | 令和5年度 | 499名 | 253名 |
| 第110回 | 令和6年度 | 487名 | 257名 |
| 第111回 | 令和7年度 | 466名 | 206名 |
公表されている受験者数・合格者数から単純に計算すると、直近の第111回(令和7年度実施)の合格率は約44.2%となります。ここ5回の合計では受験者2,598名に対し合格者1,278名で、合計ベースの合格率は約49.2%です(いずれも公式に公表されている受験者数・合格者数から算出した参考値です)。回によって合格率に幅があることがわかり、単年の数字だけで大学全体の傾向を判断するのではなく、複数年の推移で見ることの重要性がここでも確認できます。
ここまで紹介した帝京平成大学・横浜薬科大学のデータのうち、比較可能な指標を並べると次のようになります。両校とも入学者数・学科構成・調査年度が異なるため、単純な優劣比較を目的としたものではなく、あくまで「同じ様式で公表されている数字を横に並べるとこう見える」という参考情報として捉えてください。
| 指標 | 帝京平成大学(薬学科) | 横浜薬科大学(6年制3学科合算) |
|---|---|---|
| 令和2年度入学世代の入学者数 | 197名 | 371名 |
| 令和2年度入学世代の標準修業年限内卒業率 | 46% | 34.5% |
| 直近年度の新入生退学率 | -(公式資料に該当項目なし) | 9.4%(2025年度) |
| 直近の薬剤師国家試験合格率(単年) | 約65.9%(令和7年度・新卒者ベース) | 約44.2%(第111回・総合) |
この表を見ると、令和2年度入学世代の標準修業年限内卒業率は、帝京平成大学が46%、横浜薬科大学が34.5%と、いずれも半数を下回っています。私立6年制薬学部全体の傾向として、姉妹記事薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で紹介した文部科学省の全国集計(2019年度入学者ベースの私立大学卒業率65.8%)と比較すると、この2校の同時期のコホートはいずれも全国私立平均を下回る水準だったことがわかります。ただし、対象とする入学年度が完全には一致していない点、そして年度による変動が大きい点には注意が必要です。「この2校が特別に厳しい」と結論づけるためには、他の私立薬学部との継続的な比較が必要であり、この記事の2校のデータだけでその結論を出すことはできません。
志望校選びや在学中の大学の状況把握にこの記事のデータを活用する場合は、1つの年度・1つの指標だけを切り取って判断しないことを意識してください。たとえば「卒業率」だけを見ると厳しい印象を受けても、直近の入学世代では学年ごとの進級率がより高い水準で推移している場合もあります(横浜薬科大学の令和5年度生・令和6年度生がその例です)。逆に、直近の学年で急に退学率が上がっている大学もあります(横浜薬科大学の2025年度新入生退学率9.4%がその例です)。複数年度・複数の指標を組み合わせて見ることで、単年の数字だけでは見えない傾向がつかめます。
私立の6年制薬学部を設置している大学は、進学情報サイトの集計で全国50校台後半にのぼるとされています。志望校や在学中の大学がこの記事で紹介した2校以外である場合も、同じ「教育情報の公表(様式5-1)」という統一書式にもとづいて、各大学が自身の公式サイトでデータを公開しているケースが多くあります。ここでは、他の大学のデータを確認したい方向けに、探し方の手順と、比較する際に記録しておくとよい項目を整理します。
なお、薬学部には私立大学だけでなく、国立大学・公立大学にも設置されています。一般に、国立・公立大学は入学定員が私立大学より少なく、学費も私立大学より低額に抑えられている一方、私立大学は学科数・定員規模が大きく、学費も高額になる傾向があります。姉妹記事薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で紹介した文部科学省の全国集計でも、国立大学と私立大学とでは標準修業年限内の卒業率に明確な差があることが確認されています。この記事は私立大学の個別事例に焦点を当てていますが、国立・公立大学を含めた全体像を把握したい場合は、あわせて姉妹記事もご参照ください。
参考として、6年制薬学部を持つ私立大学の例を挙げます(五十音順・一部抜粋)。以下はいずれも実在する大学名であり、具体的な留年率・進級率の数値はこの記事では取り上げていません。気になる大学があれば、次の章で紹介する手順で公式サイトを確認してみてください。
| 大学名(例) | 所在地の目安 |
|---|---|
| 東京薬科大学 | 東京都八王子市 |
| 星薬科大学 | 東京都品川区 |
| 明治薬科大学 | 東京都清瀬市 |
| 昭和薬科大学 | 東京都町田市 |
| 北里大学(薬学部) | 東京都港区(白金キャンパス) |
| 日本大学(薬学部) | 千葉県船橋市 |
| 東邦大学(薬学部) | 千葉県船橋市 |
| 城西大学(薬学部) | 埼玉県坂戸市 |
| 武蔵野大学(薬学部) | 東京都西東京市・千葉県茂原市 |
このほかにも、地方の私立大学を含めて多くの薬学部が存在します。大学の知名度や規模と、進級・卒業のしやすさは必ずしも一致しないため、気になる大学については、噂やまとめサイトの数字だけで判断せず、必ず公式データを確認することをおすすめします。
この記事で紹介した帝京平成大学・横浜薬科大学のデータも、次のような手順で見つけたものです。他の大学でも同様の手順で探すことができます。
複数の大学のデータを見比べる際は、次の項目をあわせて記録しておくと、後から比較しやすくなります。
| 記録しておく項目 | 理由 |
|---|---|
| データの調査基準日・対象年度 | 大学によって公表のタイミングが異なるため、同じ年度・同じ時点のデータかどうかを揃えて比較する必要があります |
| 対象学科(6年制か4年制か) | 同じ大学内に複数学科がある場合、6年制と4年制では制度が大きく異なります |
| 入学者数(コホートの規模) | 入学者数が少ない大学ほど、1人の増減が割合(%)に大きく影響するため、数字の変動幅が大きくなりやすい傾向があります |
| 「進級率」「卒業率」「合格率」のどれを見ているか | 同じ資料の中でも複数の指標が並んでいるため、混同しないよう項目名を確認する必要があります |

大学別の留年率・進級率情報を調べる際、次のような誤解や見落としがよく見られます。志望校選びや現在の状況把握で失敗しないために、あらかじめ押さえておいてください。
受験情報の個人ブログやまとめサイトで見かける「留年率」の数字は、書き手が独自の方法で算出した推計値であることが大半です。計算の元にしたデータの年度が古かったり、退学者を含めているかどうかが不明確だったりするケースも少なくありません。気になる数字を見つけたら、必ず大学公式サイトの「教育情報の公表」ページで一次情報を確認する習慣をつけることをおすすめします。この記事で紹介した帝京平成大学・横浜薬科大学のデータも、すべて各大学自身が公開している一次資料にもとづいています。
「進級率90%」と聞くと一見高く見えますが、これは裏を返せば「10人に1人が進級できていない」ということでもあります。また、ある学年の進級率が高くても、別の学年(たとえば共用試験のある学年)で大きく落ち込むケースもあり、1つの学年の進級率だけを見て大学全体を判断するのは早計です。この記事で紹介した表のように、入学から卒業までの複数の学年を通しで見ることで、初めて実態に近い姿がつかめます。
帝京平成大学の卒業留年率が令和6年度16.7%から令和7年度30.7%へと変化したように、同じ大学でも年度によって数字は大きく変動します。「〇年前にネットで見た数字」を今の実態だと思い込んでしまうと、実際の状況とズレが生じる可能性があります。志望校や在学中の大学について正確な最新情報を知りたい場合は、その都度、大学公式サイトの最新の公表資料を確認することが確実です。
横浜薬科大学のように、同じ大学の中に6年制学科(薬剤師を目指す)と4年制学科(主に研究者養成)が併設されている大学もあります。両者はカリキュラムも進路も異なるため、「薬学部」という括りだけで数字を見ると、意図せず異なる制度の数字を混同してしまうことがあります。気になる大学のデータを確認する際は、自分(またはお子さん)が対象とする学科・年限のデータを見ているかどうかを必ず確認してください。
卒業率や進級率が低い=その大学の教育の質が低い、と単純に結びつけるのは適切ではありません。私立薬学部の中には、薬剤師国家試験の合格率を維持するために、進級・卒業の判定を意図的に厳格に運用している大学があるとも指摘されています(この点は姉妹記事薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で詳しく解説しています)。数字の高低だけでなく、その大学がどのような方針で教育・進級判定を行っているのかという背景も含めて理解することが大切です。
私立の6年制薬学部は、他学部と比べて学費の総額が高額な傾向にあります。留年した場合、追加でかかる1年あたりの学費負担は決して小さくありません。留年・進級の不安がある場合は、学業面の対策だけでなく、経済面での見通しも早めに家族で共有しておくことをおすすめします。留年と学費の一般的な関係については、姉妹記事の留年すると学費はどれくらい増えるのかでも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
ここまで紹介してきた公式データを、「見て終わり」にせず実際の行動につなげるために、今からできることを3つに整理します。私立薬学部で進級・留年が厳しいとされる背景そのもの(積み上げ型カリキュラムや共用試験の仕組み)については姉妹記事の薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策で詳しく解説していますので、ここでは「データをどう使うか」という観点に絞って整理します。
| 対策 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 1. 入学前に公式データを確認する習慣をつける | 志望校が決まったら、この記事で紹介した手順で「教育情報の公表」を確認し、入学者数に対する各学年の進級割合を自分の目で計算しておく。オープンキャンパスや個別相談の際に、進級判定の基準や補習制度について直接質問してみるのも有効です。 |
| 2. 入学後は学期ごとに自分の「進級ライン」を可視化する | 大学が発表する全体の進級率とは別に、自分自身の単位修得状況・出席状況・GPAを学期末ごとに記録し、進級要件との距離を数値で把握しておく。感覚的な不安のまま学期を終えるのではなく、事実にもとづいて次学期の計画を立てやすくなります。GPA制度の基本的な仕組みについては、姉妹記事のGPAとはでも解説しています。 |
| 3. 「早期警戒サイン」が出た時点で相談先を確保しておく | 定期試験で複数科目が合格ラインぎりぎりだった、出席日数に不安がある、共用試験の模擬試験の結果が振るわない、といったサインが出た段階で、大学の相談窓口や外部の個別指導など、頼れる相談先をあらかじめ決めておく。「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早い段階で動き出すことが、公式データが示す厳しい環境の中でも進級の可能性を高める現実的な方法です。 |
ここまで、帝京平成大学・横浜薬科大学の公式データをもとに、進級・卒業の実態を具体的に見てきました。最後に、こうした情報を踏まえたうえで、どのタイミングで専門家への相談を検討すべきかを整理します。
次のいずれかに当てはまる場合は、大学内の相談窓口に加えて、外部の専門家への相談も選択肢として検討する価値があります。
スプリング・オンライン家庭教師の単位・進級サポートでは、薬学部の学生を対象に、教養課程(数学・物理・化学・統計学等)の基礎固めを中心とした個別指導を行っています。薬理学・薬剤学といった専門課程については、指導内容や講師の専門性によって対応可否が変わるため、まずは無料相談で状況をうかがったうえで、対応の可否や進め方を率直にお伝えする形をとっています。
| こんな状態の方に | 無料相談でできること |
|---|---|
| 入学前・入学直後で、基礎科目に不安がある | 数学・物理・化学の基礎固めについて、個別指導での対応可否をご案内 |
| 1〜2年次の教養課程でつまずいている | 現在の理解度をヒアリングし、教養課程の立て直しプランをご提案 |
| 共用試験や専門課程の対策に悩んでいる | 専門課程への対応可否を含め、状況に応じた現実的な選択肢をご提案 |
相談から利用開始までの流れは、次のようになります。
なお、私たちはレポート・課題の代筆や代行は一切行っておらず、本人が理解し、本人の力で単位を積み上げていくための伴走に徹しています。「必ず進級できる」「絶対に留年しない」といった成果を保証するものではありませんが、公式データが示すような厳しい環境の中でも、基礎の立て直しから一緒に取り組むことで、次の関門に向けた土台をつくるお手伝いができます。
なお、6年間という長い在学期間が自分に合わないと感じ、学部・大学を変える選択肢を検討する学生もまれにいます。既に取得した単位を活かしながら別の大学の途中年次に入学できる大学編入という選択肢も、数ある進路の一つとして存在はしますが、薬剤師国家試験の受験資格は6年制薬学部の卒業が前提となるため、進路変更を検討する際は資格取得の見通しへの影響も含めて慎重に判断する必要があります。まずは今の大学での進級・立て直しを目指すことが基本である点は、あらためて付け加えておきます。

A. 大学が「留年率」という単一の数字を公式発表しているわけではありませんが、公式資料によれば、令和2年度入学者(197名)の標準修業年限内(6年間)の卒業率は46%でした。また、令和7年度の6年次在籍者ベースで見た卒業留年率(卒業できなかった学生の割合)は30.7%と公表されています。いずれも年度によって変動する点にご留意ください。
A. 横浜薬科大学の公式資料によれば、令和2年度入学者(371名)の標準修業年限内(6年間)の卒業率は34.5%でした。2025年度単年の学年別進級率で見ると、1年84.0%・2年79.6%・3年87.5%・4年79.0%・5年100.0%・6年72.1%となっています。学科(漢方薬学科・臨床薬学科・健康薬学科)ごとの内訳は今回確認できた資料には記載がありませんでした。
A. 大学が公式に公表しているのは、入学者数・学年別進級者数・卒業者数・国家試験合格者数といった一次データであり、「留年率」という加工済みの単一指標を公式に定義しているわけではないためです。ネット上で見かける「留年率〇%」は、多くの場合、こうした一次データをもとに第三者が独自に計算した推計値です。
A. 「大学名+教育情報の公表」または「大学名+修学状況」で検索すると、多くの場合、各大学の公式サイト内にあるPDF資料にたどり着けます。全国の6年制薬学部は文部科学省が示す統一書式(様式5-1)にもとづいて公表しているケースが多いため、見方に慣れると他の大学のデータも比較的読み取りやすくなります。
A. 令和2年度入学世代の標準修業年限内卒業率で比較すると、帝京平成大学が46%、横浜薬科大学が34.5%でした。数字だけを見ると横浜薬科大学の方が低く見えますが、入学者数の規模(帝京平成大学197名に対し横浜薬科大学371名)や学科構成、対象とした調査年度の違いを踏まえると、この2つの数字だけで一律に「どちらが厳しいか」を断定することは適切ではありません。気になる場合は、それぞれの大学の最新の公式データを継続的に確認することをおすすめします。
A. いいえ。姉妹記事で紹介している文部科学省の全国集計データによれば、2019年度入学者ベースで私立大学の6年制薬学部の卒業率は65.8%(国立88.4%)であり、私立大学全体として、国立大学より標準修業年限内での卒業が相対的に難しい傾向にあります。この記事で紹介した2校は、その中の実例の一つです。
A. 可能性としては考えられますが、今回確認できた公式資料では、学科別の詳細な内訳までは公表されていませんでした。同じ大学の中でも、6年制学科と4年制学科ではカリキュラムそのものが異なるため単純比較はできず、6年制学科どうしの学科別の違いについても公表資料からは判断できません。学科ごとの違いが気になる場合は、志望する学科の教務課に直接問い合わせるか、オープンキャンパス等の機会に確認することをおすすめします。
A. まずは大学の教務課や指導教員に相談し、現在の履修状況・出席状況・進級要件を客観的な事実として確認することが第一歩です。そのうえで、基礎科目のつまずきが原因と考えられる場合は、早い段階での立て直しが有効です。感覚的な不安のまま学期末を迎えるのではなく、単位修得状況を数値で可視化し、優先順位をつけて対策することが重要です。詳しい対処法は姉妹記事の薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策でも解説しています。
A. この記事は、薬学部を持つ私立大学の留年率について検索する方の関心が特に高い大学として、この2校を具体例に取り上げています。両校とも、入学者数・学年別進級者数・卒業率・国家試験合格率といった一次データを、大学自身の公式サイトで比較的詳しく公開しており、公式データにもとづいた解説がしやすかったことも理由の一つです。他の大学についても、この記事で紹介した手順で公式サイトを確認することができます。
{“@context”:”https://schema.org”,”@graph”:[{“@type”:”FAQPage”,”mainEntity”:[ {“@type”:”Question”,”name”:”帝京平成大学薬学部の留年率は具体的に何%ですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”大学が「留年率」という単一の数字を公式発表しているわけではありませんが、公式資料によれば、令和2年度入学者(197名)の標準修業年限内(6年間)の卒業率は46%でした。また、令和7年度の6年次在籍者ベースで見た卒業留年率(卒業できなかった学生の割合)は30.7%と公表されています。いずれも年度によって変動する点にご留意ください。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”横浜薬科大学薬学部の留年率はどれくらいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”横浜薬科大学の公式資料によれば、令和2年度入学者(371名)の標準修業年限内(6年間)の卒業率は34.5%でした。2025年度単年の学年別進級率で見ると、1年84.0%・2年79.6%・3年87.5%・4年79.0%・5年100.0%・6年72.1%となっています。学科(漢方薬学科・臨床薬学科・健康薬学科)ごとの内訳は今回確認できた資料には記載がありませんでした。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”なぜ大学は「留年率」をそのまま公表していないのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”大学が公式に公表しているのは、入学者数・学年別進級者数・卒業者数・国家試験合格者数といった一次データであり、「留年率」という加工済みの単一指標を公式に定義しているわけではないためです。ネット上で見かける「留年率〇%」は、多くの場合、こうした一次データをもとに第三者が独自に計算した推計値です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”教育情報の公表ページはどこで見られますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”「大学名+教育情報の公表」または「大学名+修学状況」で検索すると、多くの場合、各大学の公式サイト内にあるPDF資料にたどり着けます。全国の6年制薬学部は文部科学省が示す統一書式(様式5-1)にもとづいて公表しているケースが多いため、見方に慣れると他の大学のデータも比較的読み取りやすくなります。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”帝京平成大学と横浜薬科大学、どちらが進級が厳しいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”令和2年度入学世代の標準修業年限内卒業率で比較すると、帝京平成大学が46%、横浜薬科大学が34.5%でした。数字だけを見ると横浜薬科大学の方が低く見えますが、入学者数の規模(帝京平成大学197名に対し横浜薬科大学371名)や学科構成、対象とした調査年度の違いを踏まえると、この2つの数字だけで一律に「どちらが厳しいか」を断定することは適切ではありません。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”私立薬学部の留年率が高いのは、この2校に限った話ですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”いいえ。文部科学省の全国集計データによれば、2019年度入学者ベースで私立大学の6年制薬学部の卒業率は65.8%(国立88.4%)であり、私立大学全体として、国立大学より標準修業年限内での卒業が相対的に難しい傾向にあります。この記事で紹介した2校は、その中の実例の一つです。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”学科(漢方薬学科・臨床薬学科など)によって進級のしやすさは違いますか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”可能性としては考えられますが、今回確認できた公式資料では、学科別の詳細な内訳までは公表されていませんでした。同じ大学の中でも6年制学科と4年制学科ではカリキュラムが異なるため単純比較はできません。学科ごとの違いが気になる場合は、志望する学科の教務課に直接問い合わせることをおすすめします。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”留年しそうな場合、まず何をすればよいですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”まずは大学の教務課や指導教員に相談し、現在の履修状況・出席状況・進級要件を客観的な事実として確認することが第一歩です。そのうえで、基礎科目のつまずきが原因と考えられる場合は、早い段階での立て直しが有効です。単位修得状況を数値で可視化し、優先順位をつけて対策することが重要です。”}}, {“@type”:”Question”,”name”:”なぜこの記事では帝京平成大学と横浜薬科大学の2校を取り上げているのですか?”,”acceptedAnswer”:{“@type”:”Answer”,”text”:”この記事は、薬学部を持つ私立大学の留年率について検索する方の関心が特に高い大学として、この2校を具体例に取り上げています。両校とも、入学者数・学年別進級者数・卒業率・国家試験合格率といった一次データを、大学自身の公式サイトで比較的詳しく公開しており、公式データにもとづいた解説がしやすかったことも理由の一つです。”}} ]}]}「帝京平成大学 留年率」「横浜薬科大学 留年率」と検索しても、大学が公式に「留年率〇%」という単一の数字を発表しているわけではありません。しかし、両大学とも「教育情報の公表」として、入学者数・学年別進級者数・標準修業年限内の卒業率・国家試験合格率といった一次データを公式サイトで公開しており、そこから進級・卒業の実態を具体的に読み取ることができます。
公式データによれば、令和2年度入学世代の標準修業年限内(6年間)の卒業率は、帝京平成大学が46%、横浜薬科大学が34.5%でした。いずれも半数を下回る水準であり、私立の6年制薬学部において、6年間ストレートで卒業することが必ずしも当たり前ではないという傾向が、この2校の実例からも確認できます。ただし、この数字は年度によって変動するものであり、2校の数字だけで単純な優劣を比較することも適切ではありません。
薬学部(特に私立6年制)で進級が厳しいとされる背景には、暗記量の多さ・積み上げ型カリキュラム・薬学共用試験(CBT・OSCE)・大学側の進級判定の厳格な運用など、複数の要因が重なっています。この一般的な背景をより詳しく知りたい方は、姉妹記事の薬学部の留年率はなぜ高い?進級が厳しい理由と対策もあわせてご覧ください。
この記事で紹介した数値は、いずれも帝京平成大学薬学部の公式サイト内資料(「薬学部6年制学科における修学状況」)、および横浜薬科大学の公式サイト内資料(「学生状況の公表」)に、2026年8月時点で掲載されていた内容にもとづいています。こうした資料は毎年更新されるため、最新の状況を確認したい場合は、必ず各大学の公式サイトで最新版を確認するようにしてください。また、この記事で紹介しきれなかった大学については、同じ「教育情報の公表」という枠組みで、多くの私立薬学部が同様の情報を公開しています。志望校や在学中の大学がこの記事に登場しない場合も、まずは公式サイトで一次情報を確認することから始めてみてください。
もし在学中の大学や志望校で進級・留年への不安を感じている場合は、大学の教務課や補習制度の活用に加えて、単位・進級サポートのような外部の専門家の力も選択肢に入れながら、早めに一次情報を確認し、行動に移してみてください。噂やまとめサイトの数字に一喜一憂するのではなく、公式データという確かな土台の上で、次の一手を考えていただければと思います。